02/11/02 03:41
回路を単純化していって、ゲートの遅延段数の多いところをなくしていくのが
常道です。パイプライン化して処理のステージ段数を増やすというアプローチ
です。もうひとつは、RISCに代表されるように、単純明快な命令をベースに
してCPUを作ることです。NOPしかない計算機なら、すごく速く動かせます。
それだと極端ですが、メモリへのアクセスが概して遅いのですから、メモリーへ
アクセスに行く命令自体を細分化して何段階かに分けて、
ソフト的なパイプライン化を行うとかすれば、もっと早いクロックが
採用できるようになるでしょう。
そのほか、低温冷却化とか、配線の高伝導率化とか、シリコン基盤の低インピー
ダンス化とか、配線長の縮小による高速化とか、シリコンよりも電子の伝導度の
高い素材を使うとか、みんないろいろやっています。平均的に処理速度を
上げる方法として物量をものともしないのであれば、メモリーを内部に
取り込むとか、ダイの上にCPUを沢山作るとか、外部のメモリーをマルチバンク
にして、インターリーブするとか、メモリー素子の内部に、(HDDのように)
一種のキャッシュ機構を取り入れるとか、まだまだやれることは沢山ある。