08/03/31 13:24:06 Ml3wpG7W0
2008-03-30 「キーボードクラッシャー」 Gangster/Slikk さんのこと
URLリンク(www.faireal.net)
2006年に紹介した unreal_gamer.avi のドイツ人が「キーボードクラッシャー」という通称で
けっこう知る人ぞ知る存在になっているらしい。
当時も書いたが、あの動画は、KOI2さんのところで最初に知った。つまりその時点で、既にそれなりに有名だったのだと思う。
意味は不明だったらしく、KOI2さんが日記で誰か意味をおしえてほしい、というようなことを書いておられた。
それがきっかけで、ドイツ語ネイティブが中心になって、紹介した。
2006年3月下旬に英語版と日本語版と中国語版を作った。
内部的には台詞をそのまま書いたドイツ語のスクリプトもある。(要はそれぞれの国のバカオタが連係プレーしてるだけ。)
日本語版が投稿サイトに転載されたことは後から知ったが、もともと自分たちの作品ですらない。
別にかまわないというか、気にも留めなかった。(よくあることだし、ただの遊びだったし…)
実際の作者であり体を張った出演者である Gangster こと Slikk さん(ハンドル名)は、
聞いた話では2006年の時点で13歳だか14歳だった。
演技があまりに真に迫り過ぎていたため、クラスメートからまで素で狂っていると思われ、いじめられてしまったり、
また、ありがちな「ゲームの危険性を考える」うんぬんのメディアから不当な扱いを受け、
本人はMAD作りが嫌になってしまったようだ。
実際には「ゲーム脳の恐怖」というあなたがたの妄想を描いたドラマなのに、結果的に意図と正反対になってしまったのだ。
親との関係までぎくしゃくしてしまったという。
Slikk さんのことをどう評価するにせよ、その作品が非常にインパクトがあったことだけは確かだろう。
稚拙な面もあるかもしれないが、それでも、「おかしなゲーマーを隠し撮りした」と言われても
多くの人が疑わずに信じてしまうようなリアルさという意味で、群を抜いた演技力だ。
それで誤解を受けたりいじめられたのは、それだけ迫真だったということだが、もちろん結果的に気の毒だ。
MAD系は(実写でなくて文章などのネタでも)しゃれの分からない人から危ないやつという誤解を受ける可能性が常にあるわけで、
作品世界と表現者の世界の区別がつかない自称健常者諸君(笑)とやっていくのは大変だ。
ネタでもマジでも作品として優れているのだからそれでいいではないか、
どうして登場人物の現実生活のしがらみまでごっちゃにして考える必要があるのか、と思うのだが…。
「普通」の正常人ならそもそもこれを企画しないだろう。
しかし本物の気違いはここまで社交性というかサービス精神がなく、
見る人のために3分間で起承転結する連続的でコンパクトなドラマを演じてはくれないだろう。
正常過ぎてはおもしろいものはできないけれど、異常過ぎれば支離滅裂で理解の端緒もない。
インパクトがあるというのは、部分的に分かる(共感できる要素が自分の中にもある)ということなのだろう。