09/01/26 23:15:12 9As7/zrQ0
>>604の続き
やまもと「なっ…んだ、お前は…!?」
目の前の男の発するオーラに、やまもとは一瞬焦る。
しかし足元のピカチュウを見ると、彼もまた自分と同じポケモントレーナーだと察するのには時間はかからなかった。
しかも、そのピカチュウの体中のアザを見る限り、
この男もポケモンに対してバグか何かを施しているようだ…。尻尾はあるようだが。
やまもと「そんな傷だらけのポケモンとは、同じトレーナーとして気に入りませんねぇ、
はいはい。もっとポケモンは大事にしないと」
自分のことは棚に上げて、やまもとはあなごみを嘲る。
やまもと「今のバトルを見て分かったと思いますけどもね、」
「僕こそが最強のトレーナーということでやらせていただいておりますが、はいはい」
言いながらやまもとは再びのりおをモンスターボールから出した。
のりおはピカチュウを見るなりすぐ、やまもとの足にしがみつく。
一方のピカチュウは警戒する様子もなく、のりおを心配そうに覗き込むのであった。
傍から見れば、初めて公園に来た子どもたちのような。
あなごみ「!!そのゼニガメに…なんてひどいことを…!」
「こころの目」なんてものがあるのだろうか。
あなごみには、のりおがまるで見えているかのようだった。