02/07/21 14:04
最後にlogicとの関係だが、linear logicっていう「命題を使える回数」も
考慮した論理があって、linear typeも元々はそこから派生したそうな。
どんな論理かというと、よくある説明なんだが、
命題P = 「あなたは120円を持っている」
命題Q = 「コーラを買える」
命題R = 「お茶を買える」
とおいて、Pと「PならばQ」と「PならばR」の3つが成り立っているとする。
すると、普通の論理ならPを2回ほど使って「QかつR」を結論できてしまうわけだが、
120円でコーラとお茶の両方が買えるってのはおかしいよな。
だから、そういう「使ったらなくなる」ものを考えに入れて、
「命題Pは一回しか使えない」みたいな性質も考慮できるようにした論理が
linear logicというわけだ。上の例だと、Qを結論することはできるし、
それとは別個にRを結論することもできるが、「QかつR」を同時に
結論することはできない。