09/04/09 05:38:24 MCf7ScZ50
はるしげ「…囲炉裏、知ってる?」
囲炉裏「はい?」
はるしげ「外にある超高層病院……
お前の大切な人が、そこにいるよ」
何を馬鹿な、と囲炉裏は笑った
大切な人なら今さっき自分の手でその命を絶ってやった
でまかせだと笑って足元を見た途端、そのしゃくれた顔が固まっていた
囲炉裏「いない…?!」
さっきまで確かに、ここに
囲炉裏「そんな…」
はるしげ「あの病院は特別なんだよ」
それにお前にはあの便利な道具があるじゃないか
囲炉裏は少しだけ逡巡した
はるしげの結婚式を祝うために、弟に会いに式場に向かうか
それとも彼を今度こそ自分のものにしに行くか
答えなど、最初から決まっていた
囲炉裏「…貴重な情報、ありがとうございます」
はるしげ「ううん!いってらっしゃい!もう戻ってこなくていいからね!」
囲炉裏「はい?」
訳が分からない、と思いながら囲炉裏は携帯の通話を切った
囲炉裏「…式場に向かいたいから、道を教えてもらいたかったんだけどなぁ…まぁまた聞けばいっか」
囲炉裏は近くに止めていたスーパーバウザーに乗って病院へ向かった
射影機は大事そうに腕に抱えられている
囲炉裏「終わったらすぐに会いに行くからねブンブンさん!」
そしてまた一緒に真・破壊神マリカーをしよう、と囲炉裏はいつも通り爽やかな声で呟いた