08/07/31 02:28:39 PWC3fDWy0
ハチミツとクローバー
以前一期途中で断念したものを最初から二期まで一気見
まず一言・・・「ありえねーよw」
・舞台設定・・・どっかの美大
・登場人物・・・主要メンツが多いので省略
・ストーリー・・・主人公男が主人公女に一目ぼれ→以下略
・感想・・・主題は明快。
二期11話だったかで登場人物の一人の台詞に
「好いたり憎んだり怨んだり、それでみんな離れていく」(詳細は曖昧)
とあったが、要するにそういう後ろ向きな態度をやめて、クヨクヨしないでもっと前を向いて生きていけよ、というような主張がテーマ。
それは「後ろを振り返らずにどれだけ遠くまで自転車をこぎ続けられるだろう」というメイン主人公の発言にも現れるし、
過去の恨みを晴らすために森田兄弟が仕組んだ計画とその後の行動にもよく反映されている。
登場人物たちは結果的に、それぞれが前を向いて生きることを選択してエンディングへ。
ここまでは良い・・・主題は明確でわかりやすい。
ただ決定的なところに問題がある・・・一見すると学生恋愛のトレンディドラマ風なのだが、
その舞台設定や登場人物の性格付けに極端にリアリティがなく、そしてストーリー全体が総じて破綻気味なのだ。(以下ネタバレ要素あり)
美大生にしては部屋が妙にこぎれいだし、専攻が違う学生を一人の教官が面倒見てるし、学生は課題提出に勤しむ様子もみられず毎日飲んだり騒いだり。
登場人物は皆がやたら恋愛に積極的で、なおかつウブでポエマー気取り。なんと今時珍しいことに登場カップルのうちセクシャルな関係は一組のみ。あとは全員片思いかプラトニック。
ありえねーーw
ストーリーに関してはもうなんというか・・・私募増資に安易に応じちゃうバカ社長が登場したりとか、その息子達がアメリカの大手電機企業をサクッと買収できちゃったりとか、
その大企業のCEO職を辞したら途端に貧乏になってしまう一家が登場したりだとか、なにかおかしい。
つまり、描いている対象物にファンタジー要素は全くないのだが、なぜかリアリティを全然感じないストーリーなのだ。
・評価
良い点・・・明快な主題。原作の画をうまくアニメ化した技術。ところどころなかなかいいカメラワーク(全体を通じてみるとベタだが)。
悪い点・・・ストーリーと設定がかなり破綻気味。リアルを描きたいのかそうでないのか中途半端。それでいて3クール分もある長さ。
登場人物のありえない言動。陳腐な台詞。独白部の気持ち悪さ。伏線のないカップリング。
総合評価は「駄作一歩手前」「五段階評価でいうと2マイナス」くらい。