08/01/23 20:18:31 PAoWyWCk0
バーナンキの苦悩
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バーナンキが金融政策と最初に出会ったのは、ノーベル経済学賞受賞者のミルト
ン・フリードマンの一連の論文を読んだ時である。マサチューセッツ工科大学の大学院生
だった30年前の話で、それ以来彼は中央銀行につ
いて研究を続けている。ブッシュ大統領が2005年末に彼を米連邦準備制度理事会(FRB)の議長に指名するまで、バー
ナンキは学者として他のどのエコノミストよりも中央銀
む
行について知識を持っていた。中央銀行が抱えるすべての重要な問題について、例えばどのように金融市場の恐慌を
防ぐか、FRBの政策が株式市場に与える影響の計測の仕方などについて、バ
ーナンキは秀逸な論文を書いた。彼はFRBが発するより明確なメッセージが経済をより円滑にす
ると考え、前議長のアラン・グリーンスパンが謎めいた発言を繰り返したのに対し、
で FRBと人々との間のコミュニケーションを改善するという考え方を強く打ち出した。そして彼は大恐慌の原因につ
いての研究に尽力したことによって、金融危機が制御不能になり経済を脅かすようになることを防
ん
ぐ方法に関する第一人者の学者となった。彼の代表的な論文である「大恐慌に関
する論文集」は現在の状況によくあてはまる。
「金融業界の恐慌がクレジット市場の資金の流れを阻害すると、実体経済のパフォーマンスに影響を与えうる」
というものである。