08/07/31 02:23:32 DJOtYsen0
またもや空気を読まずに古いマイナーアニメの感想。
銀河烈風バクシンガー 全39話 国際映画社製作
J9シリーズの第2弾。前作「ブライガー」から600年。木星が砕け散り30以上の惑星になり、太陽系に6の惑星海ができた世界。
作品のモチーフは新撰組。人名や地名も歴史上の名前をもじっていることが多い。
ストーリーは「ターマ隕石海」というアステロイドの田舎で元暴走族のアウトローが旗揚げした「銀河烈風隊」が
太陽系を統治する「ドメスチック・バクーフ」の治安維持部隊として、そして後半は総将軍の親衛隊としてその運命を共にするまで。
主人公は烈風隊の総長、副長、一番隊隊長、そして客分が二人。
この五人が乗るバイクが「シンクロン合身」して巨大ロボット「バクシンガー」になる。
その他のメインキャラは烈風隊所属の双子の兄弟、烈風隊お付きの商人。生き残りはこの三人だけ。
本編の画は相変わらずの作画だが、やはりオープニング・エンディング・バンクの各作画と脚本と劇伴と声優の演技はいい。
特に今回の劇伴はロック色も強いが三味線をベンベンやったような和風の音もあっておもしろい。山本正之はやはり天才。
あと歌も名曲ぞろい。「マイ・ソウル・ジャーニー」や「いつか時を止めて」「アステロイド・ブルース」は詩も曲も素晴らしい。
内容に関して……と言ってもあらすじはほとんど新撰組まんま。一番違うのは宇宙でバイクとロボの戦いがあることか。
今回は話数がなかったのか、それとも銀河烈風って組織の話になってるからか、チーム各故人の掘り下げが足りない気がした。
あと挿入歌入れるタイミングとかもう少し考えろよと。人が死ぬとき以外はまるでダメじゃん。人が死ぬ時はものすごくいいんだが。
他にいい所をあげると銀河烈風が貫き通した「烈」の精神が次の世代へ受け継がれたという所。
悲劇的なエンディングだったけれど「烈」の魂は死ななかったというだけでものすごく救われた。
あと将軍がかわいそすぎ。両親が駆け落ちしたときに出来た子だからって忌み嫌われて隠居生活を強いられて
将軍になってからは部下に裏切られたり、惹かれた女が実は妹だったり。最後は敵の罠に嵌められあっけなく戦死。
いいとこがもう全然ない。ある意味このアニメで一番悲惨な人生を送った人かも。泣ける。
まとめるとこれは面白いアニメ。作画を気にしない人はぜひ観てほしいと思う。最後にロボのデザインがダサいと言った者、死罪。
さて、バイクの次はガソリン汽車かフタつきスーパーカーか……