08/10/31 18:56:58 ykEJH4k10
笙をやってるものです。呼ばれてきました。
あれは形でいうと雅楽で使っている笙ではなく
中国の?(う)という楽器に近いと思います。
雅楽では使えないものなので笙吹きはまず手を出さない品だと思います。
楽部の先生が現役でお使いになっている古い楽器を見せて頂く機会がありましたが
ああいう雰囲気(ガラクタチックな)のものではなく、
竹もカシラ(おわんのような部分)ももっと端整なものです。
蒔絵は使い込んできてその楽器が名品であると時の所有者が思えば
あとから入れたりすることが多いのですが
もちろん名品でも蒔絵のないものもあります。
名品とよばれる楽器を目にしたことは数少ないですが、
あの位置に銘をいれた楽器を見たことはないです。(あるのかもしれませんが)
あの竹は比といって音がなる竹で、楽器によっては指があたる部分なので
実用品ならばまずもって入れない位置かと。
他にも行と七の穴の位置が明らかに笙とは違うとか
ビョウジョウの位置が変とかおかしいところはいろいろあるのですが
あれを名家の笙といって売るのはちょっとありえないと思います。