09/07/09 12:57:32
日本のサブカルチャーについてなんか語ってるようなのでこれを貼っておく
個人の狂気を見い出すフィルタリングシステム
URLリンク(japan.cnet.com)
軟弱で冷笑的で、でもすばらしい文化―それが日本
こういう日本という国で生まれる文化は、軟弱だ。軟弱で、冷笑的で、一歩つねに傍観者的に引いている。
でも軟弱であるがゆえの洗練はすばらしく、その洗練のゆえに日本文化は世界の中で尊敬され、賞賛され
てきた。手先の器用さは、構造というビッグビジネスに立ち向かえないがゆえのチマチマした自己憐憫でし
かなかったのかもしれないが、しかしそれが「俺たちが社会を作るぜ」ビッグ構造文化には持ち得ない、極端
な洗練を生み出したのだ。だからわれわれは、すぐれて洗練された器用な文化を生み出しながらも、でもつ
ねに冷笑的で傍観者的な立ち位置を保ち続けている。
もっとぶっちゃけた極論を言えば、こういうことだ―どうせ構造をつくるような雄々しいことはできないんだ
から、暇つぶしにいろんなことをやってみようよ。
そうやって日本の世間には権力側には行けないバカと暇人があふれ、枕草子を書いたり源氏物語を書い
たり、歌舞伎や浄瑠璃や私小説を生み出してきたのだ。
もちろんそうやってバカと暇人の膨大な集合体のなから、歴史に名の残るような芸術を生み出せた人はご
くわずかである。たいていのバカと暇人は、先駆者の作ったコンテンツをただ消費するだけだったり、すばら
しいコンテンツを揶揄して皮肉るだけだったり、バカだ荒らしだと批判されながら、衆愚の道をつねにまっしぐ
らに進んでいった。日本人が衆愚化しているのなんて別にいまに始まったことではない。江戸の昔から、歌
舞伎オタクに身を持ち崩して財産を失い、乞食になって死んじゃうようなバカはいくらでもいたのである。