08/03/30 20:08:25 uVEercwo0
捕鯨問題の場合、国内パブリシティーと国外PRの基本コンセプトがまったく違う
ということに注意する必要がありますね。
海外PRの場合でも、1990年代から2000年代初期の、海外一般消費者向けのPRと、
外国水産官僚、関係政治家へのアプローチ、現在の、知識水準が大幅に向上した
国外一般へのアピールでは全然違います。
たとば、「鯨が大量に魚を食っている!」ということをビジュアルに表現するために、
以前は腹を割いた鯨の中から、大量の巨大イカや大きな魚が出てきた写真を日本側
は使ってきたわけですが、これを今やったら、担当者ははずされるでしょうね。
海外で鯨に関心を持ってる人たちは、巨大イカ(深海産)や大型の成魚を食べる
のは、歯のあるマッコウクジラだけで、日本はマッコウクジラを調査したり、捕鯨
したりする気はないとうことを知ってます。(マッコウクジラはかつての油取り
専用鯨種で、不味くて食用になりません。)
日本が獲りたがってる髭鯨類は、南半球ではほとんどオキアミしか食べないので、
宣伝写真としては迫力がない、そのために差し替え写真で誤摩化しのPRをやった、
ということが海外ではもうバレてるわけです。そういうところまで知ってなきゃ、
ちょっと怖くてパブリシティー・コンセプトなんか作れないです。