09/09/19 00:19:04 xWTOMvuX0
それは夏の残り香を伴った風と共に突然やってきた
「こんばんはー!倉知くんいますかー?」
―この声…俺は知っている。
なんだか懐かしい声。笑い合ったあの夏の―
「倉知くん?こんばんわー、創価学会男子部の、石川です」
―そういえば、あの時のこいつもいつも突然で
…その度に俺は振り回されていたけれど、
なんだか無性に、愛しかった―
「今日が都合悪かったらまた別の日でも…」
!!
今俺、絶対顔に出てた!!
このまま帰したくない、でも…
『俺は宗教なんかに興味ねぇんだよ!二度とくんじゃねーよ!!』
やっぱり俺はあの時のままだ。
いつも本当の気持ちを伝えられなくて…
その度にこいつを傷つけて…
「…。」
これ以上、お前を傷つけたくない。
『入れよ、石川』