07/11/10 05:39:12 qL2vqW0I0
>>746
スパイウェア、というと日本ではあまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、
本人の知らぬ間に趣味や嗜好・個人情報を収集し、ネットの特定の場所に送る
プログラムのことを言います。
スパイウェアはフリーウェアやアドウェア(企業の広告を表示するかわりに無
料で使えるツール)・シェアウェアに、特に外国製のものに多く含まれています。
そしてそれらのツール・ソフトウェアをインストールすることで知らず知らずのう
ちにスパイウェアがPCに侵入します。
またホームページを閲覧しているだけで侵入するクッキー型のスパイウェアや、
ホームページ閲覧に必要なプラグインやコーデックだと思わせてダウンロードさせ
るスパイウェアが存在します。
スパイウェアはインターネットのブラウザ履歴やクッキーから、どんなサイトに行
きどんな趣向を好むのかなどを調査し、本人が知らぬ間にネットの特定の場所に送
ります。そしてその情報は企業のマーケティングなどに利用されます。中には情報
収集だけでなく、ネット銀行やオンラインゲームのパスワードを盗む悪質なものも
あります。
他にもウィルスに感染していると嘘をついて効果のない対策ソフトの購入ページを
表示する、身に覚えのない架空請求画面を表示する、ポップアップの広告やサイト
を勝手に表示する、ブラウザのスタートページを勝手に書き換える、などの悪質な
スパイウェアがあります。
またバグ(プログラムの欠陥)の存在するスパイウェアだったり、あまりに常駐す
るスパイウェアが多いとPCが不安定になったり、回線が途切れるなどの実害があり
ます。
スパイウェアとウィルスの違い
このような説明を聞くとウィルスとどう違うの?と思われるかもしれませんが、スパ
イウェアの場合はウィルスのように感染や破壊活動をすることはまずなく、もっぱら
個人情報の収集に用いられています。
ほとんどのスパイウェアはユーザーにその存在を知らされることなく侵入しますが、
一部には作者、もしくは企業自らスパイウェア入りのツールであることを公言し、そ
れを利用者に認識させたうえで使用するか否かを求める場合もあります。
たとえば「スパイウェアによるマーケティングを行うかわりに無料でソフトを提供し
ます。それを了承出来る人だけインストールをしてください」という規約など。
そうした事情もあって長い間ウィルスとは区別され、ウィルス対策ソフトではスパイ
ウェアを検出できませんでした。
しかし近年のマルウェア(ウィルスやスパイウェアなど悪意のあるソフトウェアの総称)
の猛威にNorton AntiVirus 2008 ウイルスバスター2008といったウィルス対策ソフトに
スパイウェア検出機能がつくなど、ウィルスだけでなくマルウェア全般を対象にした対策
ソフトが増えてきました。しかし下で紹介しているスパイウェア対策ソフトと比べるとま
だスパイウェアの発見率は低いようです。