06/09/23 06:25:03 7uNtoA0R0
インターネット上での人権擁護を支援する国際団体Hacktivismoが9月19日、Webサイト閲覧が匿名で行えるブラウザ「Torpark」を公開した。
Mozillaのポータブルブラウザをベースに開発されたブラウザで、USBメモリに入れて持ち運びが可能。使用PCや訪問したWebサイトといった
情報を外部から追跡しにくくする。
Hacktivismoは、ハッカーやインターネットセキュリティ専門家、人権運動家などによる国際団体。
通常、インターネットに接続する場合には、固有のIPアドレスが割り当てられるが、このIPアドレスはWebサイト側から見たり、記録したりすることができる。
このため、IPアドレスと、閲覧したWebサイトの履歴や入力情報、検索データを結び付け、個人の特定が可能になる場合もある。
Torparkでは、匿名での接続を実現するため「TOR(The Onion Router)」を使用。TORネットワーク上での擬似接続を利用し、Webサイト側から見える
IPアドレスを数分おきに変更する。たとえば、東京にあるPCを利用してインターネット接続を行っていても、Webサイト側からは、TORネットワークサーバを
持つ別の国からの接続であるかのように見えるうえ、それが数分おきに変化する。
なお、PCからTORネットワークに伝送される情報は暗号化されるようになっているが、TORネットワークからWebサイトへ伝送される情報は暗号化されないため、
注意が必要だとHacktivismoは述べている。IPアドレスと入力情報を直接結び付けることはできないものの、入力情報に個人名などが入っている場合、そのサイト
のセキュリティが不十分な場合には、内容から人物の特定が可能となる。Torparkを使ってこうしたサイトを閲覧しているときには、画面の一番下に南京錠のマーク
が現れるようになっている。
TorparkはWebサイトから無料でダウンロードできる。Windows専用。
URLリンク(torpark.nfshost.com)
URLリンク(www.itmedia.co.jp)