04/09/10 15:00:25
統一 UNIX 仕様というと普通 Single UNIX Specification を指す
んだが、SunOS4 当時はそんなものはなかったから、それだけでも
誤解を招くな。当時のことだから、たぶん SUS の前身だった
X/Open Portability Guide (XPG) のことか、あるいは System V
Interface Definition (SVID) に互換になったと言いたいんじゃ
ないかと思うが。
どっちにしても SunOS4 は BSD の上に SysV 互換の皮を被せた
だけで、紛れもない BSD 派生システムだったから、それを
4.2BSD派生システムではなくSystem V 互換と書くのは、勘違い
する奴を増やすだけでまずそうだな。
SVR4 になると、POSIX.1 と SysV 互換が主で、BSD のみに互換
な部分はメインとなる部分 (libc や /usr/bin) から追い出さ
れたが、SunOS4 の頃は libc などにも BSD 系関数がそのまま
残っていたわけだし。
もちろん NFS (と vfs 機構), NIS, それに SunOS4 で実装された
UBC, mmap, PICベースの共有ライブラリなど、今では常識となって
る UNIX の機能の多くが BSD でなく Sun によって開発されたから、
SunOS を単に 4.2BSD派生 と呼ぶのも誤解があって SunOS は
SunOS なんだが。
まあ細かいことを言い出すと、SVR4 は SVR3 派生の部分より
むしろ SunOS4 派生の部分の方が多いから、BSD系なんだなんて
言い方までできるわけで、UNIX の血筋はそれだけ入り乱れて
るってこった。