10/04/06 10:08:35 o1KmU9Zj0
母語も日本語も未熟な外国人増加
語学教育要望高まる
在日外国人の子らの間に、母語も日本語も水準に達しない「ダブル・リミテッド」に陥り、
進学や就職でつまずいたり、親との会話もままならなかったりするケースが目立っている。
「第三国定住」制度が今年始まり、秋にはタイに逃れたミャンマー(ビルマ)の難民を受け
入れる。言語教育の支援拡充を求める声が高まっている。
●親子の会話にも影
「的をしぼる」漢字練習帳の読み仮名問題に、小学校中学年の女の子がすぐさま「てき」と
書いた。そばにいた記者に「合ってる?」。首を振ると、「だってこれ『てき』って読むじゃん。」
「文章全体を読んでみて」と記者が言うとしばらく考え込んだ。答えを知り「まとをしぼる」と
声に出して読むと、合点がいった様子だ。
神奈川県大和市の市立渋谷中には週2回夕暮れどき、小学生ら20~30人が集まる。胸の
名札はカタカナ名。NPO「かながわ難民定住援助協会」(大和市)の日本語教室に学びに
来るベトナムやカンボジアなどの子どもたちだ。大和市周辺は、日本が約30年前から受け
入れたインドシナ難民の多くが定住している。
子どもは一般に言葉の吸収が早いが、日常会話を滑らかにこなせるようになっても、「読み
書きは不得意。教科に必要な学習言語が身につかない子が目立つ」と協会の桜井ひろ子
会長は嘆く。特に母語が確立していない小学生期に来日した場合、母語も日本語も伸ばせず、
読解・思考力高まらない例が顕著だ、と教育関係者らは言う。1990年以降来日した南米日系
人の子らも同じ問題に直面する。
かながわ国際交流財団などの調査によると、神奈川県の公立中の外国人向けの国際教室に
在籍した生徒の2009年度の高校進学率は84.8%と全県より13ポイント低い。
言葉の問題は親子の意思疎通にも影を落とす。横浜市のベトナム人の小4の女の子(10)は
親の仕事の内容を知らない。「聞いてもよくわからない」ためだ。日本で生まれ育ち、日本語
の日常会話には苦労しないが、ベトナム語は少し教わったのみ。約15年前に来日した両親は
日本語があまり話せず、深いやり取りは難しい。
国際移住機関(IOM)の在日ベトナム難民女性への04年調査によると、家庭内の会話は
「ベトナム語が多い」が48%、「ベトナム語と日本語が半々」が37%を占める。子どもの多くは
親のベトナム語を聞き取れるものの、返事は日本語。日本語力に乏しい親をバカにする例も
出ているという。
(>>2に続く)
(朝日新聞 2010年4月4日 朝刊3面より引用)
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