07/11/23 23:32:57 1caw9Ysv
そうは言っても例えば・・・
冬休み前、イブを前に急造カップルが増えるそんなある日のこと。机の中に入っていた一通の手紙。
それはにはこう書かれていた。
「今日の放課後、音楽室に来てもらえませんか? み~や」
オレは半信半疑で、いや、もちろん信じたい気持ち一杯で放課後の音楽室に向かった。
静まり返った教室にドアを開ける音が響く。そしてそこには窓側の席に座り外を眺めているみ~やが。
「・・・来てくれたんだ」
「あ、うん」
「・・・こういう雰囲気だからさ、もう分かっちゃってるかもしれないけどね」
「・・・」
「私と・・・付き合ってもらえないかな」
うつむくみ~や。オレは一瞬真っ白になった頭をリセットして振り絞るように言った。
「オ、オレでよければ」
そう言った途端に準備室のドアが開き同じクラスの男女数人が笑いながらなだれ込んで来た。
「何、本気にしてんの?」「オレでよければ、だってよ」「うわ、顔赤ーい」
呆然とそれを眺めるオレ。そしてみ~やが言った。
「ご、ごめんね」
ようやく事態が飲み込めたオレは逃げ出したい気持ちを抑えて無理矢理笑って言った。
「そんなワケないもんな、オレみたいな・・・」
そう言いかけたときみ~やがみんなの方を振り返って続けた
「ご、ごめんねみんな。私ね、本気なんだ。本気の告白。ごめん、みんなを騙したみたいになっちゃって」
一気に静まる教室。そしてもう一度オレの方を向いて
「さっきの返事、信じていいのかな。いいんだよね」
だまってこくこくとうなずくしかできないオレ。
なんてことがあったら絶対に好きになっちゃうだろ?