07/06/25 21:29:25 LsVA8ZGn
>>810 参考台詞です。
軽い気持ちで始めた事であった。日本有数の難関の試験なのである。
男は受験生活にいろどりを添えようとした。
ブログを通じて、勉強上の疑問点や、日々の受験生活を
名前も顔も知らない仲間たちと語り合おうとしたのであった。
そして、最大のイベントである試験が終わったので、
思った事をそのままブログに書いた。
「行政法は、問題に食らいついて解いたという実感があまりありません」。
男のブログは大きな波紋を呼んだ。
日本最大の、匿名掲示板。手ごわい連中。
男は、ブログを閉じるか否か思案した。
優秀で、指導熱心な先生。この先生に取り返しのつかない迷惑が
かかるかもしれない。
少人数の、ゼミの仲間。彼らは自分が誰であるかを知っている。
一緒に弁護士になっても、きっと二度と口をきいてもらえないだろう。
しかし、男はブログを閉じず、記事の核心も消さなかった。
それは彼が誰よりも法を愛したから。
法律家が公正さを欠けば、いったいなにが善でなにが悪なのだろう・・・
彼はずっと苦しみながらも、決してブログを閉じようとはしなかった。
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( ・∀・) ある勇気ある男の話
( つ旦)
と__)__)