08/07/20 01:40:41 u+9GsvXT0
秒速5センチメートル一気見
なんつーか
休み時間を図書室で過ごしてた奴が好きそうなアニメ
って言えばうまく伝わるかな
叙情的で文学風味で 好きな人は好きなんだろうなーと
新海の作品は ほしのこえも雲の向こうも観たけど
シチュエーションは違えど やってることは今回も同じ
昔の女を忘れられず いい大人になってもウジウジしてる男の姿を
延々と観察し続けてるような話
「美しい思い出」と「地に足ついた現実」の境目を見失って
精神的な成長を止めたまま いつまでも過去にしがみつきっ放し
あまりに感傷的すぎて 正直見ていてイライラする
作風や雰囲気は嫌いじゃない っていうかむしろ好きなほうなんだけど
新海作品に出てくる男は根暗すぎて(というかガキすぎて)好きになれない
ぼそぼそと語られるモノローグが多すぎるのも気になった
あれだけ情景描写がキレイで それだけでも充分説得力があるんだから
あそこまでモノローグを多用しなくてもいい気がした ちょっと説明過多
十代の頃に見たらもっとハマッたのかもしれないけど
さすがに大人の視点から見ると 甘酸っぱい幼稚さが鼻についたな
雰囲気はすごく良いし 観終わった後に残る余韻もあるんだけど
何となく釈然としないものがある
もっと大人になろうぜ新海っていう そんな作品でした