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「コチニール色素」は、原料が虫であることもあり、嫌がられています。
虫だから嫌だという感情的なことでコチニール色素のものは絶対食べないという意見をよく目にします。
<用途>清涼飲料水,冷菓,菓子類,ハム,ソーセージなど
<表示>用途名併記で「着色料(コチニール)」,「コチニール色素」と表示されます。
イチゴ牛乳や、ファイブミニに使用されており、気になる方も多いようです。
実は昔からコチニール色素は生活に密着しています。
「えんじ色」って聞いたことがありませんか?コチニール虫とは「えんじ虫」のことです。紅蟲、臙脂蟲、ラックカイガラムシ とも呼ばれます。
●コチニール虫とは?
カイガラムシ科のエンジムシ(Coccus cacti コカス カクティ)の仲間
●生息について
サボテンの表面に生息します。
ウチワサボテン属ベニコイチジク <Opuntia coccinellifera オプンティオ コクシニリフェラ>、<Opuntia tuna オプンティオ ツナ>いうサボテンだけに生息します。
●生産方法
コチニールのメスにしか色素は含まれません。
雨期が終ったら他の場所で飼育していたコチニール虫のメスをサボテンにのせます。
するとすぐ卵を生み始めます。卵からかえった幼虫はサボテンを繭のような糸を出して被い始めます。
コチニール虫はオスの数が極めて少ないです。メスは卵をもつと2倍に膨らみます。
そのメスを卵を生む前、人間が手で刷毛を使ってかき集めます。熱湯で煮沸した後、天日で乾燥させたものが原料となります。
乾燥したコチニールを水やエタノールで抽出したものがコチニール色素となります。
●色調
最もよく使われるのは中性溶液での赤色(写真)です。
酸性溶液では橙色、中性溶液で赤色、アルカリ性溶液で赤紫色、となります。
あまりはっきりとした綺麗な色ではありません。(ややボケた色です)
●安全性について
コチニール色素は熱や光に対して非常に強い(安定している)ため、現在ではアメリカやEU諸国など多くの国で食品の着色に使用されています。
安全性の面では天然色素の中ではもっとも高度なレベルまで評価が行われおり、安全性についてのデータが最も多い着色料です。
コチニール色素は、食品添加物ガイドラインで要求される安全性試験項目は全て終了しており、安全性に問題がない結果が得られています。
反復投与毒性試験,発がん性試験,変異原性試験などが行われていますが,いずれの試験においても毒性は認められていません。