06/05/25 02:46:28
>>637
これはこれで一時期は真剣に考察されていた案ですけれど,
結局「分かりにくい」ということで一度標準委員会で否決されているんですよね.
swap の場合ですけれど.
特にデフォルトがない hook の場合,特殊化に基づく hook の提供は
exact match を要求する,つまり特殊化したい型それぞれに
いちいち全部特殊化を用意しなければならない
(これは base-derived や cv-qualification まで含めて厳密にやらないといけない)
のに対して, ADL による hook は loose match で済む,
例えば base に対する特殊化が derived に自動的に適用されるような
直感的なあり方に一応適合します.
この議論は関数テンプレートの部分特殊化 (FTPS) が導入されても
基本的な議論の流れに大きな変化はないでしょう.
(というか,クラステンプレートの静的メンバ関数を用いるそもそもの動機は,
FTPS が現行規格で存在しないことの workaround だったはずです)
もちろん ADL による hook の提供の場合も,一般に挙動が非常に予測しにくい,
つまり,名前空間お構いなしでありとあらゆる名前空間を潜在的にぶち破る
凶悪な特性を持ちえることと,一般に汎用プログラミング特有の構文指向な面が
強く出る (hook がどう定義されているか (signature-oriented) ではなくて
hook をどう呼び出したか (syntax-oriented) に意味が左右されやすい)
という非常に大きな欠点を抱えるのも確かです.