09/03/14 09:36:16 A4E76EzK0
>>779
>AACよりもMP3の128~192kbpsが好まれたというのが気になるな。
その点に関しては俺は気にならない。非常に納得できる。
AACはどれだけビットレートが低くなろうとも、
LPFなんかを一切使わずに全帯域で無理に頑張って圧縮しようとする。
その結果、特に高音(の単音)が変にnoisyな音に化けてしまうこともある。
MP3は低ビットレートになるほどLPFを強くかけて、
高音を無理に圧縮せずバッサリ切り落とし、
低音寄りの狭い帯域だけを無理せずに圧縮してる。
下はLAMEのドキュメントから引用。
>Table 1.1: Bitrate versus sound quality
>Bitrate Bandwidth Quality comparable to or better than
>16 kbps 4.5 kHz shortwave radio
>32 kbps 7.5 kHz AM radio
>96 kbps 11 kHz FM radio
>128 kbps 16 kHz near CD
>160-180 kbps(variable bitrate) 20 kHz perceptual transparency
>256 kbps 22 kHz studio
それでMP3とAACを比べたら、
“高音が変に化けてる”とわかってしまう可能性のあるAACと、
高音をそもそも切り捨てていて“高音が無い”ことに気づきにくいMP3とを比較するわけで、
AACの“高音が変に化けてる”ことに気づいてしまう人ほどMP3を好むと思うんだよね。
ニコ動等ではその調査よりも更に低ビットレートが使われがちだから、この差は顕著に表れる。
…64kbps以下をしょっちゅう使えば嫌でもわかる。
ちなみに自分の知る限りでは(他に知ってたら教えてほしい)、
高音を削らず頑張るAAC的なアプローチをしてるのがATRAC3系(ATRACは知らない)、
高音を切り捨てて狭帯域にするMP3的なアプローチをしてるのがVorbis。
俺はMP3、Vorbis的な無理しないアプローチの方が好き。