07/12/22 21:13:54 TAH165x+0
カスラックを脱退している歌手、平沢進の話
(亞種音TV 「消える音楽とスローライフの量産機械(後編)」 URLリンク(www.susumuhirasawa.com) )
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作曲の依頼を受けることにしました。
さて、曲は完成し歌録りに入る前に、著作権に関する契約を交わすことになりました。
これは過去私が受けた様々な引き合いを防止するためのものです。その契約内容とは、
無断でJASRACに登録しないこと
曲の管理はe-ライセンスが行うこと などです。
(中略)
勿論放送されたのは(メジャーレコードの)新人歌手のバージョンでした。 これは予想通りです。
更に契約書を交わしたにも関らず、
著作権はメジャーレコード会社直属の音楽出版に無断で譲渡され、
勝手にJASRACに登録されていました。
これは音楽業界で日常的に何の躊躇もなく行われている違法行為ですが、
被害者は高価な弁護士を、膨大な時間とストレスを引き換えに著作権を取り戻そうとはしないということを
知りつつ行われる確信犯罪です。
その後の醜い争いについてはここでお話しする気にはなれません。
全ての業界人がこのような極悪非道なヤクザ者ではありません。
私は初めから終わりまでクリーンな仕事も多く経験しています。
クリーンな人々は日々業界の末端で、私以上に不愉快な思いをしながらサバイバルしていることでしょう。
しかし、一つだけ確実に言えることがあります。
それはいかにクリーンなプロジェクトでも、いつのまにか忍び寄る
利権の亡者の侵入を防ぐことは不可能に近いということです。