08/08/20 12:22:43 wkDCN7gy0
カズヤの名言から俺が連想したことを下に書いてみる。
全てはチャンス → ポジティブ思考(牧師がよく説教で言ってたりする)
強くなりたい → 「生めよ、ふえよ、地に満ちよ、地を従わせよ」(旧約聖書の創世記の6日目の神の言葉)
救いはないんですか → 救済論
この三つの連想から俺が連想したのは「不寛容なキリスト教の宗派」
(なぜ「不寛容」なのかというと「生めよ、ふえよ、地に満ちよ、地を従わせよ」という言葉は西部侵略をも正当化した標語
「マニフェスト・デスティニー」の基になっている。)。
また、カズヤは兄貴に対して、自分もホモなのに「ホモ」と罵りながら肘うちを食らわせている
(パンツレスリングの兄貴 1試合目 2試合目 カットシーン集の0:48辺り)
これらから、カズヤは、同性愛の否定に代表される「一部のキリスト教の宗派の不寛容さ」を象徴すると同時に、
「不寛容なキリスト教の宗派」の価値観が棄てきれず性倒錯に悩むキャラクターとして作品中で
(日本語話者だけに解るように)暗に描かれているのではないかと思ったのは俺だけではないはず。
そして、カズヤは兄貴によって倒される。
自分が「ホモ」と罵った相手にホモで在ることに悩む自分が倒されることによっておそらくカズヤは「不寛容なキリスト教の宗派の価値観」
では得られなかった「救い」を得る。なぜなら、迷いを捨てた(説教編で弟にゲイであることを打ち明け、迷いを捨てている)
兄貴の姿は、カズヤにとって理想の自分の姿でもあったから。
それと同時に、兄貴がカズヤに勝利することによってカズヤが象徴する「不寛容さ」は、滅ぶべくして滅ぶものとして表現されていると
思ったのは俺だけではないはず。
日本語話者だけに解るように空耳という形をとっているのは実は苦肉の策で、英語でこのような欧米人にとって過激なことを表現すれば、
いくら表現の自由があるといっても、表現者に対する暴力を未然に防ぐのは難しいから。
それと、日本が、世界に影響力がある世界第二位の経済大国であり、国民の大半が原理主義的で「不寛容」な宗教を嫌っていながら、
そのくせ同性結婚問題や難民問題などの他人の人権に無関心である所があるから、そうした日本に兄貴たちがメッセージを送ったの
だと思ったのも俺だけではないはず。
それだから下のURLのような歪みないMAD達がメッセージを感じた作者さん達によって作られているのだと思う。
URLリンク(www.nicovideo.jp)
今の世界を見てみると、「トルコのEU加盟問題」、「グルジアとロシアの対立」、「イラクやアフガニスタンにおける問題」
「イスラエルと中東諸国の対立とそれに対処する欧米中心の国際社会のダブルスタンダード」、「チベット問題」、
などといった問題の基にある「不寛容さ」が世界中で勢いを増しているように思う。
そうした中で兄貴たちのメッセージはその輝きを増しているように思う。
勢いで書いたので間違っている所が有るかもしれない、それと下手な長文ですまん。