【mixi】嫌いな奴を退会させる方法【辞めろ】at SNS
【mixi】嫌いな奴を退会させる方法【辞めろ】 - 暇つぶし2ch837:友達の友達の名無しさん
08/04/15 14:14:52 HxT91Rv+0
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世間知らず

838:友達の友達の名無しさん
08/04/15 15:20:32 Q/0gOLnj0
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未成年

839:友達の友達の名無しさん
08/04/15 16:52:01 kGsKnGcP0
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妻子持ちで無職で松田聖子ヲタのホモ41才
2chで大暴れ

840:友達の友達の名無しさん
08/04/15 17:39:54 9yO4U8vs0
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とにかくブスで気持ちが悪い

841:名無し
08/04/15 18:15:53 usraqq+60
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女を騙して カモにしている 皆で聖なる裁きを 消して

842:友達の友達の名無しさん
08/04/15 19:17:47 cIOjdRg3O
なや

843:友達の友達の名無しさん
08/04/15 19:21:17 cIOjdRg3O
検索できないようにしているコイツ

『ちば@海人の集い』というコミュニティに登録している男、『でーすけさん』
35歳勘違いサーファー
超ヤリチン
ブサイクな嫁をもつ
女大好き浮気しまくり
プロフィール上では真面目さアピール

消えろ

844:友達の友達の名無しさん
08/04/15 21:53:30 mkQv3P430
私は元来佐藤春夫や井伏鱒二の小説にみる郷愁的な色彩には肉親的な同感を感じ易い。然し彼等の郷愁は私の実際のそれと
は違つて非常に明るく爽やかな南国的なものである。又私は少年時代、北原白秋の思ひ出なぞといふものに異常なノスタルヂイ
を刺戟されたものであるが、あの風景が九州の暖国の色調に溢れたものであることは、今更私が言ふまでもないことであらう。然
し又、これを逆にした事実があるのである。私の作品に血族的な類似を感ずる人達の中でも、私のあの雪国の暗澹たる気候につ
ながる郷愁に最も愛着を感じる人達は、その大多数が実際は南国生れの人々であつた。
 タマーラ・カルサビーナはロシヤ生れの舞姫でニジンスキイと踊つた「ペトルシカ」なぞすでに歴史的なものであるが、先年この人
が「ルビュウ・エブドマデエル」に思ひ出の記を連載してゐた。その中に、スペイン生れの画家パヴロ・ピカソとつきあふうちに、この
南方人の激情的な血の中に非常に多くのロシヤ的性情を見出して吃驚(びつくり)したといふことが書いてあつた。この二人は例の
ヂアギレフの「ロシヤ舞踊団」で一緒に仕事をしてゐたもので、当時ピカソは背景を書いてゐた。ロシヤ舞踊団はリュシヤン・バレ
ーやコルサコフ、ストラビンスキー等のロシヤ音楽を欧洲に紹介したばかりではなく、ピカソや詩人コクトオや六人組の温床であつ
た。思ふにピカソは南国の生れであつても、元来南国と北国の共に激烈な気候の影響が、その激烈な切なさ深さに於て全く類似
してゐるから、その性情が一脈通じてしまふのだらうとカルサビーナは結論してゐたやうであつた。
 ドイツの暗澹たる雪空をのがれ、太陽をもとめて伊太利へ馬車を急がせたゲーテは、然し恐らく太陽を異国の空のものとしてもと
めてゐたとは思はれない。雪国の暗い郷愁の裏側にはいつも明るい太陽がある。雪国に忘れられた太陽は、その忘れられた故に
よつて、実は雪国のものなのだ。雪国に土着する素朴な農夫達の話をきくと、彼等の最も待ち遠いのは春の訪れで、長い冬が終り
、始めて青空が光りはじめた爽やかな日の歓喜は忘れることのできないといふ。まだ根の堅い白皚々(はくがいがい)の雪原へと
びだし、青空に向つて叫びたいやうな激しい思ひに駆られながら、とびまはらずにゐられないと言ふのである。太陽の歓喜を最も激
しく知るものは、実は雪国の人々であるかも知れない。雪国の郷愁の中にはいつも南国が生きてゐるのだ。
 人間に気候の影響は甚だ大きい。私は理知の言葉と同じ程度に、気候の言葉を自分の裡にききがちだ。気候の言葉が我々の裡
に生きる限り、我々の理知は郷愁を否定することができないだらう。人間は気候の前では弱小である。


845:友達の友達の名無しさん
08/04/15 21:53:51 mkQv3P430
私は元来佐藤春夫や井伏鱒二の小説にみる郷愁的な色彩には肉親的な同感を感じ易い。然し彼等の郷愁は私の実際のそれと
は違つて非常に明るく爽やかな南国的なものである。又私は少年時代、北原白秋の思ひ出なぞといふものに異常なノスタルヂイ
を刺戟されたものであるが、あの風景が九州の暖国の色調に溢れたものであることは、今更私が言ふまでもないことであらう。然
し又、これを逆にした事実があるのである。私の作品に血族的な類似を感ずる人達の中でも、私のあの雪国の暗澹たる気候につ
ながる郷愁に最も愛着を感じる人達は、その大多数が実際は南国生れの人々であつた。
 タマーラ・カルサビーナはロシヤ生れの舞姫でニジンスキイと踊つた「ペトルシカ」なぞすでに歴史的なものであるが、先年この人
が「ルビュウ・エブドマデエル」に思ひ出の記を連載してゐた。その中に、スペイン生れの画家パヴロ・ピカソとつきあふうちに、この
南方人の激情的な血の中に非常に多くのロシヤ的性情を見出して吃驚(びつくり)したといふことが書いてあつた。この二人は例の
ヂアギレフの「ロシヤ舞踊団」で一緒に仕事をしてゐたもので、当時ピカソは背景を書いてゐた。ロシヤ舞踊団はリュシヤン・バレ
ーやコルサコフ、ストラビンスキー等のロシヤ音楽を欧洲に紹介したばかりではなく、ピカソや詩人コクトオや六人組の温床であつ
た。思ふにピカソは南国の生れであつても、元来南国と北国の共に激烈な気候の影響が、その激烈な切なさ深さに於て全く類似
してゐるから、その性情が一脈通じてしまふのだらうとカルサビーナは結論してゐたやうであつた。
 ドイツの暗澹たる雪空をのがれ、太陽をもとめて伊太利へ馬車を急がせたゲーテは、然し恐らく太陽を異国の空のものとしてもと
めてゐたとは思はれない。雪国の暗い郷愁の裏側にはいつも明るい太陽がある。雪国に忘れられた太陽は、その忘れられた故に
よつて、実は雪国のものなのだ。雪国に土着する素朴な農夫達の話をきくと、彼等の最も待ち遠いのは春の訪れで、長い冬が終り
、始めて青空が光りはじめた爽やかな日の歓喜は忘れることのできないといふ。まだ根の堅い白皚々(はくがいがい)の雪原へと
びだし、青空に向つて叫びたいやうな激しい思ひに駆られながら、とびまはらずにゐられないと言ふのである。太陽の歓喜を最も激
しく知るものは、実は雪国の人々であるかも知れない。雪国の郷愁の中にはいつも南国が生きてゐるのだ。
 人間に気候の影響は甚だ大きい。私は理知の言葉と同じ程度に、気候の言葉を自分

846:友達の友達の名無しさん
08/04/15 21:54:28 mkQv3P430
私は元来佐藤春夫や井伏鱒二の小説にみる郷愁的な色彩には肉親的な同感を感じ易い。然し彼等の郷愁は私の実際のそれと
は違つて非常に明るく爽やかな南国的なものである。又私は少年時代、北原白秋の思ひ出なぞといふものに異常なノスタルヂイ
を刺戟されたものであるが、あの風景が九州の暖国の色調に溢れたものであることは、今更私が言ふまでもないことであらう。然
し又、これを逆にした事実があるのである。私の作品に血族的な類似を感ずる人達の中でも、私のあの雪国の暗澹たる気候につ
ながる郷愁に最も愛着を感じる人達は、その大多数が実際は南国生れの人々であつた。
 タマーラ・カルサビーナはロシヤ生れの舞姫でニジンスキイと踊つた「ペトルシカ」なぞすでに歴史的なものであるが、先年この人
が「ルビュウ・エブドマデエル」に思ひ出の記を連載してゐた。その中に、スペイン生れの画家パヴロ・ピカソとつきあふうちに、この
南方人の激情的な血の中に非常に多くのロシヤ的性情を見出して吃驚(びつくり)したといふことが書いてあつた。この二人は例の
ヂアギレフの「ロシヤ舞踊団」で一緒に仕事をしてゐたもので、当時ピカソは背景を書いてゐた。ロシヤ舞踊団はリュシヤン・バレ
ーやコルサコフ、ストラビンスキー等のロシヤ音楽を欧洲に紹介したばかりではなく、ピカソや詩人コクトオや六人組の温床であつ
た。思ふにピカソは南国の生れであつても、元来南国と北国の共に激烈な気候の影響が、その激烈な切なさ深さに於て全く類似
してゐるから、その性情が一脈通じてしまふのだらうとカルサビーナは結論してゐたやうであつた。
 ドイツの暗澹たる雪空をのがれ、太陽をもとめて伊太利へ馬車を急がせたゲーテは、然し恐らく太陽を異国の空のものとしてもと
めてゐたとは思はれない。雪国の暗い郷愁の裏側にはいつも明るい太陽がある。雪国に忘れられた太陽は、その忘れられた故に
よつて、実は雪国のものなのだ。雪国に土着する素朴な農夫達の話をきくと、彼等の最も待ち遠いのは春の訪れで、長い冬が終り
、始めて青空が光りはじめた爽やかな日の歓喜は忘れることのできないといふ。まだ根の堅い白皚々(はくがいがい)の雪原へと
びだし、青空に向つて叫びたいやうな激しい思ひに駆られながら、とびまはらずにゐられないと言ふのである。太陽の歓喜を最も激
しく知るものは、実は雪国の人々であるかも知れない。雪国の郷愁の中にはいつも南

847:友達の友達の名無しさん
08/04/15 21:54:55 mkQv3P430
私は元来佐藤春夫や井伏鱒二の小説にみる郷愁的な色彩には肉親的な同感を感じ易い。然し彼等の郷愁は私の実際のそれと
は違つて非常に明るく爽やかな南国的なものである。又私は少年時代、北原白秋の思ひ出なぞといふものに異常なノスタルヂイ
を刺戟されたものであるが、あの風景が九州の暖国の色調に溢れたものであることは、今更私が言ふまでもないことであらう。然
し又、これを逆にした事実があるのである。私の作品に血族的な類似を感ずる人達の中でも、私のあの雪国の暗澹たる気候につ
ながる郷愁に最も愛着を感じる人達は、その大多数が実際は南国生れの人々であつた。
 タマーラ・カルサビーナはロシヤ生れの舞姫でニジンスキイと踊つた「ペトルシカ」なぞすでに歴史的なものであるが、先年この人
が「ルビュウ・エブドマデエル」に思ひ出の記を連載してゐた。その中に、スペイン生れの画家パヴロ・ピカソとつきあふうちに、この
南方人の激情的な血の中に非常に多くのロシヤ的性情を見出して吃驚(びつくり)したといふことが書いてあつた。この二人は例の
ヂアギレフの「ロシヤ舞踊団」で一緒に仕事をしてゐたもので、当時ピカソは背景を書いてゐた。ロシヤ舞踊団はリュシヤン・バレ
ーやコルサコフ、ストラビンスキー等のロシヤ音楽を欧洲に紹介したばかりではなく、ピカソや詩人コクトオや六人組の温床であつ
た。思ふにピカソは南国の生れであつても、元来南国と北国の共に激烈な気候の影響が、その激烈な切なさ深さに於て全く類似
してゐるから、その性情が一脈通じてしまふのだらうとカルサビーナは結論してゐたやうであつた。
 ドイツの暗澹たる雪空をのがれ、太陽をもとめて伊太利へ馬車を急がせたゲーテは、然し恐らく太陽を異国の空のものとしてもと
めてゐたとは思はれない。雪国の暗い郷愁の裏側にはいつも明るい太陽がある。雪国に忘れられた太陽は、その忘れられた故に
よつて、実は雪国のものなのだ。雪国に土着する素朴な農夫達の話をきくと、彼等の最も待ち遠いのは春の訪れで、長い冬が終り
、始めて青空が光りはじめた爽やかな日の歓喜は忘れることのできないといふ。まだ根の堅い白

848:友達の友達の名無しさん
08/04/15 21:55:20 mkQv3P430
私は元来佐藤春夫や井伏鱒二の小説にみる郷愁的な色彩には肉親的な同感を感じ易い。然し彼等の郷愁は私の実際のそれと
は違つて非常に明るく爽やかな南国的なものである。又私は少年時代、北原白秋の思ひ出なぞといふものに異常なノスタルヂイ
を刺戟されたものであるが、あの風景が九州の暖国の色調に溢れたものであることは、今更私が言ふまでもないことであらう。然
し又、これを逆にした事実があるのである。私の作品に血族的な類似を感ずる人達の中でも、私のあの雪国の暗澹たる気候につ
ながる郷愁に最も愛着を感じる人達は、その大多数が実際は南国生れの人々であつた。
 タマーラ・カルサビーナはロシヤ生れの舞姫でニジンスキイと踊つた「ペトルシカ」なぞすでに歴史的なものであるが、先年この人
が「ルビュウ・エブドマデエル」に思ひ出の記を連載してゐた。その中に、スペイン生れの画家パヴロ・ピカソとつきあふうちに、この
南方人の激情的な血の中に非常に多くのロシヤ的性情を見出して吃驚(びつくり)したといふことが書いてあつた。この二人は例の
ヂアギレフの「ロシヤ舞踊団」で一緒に仕事をしてゐたもので、当時ピカソは背景を書いてゐた。ロシヤ舞踊団はリュシヤン・バレ
ーやコルサコフ、ストラビンスキー等のロシヤ音楽を欧洲に紹介したばかりではなく、ピカソや詩人コクトオや六人組の温床であつ
た。思ふにピカソは南国の生れであつても、元来南国と北国の共に激烈な気候の影響が、その激烈な切なさ深さに於て全く類似
してゐるから、その性情が一脈通じてしまふのだらうとカルサビーナは結論してゐたやうであつた。
 ドイツの暗澹たる雪空をのがれ、太陽をもとめて伊太利へ馬車を急がせたゲーテは、然し恐らく太陽を異国の空のものとしてもと
めてゐたとは思はれない。雪国の暗い郷愁の裏側にはいつも明るい太陽がある。雪国に忘れられた太陽は、その忘れられた故に
よつて、実は雪国のものなのだ。雪国に土着する素朴な農夫達の話をきくと、彼等の最も待ち遠いのは春の訪れで、長い冬が終り
、始めて青空が光りはじめた爽やかな日の歓喜は忘れることのできないといふ。まだ根の堅い白皚々(はくがいがい)の雪原へと
びだし、青空に向つて叫びたいやうな激しい思ひに駆られながら、とびまはらずにゐられないと言ふのである。太陽の歓喜を最も激
しく知るものは、実は雪国の人々であるかも知れない。雪国の郷愁の中にはいつも南国が生きてゐるのだ。
 人間に気候の影響は甚だ大きい。私は理知の言葉と同じ程度に、気候の言葉を自分の裡にききがちだ。気候の言葉が我々の裡
に生きる限り、我々の理知は郷愁を否定することができないだらう。人間は気候の前では弱小である。


849:友達の友達の名無しさん
08/04/15 21:57:19 mkQv3P430
私は元来佐藤春夫や井伏鱒二の小説にみる郷愁的な色彩には肉親的な同感を感じ易い。然し彼等の郷愁は私の実際のそれと
は違つて非常に明るく爽やかな南国的なものである。又私は少年時代、北原白秋の思ひ出なぞといふものに異常なノスタルヂイ
を刺戟されたものであるが、あの風景が九州の暖国の色調に溢れたものであることは、今更私が言ふまでもないことであらう。然
し又、これを逆にした事実があるのである。私の作品に血族的な類似を感ずる人達の中でも、私のあの雪国の暗澹たる気候につ
ながる郷愁に最も愛着を感じる人達は、その大多数が実際は南国生れの人々であつた。
 タマーラ・カルサビーナはロシヤ生れの舞姫でニジンスキイと踊つた「ペトルシカ」なぞすでに歴史的なものであるが、先年この人
が「ルビュウ・エブドマデエル」に思ひ出の記を連載してゐた。その中に、スペイン生れの画家パヴロ・ピカソとつきあふうちに、この
南方人の激情的な血の中に非常に多くのロシヤ的性情を見出して吃驚(びつくり)したといふことが書いてあつた。この二人は例の
ヂアギレフの「ロシヤ舞踊団」で一緒に仕事をしてゐたもので、当時ピカソは背景を書いてゐた。ロシヤ舞踊団はリュシヤン・バレ
ーやコルサコフ、ストラビンスキー等のロシヤ音楽を欧洲に紹介したばかりではなく、ピカソや詩人コクトオや六人組の温床であつ
た。思ふにピカソは南国の生れであつても、元来南国と北国の共に激烈な気候の影響が、その激烈な切なさ深さに於て全く類似
してゐるから、その性情が一脈通じてしまふのだらうとカルサビーナは結論してゐたやうであつた。
 ドイツの暗澹たる雪空をのがれ、太陽をもとめて伊太利へ馬車を急がせたゲーテは、然し恐らく太陽を異国の空のものとしてもと
めてゐたとは思はれない。雪国の暗い郷愁の裏側にはいつも明るい太陽がある。雪国に忘れられた太陽は、その忘れられた故に
よつて、実は雪国のものなのだ。雪国に土着する素朴な農夫達の話をきくと、彼等の最も待ち遠いのは春の訪れで、長い冬が終り
、始めて青空が光りはじめた爽やかな日の歓喜は忘れることのできないといふ。まだ根の堅い白皚々(はくがいがい)の雪原へと
びだし、青空に向つて叫びたいやうな激しい思ひに駆られながら、とびまはらずにゐられないと言ふのである。太陽の歓喜を最も激
しく知るものは、実は雪国の人々であるかも知れない。雪国の郷愁の中にはいつも南国が生きてゐるのだ。
 人間に気候の影響は甚だ大きい。私は理知の言葉と同じ程度に、気候の言葉を自分の

850:友達の友達の名無しさん
08/04/15 21:58:29 BjvWcNUL0
URLリンク(mixi.jp)
外ブログも書いています
ストーカー・セクハラ・盗撮の常習犯
嫌われてると知らず、毎日カキコしてくる
(外ブログだから足跡つきません)

URLリンク(ameblo.jp)
URLリンク(www.pachinkovista.com)

851:友達の友達の名無しさん
08/04/15 21:59:12 mkQv3P430
私は元来佐藤春夫や井伏鱒二の小説にみる郷愁的な色彩には肉親的な同感を感じ易い。然し彼等の郷愁は私の実際のそれと
は違つて非常に明るく爽やかな南国的なものである。又私は少年時代、北原白秋の思ひ出なぞといふものに異常なノスタルヂイ
を刺戟されたものであるが、あの風景が九州の暖国の色調に溢れたものであることは、今更私が言ふまでもないことであらう。然
し又、これを逆にした事実があるのである。私の作品に血族的な類似を感ずる人達の中でも、私のあの雪国の暗澹たる気候につ
ながる郷愁に最も愛着を感じる人達は、その大多数が実際は南国生れの人々であつた。
 タマーラ・カルサビーナはロシヤ生れの舞姫でニジンスキイと踊つた「ペトルシカ」なぞすでに歴史的なものであるが、先年この人
が「ルビュウ・エブドマデエル」に思ひ出の記を連載してゐた。その中に、スペイン生れの画家パヴロ・ピカソとつきあふうちに、この
南方人の激情的な血の中に非常に多くのロシヤ的性情を見出して吃驚(びつくり)したといふことが書いてあつた。この二人は例の
ヂアギレフの「ロシヤ舞踊団」で一緒に仕事をしてゐたもので、当時ピカソは背景を書いてゐた。ロシヤ舞踊団はリュシヤン・バレ
ーやコルサコフ、ストラビンスキー等のロシヤ音楽を欧洲に紹介したばかりではなく、ピカソや詩人コクトオや六人組の温床であつ
た。思ふにピカソは南国の生れであつても、元来南国と北国の共に激烈な気候の影響が、その激烈な切なさ深さに於て全く類似
してゐるから、その性情が一脈通じてしまふのだらうとカルサビーナは結論してゐたやうであつた。
 ドイツの暗澹たる雪空をのがれ、太陽をもとめて伊太利へ馬車を急がせたゲーテは、然し恐らく太陽を異国の空のものとしてもと
めてゐたとは思はれない。雪国の暗い郷愁の裏側にはいつも明るい太陽がある。雪国に忘れられた太陽は、その忘れられた故に
よつて、実は雪国のものなのだ。雪国に土着する素朴な農夫達の話をきくと、彼等の最も待ち遠いのは春の訪れで、長い冬が終り
、始めて青空が光りはじめた爽やかな日の歓喜は忘れることのできないといふ。まだ根の堅い白皚々(はくがいがい)の雪原へと
びだし、青空に向つて叫びたいやうな激しい思ひに駆られながら、とびまはらずにゐられないと言ふのである。太陽の歓喜を最も激
しく知るものは、実は雪国の人々であるかも知れない。雪国の郷愁の中にはいつも南国が生きて

852:友達の友達の名無しさん
08/04/15 22:00:56 mkQv3P430
私は元来佐藤春夫や井伏鱒二の小説にみる郷愁的な色彩には肉親的な同感を感じ易い。然し彼等の郷愁は私の実際のそれと
は違つて非常に明るく爽やかな南国的なものである。又私は少年時代、北原白秋の思ひ出なぞといふものに異常なノスタルヂイ
を刺戟されたものであるが、あの風景が九州の暖国の色調に溢れたものであることは、今更私が言ふまでもないことであらう。然
し又、これを逆にした事実があるのである。私の作品に血族的な類似を感ずる人達の中でも、私のあの雪国の暗澹たる気候につ
ながる郷愁に最も愛着を感じる人達は、その大多数が実際は南国生れの人々であつた。
 タマーラ・カルサビーナはロシヤ生れの舞姫でニジンスキイと踊つた「ペトルシカ」なぞすでに歴史的なものであるが、先年この人
が「ルビュウ・エブドマデエル」に思ひ出の記を連載してゐた。その中に、スペイン生れの画家パヴロ・ピカソとつきあふうちに、この
南方人の激情的な血の中に非常に多くのロシヤ的性情を見出して吃驚(びつくり)したといふことが書いてあつた。この二人は例の
ヂアギレフの「ロシヤ舞踊団」で一緒に仕事をしてゐたもので、当時ピカソは背景を書いてゐた。ロシヤ舞踊団はリュシヤン・バレ
ーやコルサコフ、ストラビンスキー等のロシヤ音楽を欧洲に紹介したばかりではなく、ピカソや詩人コクトオや六人組の温床であつ
た。思ふにピカソは南国の生れであつても、元来南国と北国の共に激烈な気候の影響が、その激烈な切なさ深さに於て全く類似
してゐるから、その性情が一脈通じてしまふのだらうとカルサビーナは結論してゐたやうであつた。
 ドイツの暗澹たる雪空をのがれ、太陽をもとめて伊太利へ馬車を急がせたゲーテは、然し恐らく太陽を異国の空のものとしてもと
めてゐたとは思はれない。雪国の暗い郷愁の裏側にはいつも明るい太陽がある。雪国に忘れられた太陽は、その忘れられた故に
よつて、実は雪国のものなのだ。雪国に土着する素朴な農夫達の話をきくと、彼等の最も待ち遠いのは春の訪れで、長い冬が終り
、始めて青空が光りはじめた爽やかな日の歓喜は忘れることのできないといふ。まだ根の堅い白皚々(はくがいがい)の雪原へと
びだし、青空に向つて叫びたいやうな激しい思ひに駆られながら、とびまはらずにゐられないと言ふのである。太陽の歓喜を最も激
しく知るものは、実は雪国の人々であるかも知れない。雪国の郷愁の中にはいつ

853:友達の友達の名無しさん
08/04/15 22:02:17 mkQv3P430
私は元来佐藤春夫や井伏鱒二の小説にみる郷愁的な色彩には肉親的な同感を感じ易い。然し彼等の郷愁は私の実際のそれと
は違つて非常に明るく爽やかな南国的なものである。又私は少年時代、北原白秋の思ひ出なぞといふものに異常なノスタルヂイ
を刺戟されたものであるが、あの風景が九州の暖国の色調に溢れたものであることは、今更私が言ふまでもないことであらう。然
し又、これを逆にした事実があるのである。私の作品に血族的な類似を感ずる人達の中でも、私のあの雪国の暗澹たる気候につ
ながる郷愁に最も愛着を感じる人達は、その大多数が実際は南国生れの人々であつた。
 タマーラ・カルサビーナはロシヤ生れの舞姫でニジンスキイと踊つた「ペトルシカ」なぞすでに歴史的なものであるが、先年この人
が「ルビュウ・エブドマデエル」に思ひ出の記を連載してゐた。その中に、スペイン生れの画家パヴロ・ピカソとつきあふうちに、この
南方人の激情的な血の中に非常に多くのロシヤ的性情を見出して吃驚(びつくり)したといふことが書いてあつた。この二人は例の
ヂアギレフの「ロシヤ舞踊団」で一緒に仕事をしてゐたもので、当時ピカソは背景を書いてゐた。ロシヤ舞踊団はリュシヤン・バレ
ーやコルサコフ、ストラビンスキー等のロシヤ音楽を欧洲に紹介したばかりではなく、ピカソや詩人コクトオや六人組の温床であつ
た。思ふにピカソは南国の生れであつても、元来南国と北国の共に激烈な気候の影響が、その激烈な切なさ深さに於て全く類似
してゐるから、その性情が一脈通じてしまふのだらうとカルサビーナは結論してゐたやうであつた。
 ドイツの暗澹たる雪空をのがれ、太陽をもとめて伊太利へ馬車を急がせたゲーテは、然し恐らく太陽を異国の空のものとしてもと
めてゐたとは思はれない。雪国の暗い郷愁の裏側にはいつも明るい太陽がある。雪国に忘れられた太陽は、その忘れられた故に
よつて、実は雪国のものなのだ。雪国に土着する素朴な農夫達の話をきくと、彼等の最も待ち遠いのは春の訪れで、長い冬が終り
、始めて青空が光りはじめた爽やかな日の歓喜は忘れることのできないといふ。まだ根の堅い白皚々(はくがいがい)の雪原へと
びだし、青空に向つて叫びたいやうな激しい思ひに駆られながら、とびまはらずにゐられないと言ふのである。太陽の歓喜を最も激


854:友達の友達の名無しさん
08/04/15 22:03:03 mkQv3P430
私は元来佐藤春夫や井伏鱒二の小説にみる郷愁的な色彩には肉親的な同感を感じ易い。然し彼等の郷愁は私の実際のそれと
は違つて非常に明るく爽やかな南国的なものである。又私は少年時代、北原白秋の思ひ出なぞといふものに異常なノスタルヂイ
を刺戟されたものであるが、あの風景が九州の暖国の色調に溢れたものであることは、今更私が言ふまでもないことであらう。然
し又、これを逆にした事実があるのである。私の作品に血族的な類似を感ずる人達の中でも、私のあの雪国の暗澹たる気候につ
ながる郷愁に最も愛着を感じる人達は、その大多数が実際は南国生れの人々であつた。
 タマーラ・カルサビーナはロシヤ生れの舞姫でニジンスキイと踊つた「ペトルシカ」なぞすでに歴史的なものであるが、先年この人
が「ルビュウ・エブドマデエル」に思ひ出の記を連載してゐた。その中に、スペイン生れの画家パヴロ・ピカソとつきあふうちに、この
南方人の激情的な血の中に非常に多くのロシヤ的性情を見出して吃驚(びつくり)したといふことが書いてあつた。この二人は例の
ヂアギレフの「ロシヤ舞踊団」で一緒に仕事をしてゐたもので、当時ピカソは背景を書いてゐた。ロシヤ舞踊団はリュシヤン・バレ
ーやコルサコフ、ストラビンスキー等のロシヤ音楽を欧洲に紹介したばかりではなく、ピカソや詩人コクトオや六人組の温床であつ
た。思ふにピカソは南国の生れであつても、元来南国と北国の共に激烈な気候の影響が、その激烈な切なさ深さに於て全く類似
してゐるから、その性情が一脈通じてしまふのだらうとカルサビーナは結論してゐたやうであつた。
 ドイツの暗澹たる雪空をのがれ、太陽をもとめて伊太利へ馬車を急がせたゲーテは、然し恐らく太陽を異国の空のものとしてもと
めてゐたとは思はれない。雪国の暗い郷愁の裏側にはいつも明るい太陽がある。雪国に忘れられた太陽は、その忘れられた故に
よつて、実は雪国のものなのだ。雪国に土着する素朴な農夫達の話をきくと、彼等の最も待ち遠いのは春の訪れで、長い冬が終り
、始めて青空が光りはじめた爽やかな日の歓喜は忘れることのできないといふ。まだ根の堅い白皚々(はくがいがい)の雪原へと
びだし、青空に向つて叫びたいやうな激しい思ひに駆られながら、とびまはらずにゐら

855:友達の友達の名無しさん
08/04/15 22:04:39 mkQv3P430
私は元来佐藤春夫や井伏鱒二の小説にみる郷愁的な色彩には肉親的な同感を感じ易い。然し彼等の郷愁は私の実際のそれと
は違つて非常に明るく爽やかな南国的なものである。又私は少年時代、北原白秋の思ひ出なぞといふものに異常なノスタルヂイ
を刺戟されたものであるが、あの風景が九州の暖国の色調に溢れたものであることは、今更私が言ふまでもないことであらう。然
し又、これを逆にした事実があるのである。私の作品に血族的な類似を感ずる人達の中でも、私のあの雪国の暗澹たる気候につ
ながる郷愁に最も愛着を感じる人達は、その大多数が実際は南国生れの人々であつた。
 タマーラ・カルサビーナはロシヤ生れの舞姫でニジンスキイと踊つた「ペトルシカ」なぞすでに歴史的なものであるが、先年この人
が「ルビュウ・エブドマデエル」に思ひ出の記を連載してゐた。その中に、スペイン生れの画家パヴロ・ピカソとつきあふうちに、この
南方人の激情的な血の中に非常に多くのロシヤ的性情を見出して吃驚(びつくり)したといふことが書いてあつた。この二人は例の
ヂアギレフの「ロシヤ舞踊団」で一緒に仕事をしてゐたもので、当時ピカソは背景を書いてゐた。ロシヤ舞踊団はリュシヤン・バレ
ーやコルサコフ、ストラビンスキー等のロシヤ音楽を欧洲に紹介したばかりではなく、ピカソや詩人コクトオや六人組の温床であつ
た。思ふにピカソは南国の生れであつても、元来南国と北国の共に激烈な気候の影響が、その激烈な切なさ深さに於て全く類似
してゐるから、その性情が一脈通じてしまふのだらうとカルサビーナは結論してゐたやうであつた。
 ドイツの暗澹たる雪空をのがれ、太陽をもとめて伊太利へ馬車を急がせたゲーテは、然し恐らく太陽を異国の空のものとしてもと
めてゐたとは思はれない。雪国の暗い郷愁の裏側にはいつも明るい太陽がある。雪国に忘れられた太陽は、その忘れられた故に
よつて、実は雪国のものなのだ。雪国に土着する素朴な農夫達の話をきくと、彼等の最も待ち遠いのは春の訪れで、長い冬が終り
、始めて青空が光りはじめた爽やかな日の歓喜は忘れることのできないといふ。まだ根の堅い白皚々(はくがいがい)の雪原へと
びだし、青空に向つて叫びたいやうな激しい思ひに駆られながら、とび

856:友達の友達の名無しさん
08/04/15 22:07:40 mkQv3P430
私は元来佐藤春夫や井伏鱒二の小説にみる郷愁的な色彩には肉親的な同感を感じ易い。然し彼等の郷愁は私の実際のそれと
は違つて非常に明るく爽やかな南国的なものである。又私は少年時代、北原白秋の思ひ出なぞといふものに異常なノスタルヂイ
を刺戟されたものであるが、あの風景が九州の暖国の色調に溢れたものであることは、今更私が言ふまでもないことであらう。然
し又、これを逆にした事実があるのである。私の作品に血族的な類似を感ずる人達の中でも、私のあの雪国の暗澹たる気候につ
ながる郷愁に最も愛着を感じる人達は、その大多数が実際は南国生れの人々であつた。
 タマーラ・カルサビーナはロシヤ生れの舞姫でニジンスキイと踊つた「ペトルシカ」なぞすでに歴史的なものであるが、先年この人
が「ルビュウ・エブドマデエル」に思ひ出の記を連載してゐた。その中に、スペイン生れの画家パヴロ・ピカソとつきあふうちに、この
南方人の激情的な血の中に非常に多くのロシヤ的性情を見出して吃驚(びつくり)したといふことが書いてあつた。この二人は例の
ヂアギレフの「ロシヤ舞踊団」で一緒に仕事をしてゐたもので、当時ピカソは背景を書いてゐた。ロシヤ舞踊団はリュシヤン・バレ
ーやコルサコフ、ストラビンスキー等のロシヤ音楽を欧洲に紹介したばかりではなく、ピカソや詩人コクトオや六人組の温床であつ
た。思ふにピカソは南国の生れであつても、元来南国と北国の共に激烈な気候の影響が、その激烈な切なさ深さに於て全く類似
してゐるから、その性情が一脈通じてしまふのだらうとカルサビーナは結論してゐたやうであつた。
 ドイツの暗澹たる雪空をのがれ、太陽をもとめて伊太利へ馬車を急がせたゲーテは、然し恐らく太陽を異国の空のものとしてもと
めてゐたとは思はれない。雪国の暗い郷愁の裏側にはいつも明るい太陽がある。雪国に忘れられた太陽は、その忘れられた故に
よつて、実は雪国のものなのだ。雪国に土着する素朴な農夫達の話をきくと、彼等の最も待ち遠いのは春の訪れで、長い冬が終り
、始めて青空が光りはじめた爽やかな日の歓喜は忘れることのできないといふ。まだ根の堅い白皚々(はくがいがい)の雪原へと
びだし、青空に向つて叫びたいやうな激しい思ひに

857:友達の友達の名無しさん
08/04/15 22:14:13 vCnyw3xW0
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やりマン奥様。




858:友達の友達の名無しさん
08/04/15 22:16:09 mkQv3P430
私は元来佐藤春夫や井伏鱒二の小説にみる郷愁的な色彩には肉親的な同感を感じ易い。然し彼等の郷愁は私の実際のそれと
は違つて非常に明るく爽やかな南国的なものである。又私は少年時代、北原白秋の思ひ出なぞといふものに異常なノスタルヂイ
を刺戟されたものであるが、あの風景が九州の暖国の色調に溢れたものであることは、今更私が言ふまでもないことであらう。然
し又、これを逆にした事実があるのである。私の作品に血族的な類似を感ずる人達の中でも、私のあの雪国の暗澹たる気候につ
ながる郷愁に最も愛着を感じる人達は、その大多数が実際は南国生れの人々であつた。
 タマーラ・カルサビーナはロシヤ生れの舞姫でニジンスキイと踊つた「ペトルシカ」なぞすでに歴史的なものであるが、先年この人
が「ルビュウ・エブドマデエル」に思ひ出の記を連載してゐた。その中に、スペイン生れの画家パヴロ・ピカソとつきあふうちに、この
南方人の激情的な血の中に非常に多くのロシヤ的性情を見出して吃驚(びつくり)したといふことが書いてあつた。この二人は例の
ヂアギレフの「ロシヤ舞踊団」で一緒に仕事をしてゐたもので、当時ピカソは背景を書いてゐた。ロシヤ舞踊団はリュシヤン・バレ
ーやコルサコフ、ストラビンスキー等のロシヤ音楽を欧洲に紹介したばかりではなく、ピカソや詩人コクトオや六人組の温床であつ
た。思ふにピカソは南国の生れであつても、元来南国と北国の共に激烈な気候の影響が、その激烈な切なさ深さに於て全く類似
してゐるから、その性情が一脈通じてしまふのだらうとカルサビーナは結論してゐたやうであつた。
 ドイツの暗澹たる雪空をのがれ、太陽をもとめて伊太利へ馬車を急がせたゲーテは、然し恐らく太陽を異国の空のものとしてもと
めてゐたとは思はれない。雪国の暗い郷愁の裏側にはいつも明るい太陽がある。雪国に忘れられた太陽は、その忘れられた故に
よつて、実は雪国のものなのだ。雪国に土着する素朴な農夫達の話をきくと、彼等の最も待ち遠いのは春の訪れで、長い冬が終り
、始めて青空が光りはじめた爽やかな日の歓喜は忘れることのできないといふ。まだ根の堅い白皚々(はくがいがい)の雪原へと
びだし、青空に向つて叫びたいやうな

859:友達の友達の名無しさん
08/04/15 22:22:29 mkQv3P430
私は元来佐藤春夫や井伏鱒二の小説にみる郷愁的な色彩には肉親的な同感を感じ易い。然し彼等の郷愁は私の実際のそれと
は違つて非常に明るく爽やかな南国的なものである。又私は少年時代、北原白秋の思ひ出なぞといふものに異常なノスタルヂイ
を刺戟されたものであるが、あの風景が九州の暖国の色調に溢れたものであることは、今更私が言ふまでもないことであらう。然
し又、これを逆にした事実があるのである。私の作品に血族的な類似を感ずる人達の中でも、私のあの雪国の暗澹たる気候につ
ながる郷愁に最も愛着を感じる人達は、その大多数が実際は南国生れの人々であつた。
 タマーラ・カルサビーナはロシヤ生れの舞姫でニジンスキイと踊つた「ペトルシカ」なぞすでに歴史的なものであるが、先年この人
が「ルビュウ・エブドマデエル」に思ひ出の記を連載してゐた。その中に、スペイン生れの画家パヴロ・ピカソとつきあふうちに、この
南方人の激情的な血の中に非常に多くのロシヤ的性情を見出して吃驚(びつくり)したといふことが書いてあつた。この二人は例の
ヂアギレフの「ロシヤ舞踊団」で一緒に仕事をしてゐたもので、当時ピカソは背景を書いてゐた。ロシヤ舞踊団はリュシヤン・バレ
ーやコルサコフ、ストラビンスキー等のロシヤ音楽を欧洲に紹介したばかりではなく、ピカソや詩人コクトオや六人組の温床であつ
た。思ふにピカソは南国の生れであつても、元来南国と北国の共に激烈な気候の影響が、その激烈な切なさ深さに於て全く類似
してゐるから、その性情が一脈通じてしまふのだらうとカルサビーナは結論してゐたやうであつた。
 ドイツの暗澹たる雪空をのがれ、太陽をもとめて伊太利へ馬車を急がせたゲーテは、然し恐らく太陽を異国の空のものとしてもと
めてゐたとは思はれない。雪国の暗い郷愁の裏側にはいつも明るい太陽がある。雪国に忘れられた太陽は、その忘れられた故に
よつて、実は雪国のものなのだ。雪国に土着する素朴な農夫達の話をきくと、彼等の最も待ち遠いのは春の訪れで、長い冬が終り
、始めて青空が光りはじめた爽やかな日の歓喜は忘れることのできないといふ。まだ根の堅い白皚々(はくがいがい)の雪原へと
びだし、青空に向つて叫

860:友達の友達の名無しさん
08/04/15 22:23:25 mkQv3P430
私は元来佐藤春夫や井伏鱒二の小説にみる郷愁的な色彩には肉親的な同感を感じ易い。然し彼等の郷愁は私の実際のそれと
は違つて非常に明るく爽やかな南国的なものである。又私は少年時代、北原白秋の思ひ出なぞといふものに異常なノスタルヂイ
を刺戟されたものであるが、あの風景が九州の暖国の色調に溢れたものであることは、今更私が言ふまでもないことであらう。然
し又、これを逆にした事実があるのである。私の作品に血族的な類似を感ずる人達の中でも、私のあの雪国の暗澹たる気候につ
ながる郷愁に最も愛着を感じる人達は、その大多数が実際は南国生れの人々であつた。
 タマーラ・カルサビーナはロシヤ生れの舞姫でニジンスキイと踊つた「ペトルシカ」なぞすでに歴史的なものであるが、先年この人
が「ルビュウ・エブドマデエル」に思ひ出の記を連載してゐた。その中に、スペイン生れの画家パヴロ・ピカソとつきあふうちに、この
南方人の激情的な血の中に非常に多くのロシヤ的性情を見出して吃驚(びつくり)したといふことが書いてあつた。この二人は例の
ヂアギレフの「ロシヤ舞踊団」で一緒に仕事をしてゐたもので、当時ピカソは背景を書いてゐた。ロシヤ舞踊団はリュシヤン・バレ
ーやコルサコフ、ストラビンスキー等のロシヤ音楽を欧洲に紹介したばかりではなく、ピカソや詩人コクトオや六人組の温床であつ
た。思ふにピカソは南国の生れであつても、元来南国と北国の共に激烈な気候の影響が、その激烈な切なさ深さに於て全く類似
してゐるから、その性情が一脈通じてしまふのだらうとカルサビーナは結論してゐたやうであつた。
 ドイツの暗澹たる雪空をのがれ、太陽をもとめて伊太利へ馬車を急がせたゲーテは、然し恐らく太陽を異国の空のものとしてもと
めてゐたとは思はれない。雪国の暗い郷愁の裏側にはいつも明るい太陽がある。雪国に忘れられた太陽は、その忘れられた故に
よつて、実は雪国のものなのだ。雪国に土着する素朴な農夫達の話をきくと、彼等の最も待ち遠いのは春の訪れで、長い冬が終り
、始めて青空が光りはじめた爽やかな日の歓喜は忘れることのできないといふ。まだ根の堅い白皚々(はくがいがい)の雪原へと
びだし、青空

861:友達の友達の名無しさん
08/04/15 22:24:26 mkQv3P430
私は元来佐藤春夫や井伏鱒二の小説にみる郷愁的な色彩には肉親的な同感を感じ易い。然し彼等の郷愁は私の実際のそれと
は違つて非常に明るく爽やかな南国的なものである。又私は少年時代、北原白秋の思ひ出なぞといふものに異常なノスタルヂイ
を刺戟されたものであるが、あの風景が九州の暖国の色調に溢れたものであることは、今更私が言ふまでもないことであらう。然
し又、これを逆にした事実があるのである。私の作品に血族的な類似を感ずる人達の中でも、私のあの雪国の暗澹たる気候につ
ながる郷愁に最も愛着を感じる人達は、その大多数が実際は南国生れの人々であつた。
 タマーラ・カルサビーナはロシヤ生れの舞姫でニジンスキイと踊つた「ペトルシカ」なぞすでに歴史的なものであるが、先年この人
が「ルビュウ・エブドマデエル」に思ひ出の記を連載してゐた。その中に、スペイン生れの画家パヴロ・ピカソとつきあふうちに、この
南方人の激情的な血の中に非常に多くのロシヤ的性情を見出して吃驚(びつくり)したといふことが書いてあつた。この二人は例の
ヂアギレフの「ロシヤ舞踊団」で一緒に仕事をしてゐたもので、当時ピカソは背景を書いてゐた。ロシヤ舞踊団はリュシヤン・バレ
ーやコルサコフ、ストラビンスキー等のロシヤ音楽を欧洲に紹介したばかりではなく、ピカソや詩人コクトオや六人組の温床であつ
た。思ふにピカソは南国の生れであつても、元来南国と北国の共に激烈な気候の影響が、その激烈な切なさ深さに於て全く類似
してゐるから、その性情が一脈通じてしまふのだらうとカルサビーナは結論してゐたやうであつた。
 ドイツの暗澹たる雪空をのがれ、太陽をもとめて伊太利へ馬車を急がせたゲーテは、然し恐らく太陽を異国の空のものとしてもと
めてゐたとは思はれない。雪国の暗い郷愁の裏側にはいつも明るい太陽がある。雪国に忘れられた太陽は、その忘れられた故に
よつて、実は雪国のものなのだ。雪国に土着する素朴な農夫達の話をきくと、彼等の最も待ち遠いのは春の訪れで、長い冬が終り
、始めて

862:友達の友達の名無しさん
08/04/15 22:25:54 mkQv3P430
私は元来佐藤春夫や井伏鱒二の小説にみる郷愁的な色彩には肉親的な同感を感じ易い。然し彼等の郷愁は私の実際のそれと
は違つて非常に明るく爽やかな南国的なものである。又私は少年時代、北原白秋の思ひ出なぞといふものに異常なノスタルヂイ
を刺戟されたものであるが、あの風景が九州の暖国の色調に溢れたものであることは、今更私が言ふまでもないことであらう。然
し又、これを逆にした事実があるのである。私の作品に血族的な類似を感ずる人達の中でも、私のあの雪国の暗澹たる気候につ
ながる郷愁に最も愛着を感じる人達は、その大多数が実際は南国生れの人々であつた。
 タマーラ・カルサビーナはロシヤ生れの舞姫でニジンスキイと踊つた「ペトルシカ」なぞすでに歴史的なものであるが、先年この人
が「ルビュウ・エブドマデエル」に思ひ出の記を連載してゐた。その中に、スペイン生れの画家パヴロ・ピカソとつきあふうちに、この
南方人の激情的な血の中に非常に多くのロシヤ的性情を見出して吃驚(びつくり)したといふことが書いてあつた。この二人は例の
ヂアギレフの「ロシヤ舞踊団」で一緒に仕事をしてゐたもので、当時ピカソは背景を書いてゐた。ロシヤ舞踊団はリュシヤン・バレ
ーやコルサコフ、ストラビンスキー等のロシヤ音楽を欧洲に紹介したばかりではなく、ピカソや詩人コクトオや六人組の温床であつ
た。思ふにピカソは南国の生れであつても、元来南国と北国の共に激烈な気候の影響が、その激烈な切なさ深さに於て全く類似
してゐるから、その性情が一脈通じてしまふのだらうとカルサビーナは結論してゐたやうであつた。
 ドイツの暗澹たる雪空をのがれ、太陽をもとめて伊太利へ馬車を急がせたゲーテは、然し恐らく太陽を異国の空のものとしてもと
めてゐたとは思はれない。雪国の暗い郷愁の裏側にはいつも明るい太陽がある。雪国に忘れられた太陽は、その忘れられた故に
よつて、実は雪国のものなのだ。雪

863:友達の友達の名無しさん
08/04/15 22:54:14 Q/0gOLnj0
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864:友達の友達の名無しさん
08/04/15 23:03:54 mkQv3P430
私は元来佐藤春夫や井伏鱒二の小説にみる郷愁的な色彩には肉親的な同感を感じ易い。然し彼等の郷愁は私の実際のそれと
は違つて非常に明るく爽やかな南国的なものである。又私は少年時代、北原白秋の思ひ出なぞといふものに異常なノスタルヂイ
を刺戟されたものであるが、あの風景が九州の暖国の色調に溢れたものであることは、今更私が言ふまでもないことであらう。然
し又、これを逆にした事実があるのである。私の作品に血族的な類似を感ずる人達の中でも、私のあの雪国の暗澹たる気候につ
ながる郷愁に最も愛着を感じる人達は、その大多数が実際は南国生れの人々であつた。
 タマーラ・カルサビーナはロシヤ生れの舞姫でニジンスキイと踊つた「ペトルシカ」なぞすでに歴史的なものであるが、先年この人
が「ルビュウ・エブドマデエル」に思ひ出の記を連載してゐた。その中に、スペイン生れの画家パヴロ・ピカソとつきあふうちに、この
南方人の激情的な血の中に非常に多くのロシヤ的性情を見出して吃驚(びつくり)したといふことが書いてあつた。この二人は例の
ヂアギレフの「ロシヤ舞踊団」で一緒に仕事をしてゐたもので、当時ピカソは背景を書いてゐた。ロシヤ舞踊団はリュシヤン・バレ
ーやコルサコフ、ストラビンスキー等のロシヤ音楽を欧洲に紹介したばかりではなく、ピカソや詩人コクトオや六人組の温床であつ
た。思ふにピカソは南国の生れであつても、元来南国と北国の共に激烈な気候の影響が、その激烈な切なさ深さに於て全く類似
してゐるから、その性情が一脈通じてしまふのだらうとカルサビーナは結論してゐたやうであつた。
 ドイツの暗澹たる雪空をのがれ、太陽をもとめて伊太利へ馬車を急がせたゲーテは、然し恐らく太陽を異国の空のものとしてもと
めてゐたとは思はれない。雪国の暗い郷愁の裏側にはいつも明るい太陽がある。雪国に忘れられた太陽は、その忘れられた故に
よつて、実は雪国

865:友達の友達の名無しさん
08/04/15 23:56:53 mkQv3P430
私は元来佐藤春夫や井伏鱒二の小説にみる郷愁的な色彩には肉親的な同感を感じ易い。然し彼等の郷愁は私の実際のそれと
は違つて非常に明るく爽やかな南国的なものである。又私は少年時代、北原白秋の思ひ出なぞといふものに異常なノスタルヂイ
を刺戟されたものであるが、あの風景が九州の暖国の色調に溢れたものであることは、今更私が言ふまでもないことであらう。然
し又、これを逆にした事実があるのである。私の作品に血族的な類似を感ずる人達の中でも、私のあの雪国の暗澹たる気候につ
ながる郷愁に最も愛着を感じる人達は、その大多数が実際は南国生れの人々であつた。
 タマーラ・カルサビーナはロシヤ生れの舞姫でニジンスキイと踊つた「ペトルシカ」なぞすでに歴史的なものであるが、先年この人
が「ルビュウ・エブドマデエル」に思ひ出の記を連載してゐた。その中に、スペイン生れの画家パヴロ・ピカソとつきあふうちに、この
南方人の激情的な血の中に非常に多くのロシヤ的性情を見出して吃驚(びつくり)したといふことが書いてあつた。この二人は例の
ヂアギレフの「ロシヤ舞踊団」で一緒に仕事をしてゐたもので、当時ピカソは背景を書いてゐた。ロシヤ舞踊団はリュシヤン・バレ
ーやコルサコフ、ストラビンスキー等のロシヤ音楽を欧洲に紹介したばかりではなく、ピカソや詩人コクトオや六人組の温床であつ
た。思ふにピカソは南国の生れであつても、元来南国と北国の共に激烈な気候の影響が、その激烈な切なさ深さに於て全く類似
してゐるから、その性情が一脈通じてしまふのだらうとカルサビーナは結論してゐたやうであつた。
 ドイツの暗澹たる雪空をのがれ、太陽をもとめて伊太利へ馬車を急がせたゲーテは、然し恐らく太陽を異国の空のものとしてもと
めてゐたとは思はれない。雪国の暗い郷愁の裏側にはいつも明るい太陽がある。雪国に忘れられた太陽は、その忘れられた故に
よつて、実は

866:友達の友達の名無しさん
08/04/16 00:02:00 /Lr2gdyT0
私は元来佐藤春夫や井伏鱒二の小説にみる郷愁的な色彩には肉親的な同感を感じ易い。然し彼等の郷愁は私の実際のそれと
は違つて非常に明るく爽やかな南国的なものである。又私は少年時代、北原白秋の思ひ出なぞといふものに異常なノスタルヂイ
を刺戟されたものであるが、あの風景が九州の暖国の色調に溢れたものであることは、今更私が言ふまでもないことであらう。然
し又、これを逆にした事実があるのである。私の作品に血族的な類似を感ずる人達の中でも、私のあの雪国の暗澹たる気候につ
ながる郷愁に最も愛着を感じる人達は、その大多数が実際は南国生れの人々であつた。
 タマーラ・カルサビーナはロシヤ生れの舞姫でニジンスキイと踊つた「ペトルシカ」なぞすでに歴史的なものであるが、先年この人
が「ルビュウ・エブドマデエル」に思ひ出の記を連載してゐた。その中に、スペイン生れの画家パヴロ・ピカソとつきあふうちに、この
南方人の激情的な血の中に非常に多くのロシヤ的性情を見出して吃驚(びつくり)したといふことが書いてあつた。この二人は例の
ヂアギレフの「ロシヤ舞踊団」で一緒に仕事をしてゐたもので、当時ピカソは背景を書いてゐた。ロシヤ舞踊団はリュシヤン・バレ
ーやコルサコフ、ストラビンスキー等のロシヤ音楽を欧洲に紹介したばかりではなく、ピカソや詩人コクトオや六人組の温床であつ
た。思ふにピカソは南国の生れであつても、元来南国と北国の共に激烈な気候の影響が、その激烈な切なさ深さに於て全く類似
してゐるから、その性情が一脈通じてしまふのだらうとカルサビーナは結論してゐたやうであつた。
 ドイツの暗澹たる雪空をのがれ、太陽をもとめて伊太利へ馬車を急がせたゲーテは、然し恐らく太陽を異国の空のものとしてもと
めてゐたとは思は

867:友達の友達の名無しさん
08/04/16 00:29:32 /Lr2gdyT0
私は元来佐藤春夫や井伏鱒二の小説にみる郷愁的な色彩には肉親的な同感を感じ易い。然し彼等の郷愁は私の実際のそれと
は違つて非常に明るく爽やかな南国的なものである。又私は少年時代、北原白秋の思ひ出なぞといふものに異常なノスタルヂイ
を刺戟されたものであるが、あの風景が九州の暖国の色調に溢れたものであることは、今更私が言ふまでもないことであらう。然
し又、これを逆にした事実があるのである。私の作品に血族的な類似を感ずる人達の中でも、私のあの雪国の暗澹たる気候につ
ながる郷愁に最も愛着を感じる人達は、その大多数が実際は南国生れの人々であつた。
 タマーラ・カルサビーナはロシヤ生れの舞姫でニジンスキイと踊つた「ペトルシカ」なぞすでに歴史的なものであるが、先年この人
が「ルビュウ・エブドマデエル」に思ひ出の記を連載してゐた。その中に、スペイン生れの画家パヴロ・ピカソとつきあふうちに、この
南方人の激情的な血の中に非常に多くのロシヤ的性情を見出して吃驚(びつくり)したといふことが書いてあつた。この二人は例の
ヂアギレフの「ロシヤ舞踊団」で一緒に仕事をしてゐたもので、当時ピカソは背景を書いてゐた。ロシヤ舞踊団はリュシヤン・バレ
ーやコルサコフ、ストラビンスキー等のロシヤ音楽を欧洲に紹介したばかりではなく、ピカソや詩人コクトオや六人組の温床であつ
た。思ふにピカソは南国の生れであつても、元来南国と北国の共に激烈な気候の影響が、その激烈な切なさ深さに於て全く類似
してゐるから、その性情が一脈通じてしまふのだらうとカルサビーナは結論してゐたやうであつた。
 ドイツの暗澹たる雪空

868:友達の友達の名無しさん
08/04/16 00:57:07 /Lr2gdyT0
私は元来佐藤春夫や井伏鱒二の小説にみる郷愁的な色彩には肉親的な同感を感じ易い。然し彼等の郷愁は私の実際のそれと
は違つて非常に明るく爽やかな南国的なものである。又私は少年時代、北原白秋の思ひ出なぞといふものに異常なノスタルヂイ
を刺戟されたものであるが、あの風景が九州の暖国の色調に溢れたものであることは、今更私が言ふまでもないことであらう。然
し又、これを逆にした事実があるのである。私の作品に血族的な類似を感ずる人達の中でも、私のあの雪国の暗澹たる気候につ
ながる郷愁に最も愛着を感じる人達は、その大多数が実際は南国生れの人々であつた。
 タマーラ・カルサビーナはロシヤ生れの舞姫でニジンスキイと踊つた「ペトルシカ」なぞすでに歴史的なものであるが、先年この人
が「ルビュウ・エブドマデエル」に思ひ出の記を連載してゐた。その中に、スペイン生れの画家パヴロ・ピカソとつきあふうちに、この
南方人の激情的な血の中に非常に多くのロシヤ的性情を見出して吃驚(びつくり)したといふことが書いてあつた。この二人は例の
ヂアギレフの「ロシヤ舞踊団」で一緒に仕事をしてゐたもので、当時ピカソは背景を書いてゐた。ロシヤ舞踊団はリュシヤン・バレ
ーやコルサコフ、ストラビンスキー等のロシヤ音楽を欧洲に紹介したばかりではなく、ピカソや詩人コクトオや六人組の温床であつ
た。思ふにピカソは南国の生れであつても、元来南国と北国の共に激烈な気候の影響が、その激烈な切なさ深さに於て全く類似
してゐるから、

869:友達の友達の名無しさん
08/04/16 01:52:12 WY7rNzXq0
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別懇のパチ雑誌のスタッフに高設定台を教えてもらえると
さくら行為を自慢している厨房


870:友達の友達の名無しさん
08/04/16 01:52:41 LA2Cy9/80
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正直キモイウザイ

871:友達の友達の名無しさん
08/04/16 02:37:14 yfgyybh60
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粘着系

872:友達の友達の名無しさん
08/04/16 03:39:59 /Lr2gdyT0
私は元来佐藤春夫や井伏鱒二の小説にみる郷愁的な色彩には肉親的な同感を感じ易い。然し彼等の郷愁は私の実際のそれと
は違つて非常に明るく爽やかな南国的なものである。又私は少年時代、北原白秋の思ひ出なぞといふものに異常なノスタルヂイ
を刺戟されたものであるが、あの風景が九州の暖国の色調に溢れたものであることは、今更私が言ふまでもないことであらう。然
し又、これを逆にした事実があるのである。私の作品に血族的な類似を感ずる人達の中でも、私のあの雪国の暗澹たる気候につ
ながる郷愁に最も愛着を感じる人達は、その大多数が実際は南国生れの人々であつた。
 タマーラ・カルサビーナはロシヤ生れの舞姫でニジンスキイと踊つた「ペトルシカ」なぞすでに歴史的なものであるが、先年この人
が「ルビュウ・エブドマデエル」に思ひ出の記を連載してゐた。その中に、スペイン生れの画家パヴロ・ピカソとつきあふうちに、この
南方人の激情的な血の中に非常に多くのロシヤ的性情を見出して吃驚(びつくり)したといふことが書いてあつた。この二人は例の
ヂアギレフの「ロシヤ舞踊団」で一緒に仕事をしてゐたもので、当時ピカソは背景を書いてゐた。ロシヤ舞踊団はリュシヤン・バレ
ーやコルサコフ、ストラビンスキー等のロシヤ音楽を欧洲に紹介したばかりではなく、ピカソや詩人コクトオや六人組の温床であつ
た。思ふにピカソは南国の生れであつても、元来南国と北国の共に激烈な気候の影響が、その激烈な切なさ深さに於て全く類似
して

873:友達の友達の名無しさん
08/04/16 03:42:03 /Lr2gdyT0
私は元来佐藤春夫や井伏鱒二の小説にみる郷愁的な色彩には肉親的な同感を感じ易い。然し彼等の郷愁は私の実際のそれと
は違つて非常に明るく爽やかな南国的なものである。又私は少年時代、北原白秋の思ひ出なぞといふものに異常なノスタルヂイ
を刺戟されたものであるが、あの風景が九州の暖国の色調に溢れたものであることは、今更私が言ふまでもないことであらう。然
し又、これを逆にした事実があるのである。私の作品に血族的な類似を感ずる人達の中でも、私のあの雪国の暗澹たる気候につ
ながる郷愁に最も愛着を感じる人達は、その大多数が実際は南国生れの人々であつた。
 タマーラ・カルサビーナはロシヤ生れの舞姫でニジンスキイと踊つた「ペトルシカ」なぞすでに歴史的なものであるが、先年この人
が「ルビュウ・エブドマデエル」に思ひ出の記を連載してゐた。その中に、スペイン生れの画家パヴロ・ピカソとつきあふうちに、この
南方人の激情的な血の中に非常に多くのロシヤ的性情を見出して吃驚(びつくり)したといふことが書いてあつた。この二人は例の
ヂアギレフの「ロシヤ舞踊団」で一緒に仕事をしてゐたもので、当時ピカソは背景を書いてゐた。ロシヤ舞踊団はリュシヤン・バレ
ーやコルサコフ、ストラビンスキー等のロシヤ音楽を欧洲に紹介したばかりではなく、ピカソや詩人コクトオや六人組の温床であつ
た。思ふにピカソは

874:友達の友達の名無しさん
08/04/16 03:43:14 /Lr2gdyT0
私は元来佐藤春夫や井伏鱒二の小説にみる郷愁的な色彩には肉親的な同感を感じ易い。然し彼等の郷愁は私の実際のそれと
は違つて非常に明るく爽やかな南国的なものである。又私は少年時代、北原白秋の思ひ出なぞといふものに異常なノスタルヂイ
を刺戟されたものであるが、あの風景が九州の暖国の色調に溢れたものであることは、今更私が言ふまでもないことであらう。然
し又、これを逆にした事実があるのである。私の作品に血族的な類似を感ずる人達の中でも、私のあの雪国の暗澹たる気候につ
ながる郷愁に最も愛着を感じる人達は、その大多数が実際は南国生れの人々であつた。
 タマーラ・カルサビーナはロシヤ生れの舞姫でニジンスキイと踊つた「ペトルシカ」なぞすでに歴史的なものであるが、先年この人
が「ルビュウ・エブドマデエル」に思ひ出の記を連載してゐた。その中に、スペイン生れの画家パヴロ・ピカソとつきあふうちに、この
南方人の激情的な血の中に非常に多くのロシヤ的性情を見出して吃驚(びつくり)したといふことが書いてあつた。この二人は例の
ヂアギレフの「ロシヤ舞踊団」で一緒に仕事をしてゐたもので、当時ピカソは背景を書いてゐた。ロシヤ舞踊団はリュシヤン・バレ
ーやコルサコフ、ストラビンスキー等のロシヤ音楽を欧洲に紹介したばかりではなく、ピカソや詩人コクトオや六人組の温床であつ
た。思ふ

875:友達の友達の名無しさん
08/04/16 04:20:14 eO3asaSZ0
>ザ・人間不信コミュ

こんなコミュがあるのか・・・
メンヘルだらけなんだろうなw

876:友達の友達の名無しさん
08/04/16 09:25:17 tl2fTaJ+O
人間不信同志で、群れて馴れ合うんだ?(プゲラ

877:友達の友達の名無しさん
08/04/16 09:34:04 ElJzTetX0
人間不信コミュにいる人間に対しては不信にならないんだろうか??

878:友達の友達の名無しさん
08/04/16 10:37:28 6dbzsBgUO
id=8535689

blackという名前で複垢所持


キャパオーバーとか喚いてる割に国際交流で活躍したいとか…

日本の恥を晒すだけだから出てくるな

879:友達の友達の名無しさん
08/04/16 10:54:36 2yV9ubMwO
検索できないように設定し、何度となくニックネームを変えている【だいてんさん】
コミュニティ『ちば@海人の集い』から探してみてくれ
女を騙し遊びまくり。
ブサ嫁をもち、浮気しまくり。
人間のクズ。消してくれ

880:友達の友達の名無しさん
08/04/16 11:26:23 sJbQcSR0O
コミュも入らず水着威してるバカ。ぶんなぐってください
URLリンク(m.mixi.jp)

881:友達の友達の名無しさん
08/04/16 12:44:44 V5ed4QVa0
URLリンク(mixi.jp)
大田区の入新井第一小学校と大森第二中学校を卒業しました。
大学受験は失敗しましたが、世間体が悪いので学歴詐称してます。
アニメと特撮の集まり以外はほとんど家にいます。
一日中、2ちゃんとmixi三昧!
ログインはいつも5分以内!あしあとついたらソッコーで踏み返します!
サンプルをもらいまくる無料生活が俺のポリシー!
ドンキホーテ最高!スーパーの残り物最高!
キーボードを打つのは苦手なので、かな入力です!
こんな俺なので年齢が彼女いない暦!気がつけば44歳!
軍歌大好き!天皇万歳!

882:友達の友達の名無しさん
08/04/16 15:03:39 QgiPwM5X0
だからああなのだろう、その妻君の娘だか
らこうだろうといった順序で、私の推測は段々延びて行きました。ところがその推測が、お嬢さんの顔を見た瞬間に、悉(ことごと)く打ち
消されました。そうして私の頭の中へ今まで想像も及ばなかった異性の匂(にお)いが新しく入って来ました。私はそれから床の正面に
活(い)けてある花が厭(いや)でなくなりました。同じ床に立て懸けてある琴も邪魔にならなくなりました。
 その花はまた規則正しく凋(しお)れる頃(ころ)になると活け更(か)えられるのです。琴も度々(たびたび)鍵(かぎ)の手に折れ曲が
った筋違(すじかい)の室(へや)に運び去られるのです。私は自分の居間で机の上に頬杖(ほおづえ)を突きながら、その琴の音(ね)
を聞いていました。私にはその琴が上手なのか下手なのかよく解(わか)らないのです。けれども余り込み入った手を弾(ひ)かないとこ
ろを見ると、上手なのじゃなかろうと考えました。まあ活花の程度ぐらいなものだろうと思いました。花なら私にも好く分るのですが、お嬢
さんは決して旨(うま)い方ではなかったのです。


883:友達の友達の名無しさん
08/04/16 15:04:33 QgiPwM5X0
だからああなのだろう、その妻君の娘だか
らこうだろうといった順序で、私の推測は段々延びて行きました。ところがその推測が、お嬢さんの顔を見た瞬間に、悉(ことごと)く打ち
消されました。そうして私の頭の中へ今まで想像も及ばなかった異性の匂(にお)いが新しく入って来ました。私はそれから床の正面に
活(い)けてある花が厭(いや)でなくなりました。同じ床に立て懸けてある琴も邪魔にならなくなりました。
 その花はまた規則正しく凋(しお)れる頃(ころ)になると活け更(か)えられるのです。琴も度々(たびたび)鍵(かぎ)の手に折れ曲が
った筋違(すじかい)の室(へや)に運び去られるのです。私は自分の居間で机の上に頬杖(ほおづえ)を突きながら、その琴の音(ね)
を聞いていました。私にはその琴が上手なのか下手なのかよく解(わか)らないのです。けれども余り込み入った手を弾(ひ)かないとこ
ろを見ると、上手なのじゃなかろうと考えました。まあ活花の程度ぐらいなものだろうと思いました。花なら私にも好く分るのですが、お嬢
さんは決して旨(うま)い方ではなかったのです

884:友達の友達の名無しさん
08/04/16 15:05:12 QgiPwM5X0
だからああなのだろう、その妻君の娘だか
らこうだろうといった順序で、私の推測は段々延びて行きました。ところがその推測が、お嬢さんの顔を見た瞬間に、悉(ことごと)く打ち
消されました。そうして私の頭の中へ今まで想像も及ばなかった異性の匂(にお)いが新しく入って来ました。私はそれから床の正面に
活(い)けてある花が厭(いや)でなくなりました。同じ床に立て懸けてある琴も邪魔にならなくなりました。
 その花はまた規則正しく凋(しお)れる頃(ころ)になると活け更(か)えられるのです。琴も度々(たびたび)鍵(かぎ)の手に折れ曲が
った筋違(すじかい)の室(へや)に運び去られるのです。私は自分の居間で机の上に頬杖(ほおづえ)を突きながら、その琴の音(ね)
を聞いていました。私にはその琴が上手なのか下手なのかよく解(わか)らないのです。けれども余り込み入った手を弾(ひ)かないとこ
ろを見ると、上手なのじゃなかろうと考えました。まあ活花の程度ぐらいなものだろうと思いました。花なら私にも好く分るのですが、お嬢
さんは決して旨(うま)い方ではなかったのです

885:友達の友達の名無しさん
08/04/16 15:06:06 QgiPwM5X0
喜「宜(い)いから黙ってろ、殿様此女(これ)の里は白銀町(しろかねちょう)の白旗稲荷(しらはたいなり)の神主の娘ですが、何うしたんだ
か、亭主思いで、私(わたくし)が酒を飲んでは世話を焼かせますが、能く面倒を見ます」
 梅「お止(よ)しよ」
 武「では一盃(いっぱい)戴こうか」
 喜「お酌をして上げな、大きい盃(もの)で」
 武「これは御内儀(ごないぎ)痛み入りますな、お酌で」
 梅「誠に何うも召上る物が有りませんで」
 武「いや心配してはいかん、却(かえ)って是が宜しい成程是は何うも余程好(い)い酒を飲むな」
 喜「えゝ四方(よも)で、彼家(あすこ)では好い酒を売ります、和泉町(いずみちょう)では彼家ばかりで、番頭が私(わっち)を知ってるので、
私が買いに行(ゆ)くと長谷川町の番太が来たって別に調合を仕ないで、一本生(いっぽんぎ)の鬼殺しを呉れますが、酒は自慢で」
 武「うむ是は堪らん、では近附(ちかづき)の為に一盃(いっぱい)」
 と喜助に差しました。喜助は頭(かしら)を下げ。
 喜「へー有難う、おいお梅此処(こゝ)へ来い酌をして呉れ手前(てめえ)は己に能く酒を飲むな/\てえが立派なお武家様がこんな汚い家
(うち)へ這入って来て番太郎と酒を飲合(のみあ)い、殿様のお盃(さかずき)を私(わし)が飲んで其の猪口(ちょく)を洗(そゝ)ぐのは水臭い
って殿様が直(すぐ)に召上ると云うのは酒の徳だ」
 武「酒には上下の差別をしてはいけない」
 喜「洒落(しゃれ)た好い殿様だ、何卒(どうぞ)毎日来て下さいまし、殿様私(わっち)の為めには大切のお店の番頭が私を贔屓で去年の暮
に塩辛を呉れましたが、好い鯛の塩辛で、それと一緒に雲丹(うに)を貰ったんですが、女房(かゝあ)は雲丹をしらねえもんだから、鬼を喰う
と間違えました、是は※(からすみ)」
 武「是は何うも皆(みんな)酒家(さけのみ)の喰う物ばかりで」
 梅「何かお肴を」
 喜「鰻でも然(そ)う云って来ねえよ」
 梅「上(あが)るかえ」
 喜「上っても上らなくっても宜(い)い、鰌(どじょう)の抜きを、大急ぎで然う云って来や、冷飯草履を穿(は)いて往(い)け殿様彼(あれ)は年
は二十三ですが、器量が好(よ)うございましょう、幾ら器量が好くたって了簡が悪くっちゃア仕様が無(ね)えが、良い了簡で私(わっち)を可愛
がりますよ」
 武「是は恐入った、馳走に成るからお前のうけ[#「うけ」に傍点]も聞かなければならんが、貴様は酒が嗜きだと云う処から初めて私(わし)
が来て馳走に成り放(ばな)しでは済まんから、少し譲り難い物を遣(や)ろうか、是は容易に得難い酩酒で有る、何(いず)れで出来るか其処
(そこ)は聞かんが、是は何か京都の大内から将軍家へ参って、将軍家から御三家御三卿方へ下されに成って、たしない[#「たしない」に傍
点]事で有るから其の又家来共に少しずつ之を頂戴致させるんだが、何うも利き目が違って、其の酒の中へぽっちり、たらりと落して、一合の
中へ猪口(ちょく)に四半分もポタリと落してやると何(なん)とも云えん味(あじわ)いのものだ、飲む気が有るなら遣ろうか」
 喜「是は何うも、何(なん)ですかえ…夫(それ)は有難うございます…此盃(これ)へ何卒(どうぞ)…是は何うも頂く物は、えへゝゝ大きな物へ」


886:友達の友達の名無しさん
08/04/16 15:12:51 QgiPwM5X0
喜「宜(い)いから黙ってろ、殿様此女(これ)の里は白銀町(しろかねちょう)の白旗稲荷(しらはたいなり)の神主の娘ですが、何うしたんだ
か、亭主思いで、私(わたくし)が酒を飲んでは世話を焼かせますが、能く面倒を見ます」
 梅「お止(よ)しよ」
 武「では一盃(いっぱい)戴こうか」
 喜「お酌をして上げな、大きい盃(もの)で」
 武「これは御内儀(ごないぎ)痛み入りますな、お酌で」
 梅「誠に何うも召上る物が有りませんで」
 武「いや心配してはいかん、却(かえ)って是が宜しい成程是は何うも余程好(い)い酒を飲むな」
 喜「えゝ四方(よも)で、彼家(あすこ)では好い酒を売ります、和泉町(いずみちょう)では彼家ばかりで、番頭が私(わっち)を知ってるので、
私が買いに行(ゆ)くと長谷川町の番太が来たって別に調合を仕ないで、一本生(いっぽんぎ)の鬼殺しを呉れますが、酒は自慢で」
 武「うむ是は堪らん、では近附(ちかづき)の為に一盃(いっぱい)」
 と喜助に差しました。喜助は頭(かしら)を下げ。
 喜「へー有難う、おいお梅此処(こゝ)へ来い酌をして呉れ手前(てめえ)は己に能く酒を飲むな/\てえが立派なお武家様がこんな汚い家
(うち)へ這入って来て番太郎と酒を飲合(のみあ)い、殿様のお盃(さかずき)を私(わし)が飲んで其の猪口(ちょく)を洗(そゝ)ぐのは水臭い
って殿様が直(すぐ)に召上ると云うのは酒の徳だ」
 武「酒には上下の差別をしてはいけない」
 喜「洒落(しゃれ)た好い殿様だ、何卒(どうぞ)毎日来て下さいまし、殿様私(わっち)の為めには大切のお店の番頭が私を贔屓で去年の暮
に塩辛を呉れましたが、好い鯛の塩辛で、それと一緒に雲丹(うに)を貰ったんですが、女房(かゝあ)は雲丹をしらねえもんだから、鬼を喰う
と間違えました、是は※(からすみ)」
 武「是は何うも皆(みんな)酒家(さけのみ)の喰う物ばかりで」
 梅「何かお肴を」
 喜「鰻でも然(そ)う云って来ねえよ」
 梅「上(あが)るかえ」
 喜「上っても上らなくっても宜(い)い、鰌(どじょう)の抜きを、大急ぎで然う云って来や、冷飯草履を穿(は)いて往(い)け殿様彼(あれ)は年
は二十三ですが、器量が好(よ)うございましょう、幾ら器量が好くたって了簡が悪くっちゃア仕様が無(ね)えが、良い了簡で私(わっち)を可愛
がりますよ」
 武「是は恐入った、馳走に成るからお前のうけ[#「うけ」に傍点]も聞かなければならんが、貴様は酒が嗜きだと云う処から初めて私(わし)
が来て馳走に成り放(ばな)しでは済まんから、少し譲り難い物を遣(や)ろうか、是は容易に得難い酩酒で有る、何(いず)れで出来るか其処
(そこ)は聞かんが、是は何か京都の大内から将軍家へ参って、将軍家から御三家御三卿方へ下されに成って、たしない[#「たしない」に傍
点]事で有るから其の又家来共に少しずつ之を頂戴致させるんだが、何うも利き目が違って、其の酒の中へぽっちり、たらりと落して、一合の
中へ猪口(ちょく)に四半分もポタリと落してやると何(なん)とも云えん味(あじわ)いのものだ、飲む気が有るなら遣ろうか」
 喜「是は何うも、何(なん)ですかえ…夫(それ)は有難うございます…此盃(これ

887:友達の友達の名無しさん
08/04/16 15:20:23 QgiPwM5X0
喜「宜(い)いから黙ってろ、殿様此女(これ)の里は白銀町(しろかねちょう)の白旗稲荷(しらはたいなり)の神主の娘ですが、何うしたんだ
か、亭主思いで、私(わたくし)が酒を飲んでは世話を焼かせますが、能く面倒を見ます」
 梅「お止(よ)しよ」
 武「では一盃(いっぱい)戴こうか」
 喜「お酌をして上げな、大きい盃(もの)で」
 武「これは御内儀(ごないぎ)痛み入りますな、お酌で」
 梅「誠に何うも召上る物が有りませんで」
 武「いや心配してはいかん、却(かえ)って是が宜しい成程是は何うも余程好(い)い酒を飲むな」
 喜「えゝ四方(よも)で、彼家(あすこ)では好い酒を売ります、和泉町(いずみちょう)では彼家ばかりで、番頭が私(わっち)を知ってるので、
私が買いに行(ゆ)くと長谷川町の番太が来たって別に調合を仕ないで、一本生(いっぽんぎ)の鬼殺しを呉れますが、酒は自慢で」
 武「うむ是は堪らん、では近附(ちかづき)の為に一盃(いっぱい)」
 と喜助に差しました。喜助は頭(かしら)を下げ。
 喜「へー有難う、おいお梅此処(こゝ)へ来い酌をして呉れ手前(てめえ)は己に能く酒を飲むな/\てえが立派なお武家様がこんな汚い家
(うち)へ這入って来て番太郎と酒を飲合(のみあ)い、殿様のお盃(さかずき)を私(わし)が飲んで其の猪口(ちょく)を洗(そゝ)ぐのは水臭い
って殿様が直(すぐ)に召上ると云うのは酒の徳だ」
 武「酒には上下の差別をしてはいけない」
 喜「洒落(しゃれ)た好い殿様だ、何卒(どうぞ)毎日来て下さいまし、殿様私(わっち)の為めには大切のお店の番頭が私を贔屓で去年の暮
に塩辛を呉れましたが、好い鯛の塩辛で、それと一緒に雲丹(うに)を貰ったんですが、女房(かゝあ)は雲丹をしらねえもんだから、鬼を喰う
と間違えました、是は※(からすみ)」
 武「是は何うも皆(みんな)酒家(さけのみ)の喰う物ばかりで」
 梅「何かお肴を」
 喜「鰻でも然(そ)う云って来ねえよ」
 梅「上(あが)るかえ」
 喜「上っても上らなくっても宜(い)い、鰌(どじょう)の抜きを、大急ぎで然う云って来や、冷飯草履を穿(は)いて往(い)け殿様彼(あれ)は年
は二十三ですが、器量が好(よ)うございましょう、幾ら器量が好くたって了簡が悪くっちゃア仕様が無(ね)えが、良い了簡で私(わっち)を可愛
がりますよ」
 武「是は恐入った、馳走に成るからお前のうけ[#「うけ」に傍点]も聞かなければならんが、貴様は酒が嗜きだと云う処から初めて私(わし)
が来て馳走に成り放(ばな)しでは済まんから、少し譲り難い物を遣(や)ろうか、是は容易に得難い酩酒で有る、何(いず)れで出来るか其処
(そこ)は聞かんが、是は何か京都の大内から将軍家へ参って、将軍家から御三家御三卿方へ下されに成って、たしない[#「たしない」に傍
点]事で有るから其の又家来共に少しずつ之を頂戴致させるんだが、何うも利き目が違って、其の酒の中へぽっちり、たらりと落して、一合の
中へ猪口(ちょく)に四半分もポタリと落してやると何(なん)とも云えん味(あじわ)いのものだ、飲む気が有るなら遣ろうか」
 喜「是は何うも、何(なん)ですかえ…夫(それ)は有難うござい

888:友達の友達の名無しさん
08/04/16 15:26:57 KuMQmYH70
URLリンク(mixi.jp)

889:友達の友達の名無しさん
08/04/16 15:42:37 QgiPwM5X0
喜「宜(い)いから黙ってろ、殿様此女(これ)の里は白銀町(しろかねちょう)の白旗稲荷(しらはたいなり)の神主の娘ですが、何うしたんだ
か、亭主思いで、私(わたくし)が酒を飲んでは世話を焼かせますが、能く面倒を見ます」
 梅「お止(よ)しよ」
 武「では一盃(いっぱい)戴こうか」
 喜「お酌をして上げな、大きい盃(もの)で」
 武「これは御内儀(ごないぎ)痛み入りますな、お酌で」
 梅「誠に何うも召上る物が有りませんで」
 武「いや心配してはいかん、却(かえ)って是が宜しい成程是は何うも余程好(い)い酒を飲むな」
 喜「えゝ四方(よも)で、彼家(あすこ)では好い酒を売ります、和泉町(いずみちょう)では彼家ばかりで、番頭が私(わっち)を知ってるので、
私が買いに行(ゆ)くと長谷川町の番太が来たって別に調合を仕ないで、一本生(いっぽんぎ)の鬼殺しを呉れますが、酒は自慢で」
 武「うむ是は堪らん、では近附(ちかづき)の為に一盃(いっぱい)」
 と喜助に差しました。喜助は頭(かしら)を下げ。
 喜「へー有難う、おいお梅此処(こゝ)へ来い酌をして呉れ手前(てめえ)は己に能く酒を飲むな/\てえが立派なお武家様がこんな汚い家
(うち)へ這入って来て番太郎と酒を飲合(のみあ)い、殿様のお盃(さかずき)を私(わし)が飲んで其の猪口(ちょく)を洗(そゝ)ぐのは水臭い
って殿様が直(すぐ)に召上ると云うのは酒の徳だ」
 武「酒には上下の差別をしてはいけない」
 喜「洒落(しゃれ)た好い殿様だ、何卒(どうぞ)毎日来て下さいまし、殿様私(わっち)の為めには大切のお店の番頭が私を贔屓で去年の暮
に塩辛を呉れましたが、好い鯛の塩辛で、それと一緒に雲丹(うに)を貰ったんですが、女房(かゝあ)は雲丹をしらねえもんだから、鬼を喰う
と間違えました、是は※(からすみ)」
 武「是は何うも皆(みんな)酒家(さけのみ)の喰う物ばかりで」
 梅「何かお肴を」
 喜「鰻でも然(そ)う云って来ねえよ」
 梅「上(あが)るかえ」
 喜「上っても上らなくっても宜(い)い、鰌(どじょう)の抜きを、大急ぎで然う云って来や、冷飯草履を穿(は)いて往(い)け殿様彼(あれ)は年
は二十三ですが、器量が好(よ)うございましょう、幾ら器量が好くたって了簡が悪くっちゃア仕様が無(ね)えが、良い了簡で私(わっち)を可愛
がりますよ」
 武「是は恐入った、馳走に成るからお前のうけ[#「うけ」に傍点]も聞かなければならんが、貴様は酒が嗜きだと云う処から初めて私(わし)
が来て馳走に成り放(ばな)しでは済まんから、少し譲り難い物を遣(や)ろうか、是は容易に得難い酩酒で有る、何(いず)れで出来るか其処
(そこ)は聞かんが、是は何か京都の大内から将軍家へ参って、将軍家から御三家御三卿方へ下されに成って、たしない[#「たしない」に傍
点]事で有るから其の又家来共に少しずつ之を頂戴致させるんだが、何うも利き目が違って、其の酒の中へぽっちり、たらりと落して、一合の
中へ猪口(ちょく)に四半分もポタリと落してやると何(なん)とも云えん味(あじわ)いのものだ、飲む気が有るなら遣ろうか」
 喜「是は何うも、何(なん)ですかえ…夫(

890:友達の友達の名無しさん
08/04/16 15:50:58 QgiPwM5X0
喜「宜(い)いから黙ってろ、殿様此女(これ)の里は白銀町(しろかねちょう)の白旗稲荷(しらはたいなり)の神主の娘ですが、何うしたんだ
か、亭主思いで、私(わたくし)が酒を飲んでは世話を焼かせますが、能く面倒を見ます」
 梅「お止(よ)しよ」
 武「では一盃(いっぱい)戴こうか」
 喜「お酌をして上げな、大きい盃(もの)で」
 武「これは御内儀(ごないぎ)痛み入りますな、お酌で」
 梅「誠に何うも召上る物が有りませんで」
 武「いや心配してはいかん、却(かえ)って是が宜しい成程是は何うも余程好(い)い酒を飲むな」
 喜「えゝ四方(よも)で、彼家(あすこ)では好い酒を売ります、和泉町(いずみちょう)では彼家ばかりで、番頭が私(わっち)を知ってるので、
私が買いに行(ゆ)くと長谷川町の番太が来たって別に調合を仕ないで、一本生(いっぽんぎ)の鬼殺しを呉れますが、酒は自慢で」
 武「うむ是は堪らん、では近附(ちかづき)の為に一盃(いっぱい)」
 と喜助に差しました。喜助は頭(かしら)を下げ。
 喜「へー有難う、おいお梅此処(こゝ)へ来い酌をして呉れ手前(てめえ)は己に能く酒を飲むな/\てえが立派なお武家様がこんな汚い家
(うち)へ這入って来て番太郎と酒を飲合(のみあ)い、殿様のお盃(さかずき)を私(わし)が飲んで其の猪口(ちょく)を洗(そゝ)ぐのは水臭い
って殿様が直(すぐ)に召上ると云うのは酒の徳だ」
 武「酒には上下の差別をしてはいけない」
 喜「洒落(しゃれ)た好い殿様だ、何卒(どうぞ)毎日来て下さいまし、殿様私(わっち)の為めには大切のお店の番頭が私を贔屓で去年の暮
に塩辛を呉れましたが、好い鯛の塩辛で、それと一緒に雲丹(うに)を貰ったんですが、女房(かゝあ)は雲丹をしらねえもんだから、鬼を喰う
と間違えました、是は※(からすみ)」
 武「是は何うも皆(みんな)酒家(さけのみ)の喰う物ばかりで」
 梅「何かお肴を」
 喜「鰻でも然(そ)う云って来ねえよ」
 梅「上(あが)るかえ」
 喜「上っても上らなくっても宜(い)い、鰌(どじょう)の抜きを、大急ぎで然う云って来や、冷飯草履を穿(は)いて往(い)け殿様彼(あれ)は年
は二十三ですが、器量が好(よ)うございましょう、幾ら器量が好くたって了簡が悪くっちゃア仕様が無(ね)えが、良い了簡で私(わっち)を可愛
がりますよ」
 武「是は恐入った、馳走に成るからお前のうけ[#「うけ」に傍点]も聞かなければならんが、貴様は酒が嗜きだと云う処から初めて私(わし)
が来て馳走に成り放(ばな)しでは済まんから、少し譲り難い物を遣(や)ろうか、是は容易に得難い酩酒で有る、何(いず)れで出来るか其処
(そこ)は聞かんが、是は何か京都の大内から将軍家へ参って、将軍家から御三家御三卿方へ下されに成って、たしない[#「たしない」に傍
点]事で有るから其の又家来共に少しずつ之を頂戴致させるんだが、何うも利き目が違って、其の酒の中へぽっちり、たらりと落して、一合の
中へ猪口(ちょく)に四半分もポタリと落してやると何(なん)とも云えん味(あじわ)いのものだ、飲む気が有るなら遣ろうか」
 喜「是は何うも、何(なん)ですかえ…

891:友達の友達の名無しさん
08/04/16 16:10:21 1FAJXkx80
キタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!!!

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892:友達の友達の名無しさん
08/04/16 16:12:35 L4jd57tD0
URLリンク(mixi.jp)

なんか会社ですげー嫌われてる先輩っぽい…

893:友達の友達の名無しさん
08/04/16 16:14:33 QgiPwM5X0
喜「宜(い)いから黙ってろ、殿様此女(これ)の里は白銀町(しろかねちょう)の白旗稲荷(しらはたいなり)の神主の娘ですが、何うしたんだ
か、亭主思いで、私(わたくし)が酒を飲んでは世話を焼かせますが、能く面倒を見ます」
 梅「お止(よ)しよ」
 武「では一盃(いっぱい)戴こうか」
 喜「お酌をして上げな、大きい盃(もの)で」
 武「これは御内儀(ごないぎ)痛み入りますな、お酌で」
 梅「誠に何うも召上る物が有りませんで」
 武「いや心配してはいかん、却(かえ)って是が宜しい成程是は何うも余程好(い)い酒を飲むな」
 喜「えゝ四方(よも)で、彼家(あすこ)では好い酒を売ります、和泉町(いずみちょう)では彼家ばかりで、番頭が私(わっち)を知ってるので、
私が買いに行(ゆ)くと長谷川町の番太が来たって別に調合を仕ないで、一本生(いっぽんぎ)の鬼殺しを呉れますが、酒は自慢で」
 武「うむ是は堪らん、では近附(ちかづき)の為に一盃(いっぱい)」
 と喜助に差しました。喜助は頭(かしら)を下げ。
 喜「へー有難う、おいお梅此処(こゝ)へ来い酌をして呉れ手前(てめえ)は己に能く酒を飲むな/\てえが立派なお武家様がこんな汚い家
(うち)へ這入って来て番太郎と酒を飲合(のみあ)い、殿様のお盃(さかずき)を私(わし)が飲んで其の猪口(ちょく)を洗(そゝ)ぐのは水臭い
って殿様が直(すぐ)に召上ると云うのは酒の徳だ」
 武「酒には上下の差別をしてはいけない」
 喜「洒落(しゃれ)た好い殿様だ、何卒(どうぞ)毎日来て下さいまし、殿様私(わっち)の為めには大切のお店の番頭が私を贔屓で去年の暮
に塩辛を呉れましたが、好い鯛の塩辛で、それと一緒に雲丹(うに)を貰ったんですが、女房(かゝあ)は雲丹をしらねえもんだから、鬼を喰う
と間違えました、是は※(からすみ)」
 武「是は何うも皆(みんな)酒家(さけのみ)の喰う物ばかりで」
 梅「何かお肴を」
 喜「鰻でも然(そ)う云って来ねえよ」
 梅「上(あが)るかえ」
 喜「上っても上らなくっても宜(い)い、鰌(どじょう)の抜きを、大急ぎで然う云って来や、冷飯草履を穿(は)いて往(い)け殿様彼(あれ)は年
は二十三ですが、器量が好(よ)うございましょう、幾ら器量が好くたって了簡が悪くっちゃア仕様が無(ね)えが、良い了簡で私(わっち)を可愛
がりますよ」
 武「是は恐入った、馳走に成るからお前のうけ[#「うけ」に傍点]も聞かなければならんが、貴様は酒が嗜きだと云う処から初めて私(わし)
が来て馳走に成り放(ばな)しでは済まんから、少し譲り難い物を遣(や)ろうか、是は容易に得難い酩酒で有る、何(いず)れで出来るか其処
(そこ)は聞かんが、是は何か京都の大内から将軍家へ参って、将軍家から御三家御三卿方へ下されに成って、たしない[#「たしない」に傍
点]事で有るから其の又家来共に少しずつ之を頂戴致させるんだが、何うも利き目が違って、其の酒の中へぽっちり、たらりと落して、一合の
中へ猪口(ちょく)に四半分もポタリと落してやると何(なん)とも云えん味(あじわ)いのものだ、飲む気が有るなら遣ろうか」
 喜「是は何うも、何(なん)で

894:友達の友達の名無しさん
08/04/16 16:25:36 QgiPwM5X0
喜「宜(い)いから黙ってろ、殿様此女(これ)の里は白銀町(しろかねちょう)の白旗稲荷(しらはたいなり)の神主の娘ですが、何うしたんだ
か、亭主思いで、私(わたくし)が酒を飲んでは世話を焼かせますが、能く面倒を見ます」
 梅「お止(よ)しよ」
 武「では一盃(いっぱい)戴こうか」
 喜「お酌をして上げな、大きい盃(もの)で」
 武「これは御内儀(ごないぎ)痛み入りますな、お酌で」
 梅「誠に何うも召上る物が有りませんで」
 武「いや心配してはいかん、却(かえ)って是が宜しい成程是は何うも余程好(い)い酒を飲むな」
 喜「えゝ四方(よも)で、彼家(あすこ)では好い酒を売ります、和泉町(いずみちょう)では彼家ばかりで、番頭が私(わっち)を知ってるので、
私が買いに行(ゆ)くと長谷川町の番太が来たって別に調合を仕ないで、一本生(いっぽんぎ)の鬼殺しを呉れますが、酒は自慢で」
 武「うむ是は堪らん、では近附(ちかづき)の為に一盃(いっぱい)」
 と喜助に差しました。喜助は頭(かしら)を下げ。
 喜「へー有難う、おいお梅此処(こゝ)へ来い酌をして呉れ手前(てめえ)は己に能く酒を飲むな/\てえが立派なお武家様がこんな汚い家
(うち)へ這入って来て番太郎と酒を飲合(のみあ)い、殿様のお盃(さかずき)を私(わし)が飲んで其の猪口(ちょく)を洗(そゝ)ぐのは水臭い
って殿様が直(すぐ)に召上ると云うのは酒の徳だ」
 武「酒には上下の差別をしてはいけない」
 喜「洒落(しゃれ)た好い殿様だ、何卒(どうぞ)毎日来て下さいまし、殿様私(わっち)の為めには大切のお店の番頭が私を贔屓で去年の暮
に塩辛を呉れましたが、好い鯛の塩辛で、それと一緒に雲丹(うに)を貰ったんですが、女房(かゝあ)は雲丹をしらねえもんだから、鬼を喰う
と間違えました、是は※(からすみ)」
 武「是は何うも皆(みんな)酒家(さけのみ)の喰う物ばかりで」
 梅「何かお肴を」
 喜「鰻でも然(そ)う云って来ねえよ」
 梅「上(あが)るかえ」
 喜「上っても上らなくっても宜(い)い、鰌(どじょう)の抜きを、大急ぎで然う云って来や、冷飯草履を穿(は)いて往(い)け殿様彼(あれ)は年
は二十三ですが、器量が好(よ)うございましょう、幾ら器量が好くたって了簡が悪くっちゃア仕様が無(ね)えが、良い了簡で私(わっち)を可愛
がりますよ」
 武「是は恐入った、馳走に成るからお前のうけ[#「うけ」に傍点]も聞かなければならんが、貴様は酒が嗜きだと云う処から初めて私(わし)
が来て馳走に成り放(ばな)しでは済まんから、少し譲り難い物を遣(や)ろうか、是は容易に得難い酩酒で有る、何(いず)れで出来るか其処
(そこ)は聞かんが、是は何か京都の大内から将軍家へ参って、将軍家から御三家御三卿方へ下されに成って、たしない[#「たしない」に傍
点]事で有るから其の又家来共に少しずつ之を頂戴致させるんだが、何うも利き目が違って、其の酒の中へぽっちり、たらりと落して、一合の
中へ猪口(ちょく)に四半分もポタリと落してやると何(なん)とも云えん味(あじわ)いのものだ、飲む気が有るなら遣ろうか」
 喜「是は何うも、

895:友達の友達の名無しさん
08/04/16 16:45:16 QgiPwM5X0
喜「宜(い)いから黙ってろ、殿様此女(これ)の里は白銀町(しろかねちょう)の白旗稲荷(しらはたいなり)の神主の娘ですが、何うしたんだ
か、亭主思いで、私(わたくし)が酒を飲んでは世話を焼かせますが、能く面倒を見ます」
 梅「お止(よ)しよ」
 武「では一盃(いっぱい)戴こうか」
 喜「お酌をして上げな、大きい盃(もの)で」
 武「これは御内儀(ごないぎ)痛み入りますな、お酌で」
 梅「誠に何うも召上る物が有りませんで」
 武「いや心配してはいかん、却(かえ)って是が宜しい成程是は何うも余程好(い)い酒を飲むな」
 喜「えゝ四方(よも)で、彼家(あすこ)では好い酒を売ります、和泉町(いずみちょう)では彼家ばかりで、番頭が私(わっち)を知ってるので、
私が買いに行(ゆ)くと長谷川町の番太が来たって別に調合を仕ないで、一本生(いっぽんぎ)の鬼殺しを呉れますが、酒は自慢で」
 武「うむ是は堪らん、では近附(ちかづき)の為に一盃(いっぱい)」
 と喜助に差しました。喜助は頭(かしら)を下げ。
 喜「へー有難う、おいお梅此処(こゝ)へ来い酌をして呉れ手前(てめえ)は己に能く酒を飲むな/\てえが立派なお武家様がこんな汚い家
(うち)へ這入って来て番太郎と酒を飲合(のみあ)い、殿様のお盃(さかずき)を私(わし)が飲んで其の猪口(ちょく)を洗(そゝ)ぐのは水臭い
って殿様が直(すぐ)に召上ると云うのは酒の徳だ」
 武「酒には上下の差別をしてはいけない」
 喜「洒落(しゃれ)た好い殿様だ、何卒(どうぞ)毎日来て下さいまし、殿様私(わっち)の為めには大切のお店の番頭が私を贔屓で去年の暮
に塩辛を呉れましたが、好い鯛の塩辛で、それと一緒に雲丹(うに)を貰ったんですが、女房(かゝあ)は雲丹をしらねえもんだから、鬼を喰う
と間違えました、是は※(からすみ)」
 武「是は何うも皆(みんな)酒家(さけのみ)の喰う物ばかりで」
 梅「何かお肴を」
 喜「鰻でも然(そ)う云って来ねえよ」
 梅「上(あが)るかえ」
 喜「上っても上らなくっても宜(い)い、鰌(どじょう)の抜きを、大急ぎで然う云って来や、冷飯草履を穿(は)いて往(い)け殿様彼(あれ)は年
は二十三ですが、器量が好(よ)うございましょう、幾ら器量が好くたって了簡が悪くっちゃア仕様が無(ね)えが、良い了簡で私(わっち)を可愛
がりますよ」
 武「是は恐入った、馳走に成るからお前のうけ[#「うけ」に傍点]も聞かなければならんが、貴様は酒が嗜きだと云う処から初めて私(わし)
が来て馳走に成り放(ばな)しでは済まんから、少し譲り難い物を遣(や)ろうか、是は容易に得難い酩酒で有る、何(いず)れで出来るか其処
(そこ)は聞かんが、是は何か京都の大内から将軍家へ参って、将軍家から御三家御三卿方へ下されに成って、たしない[#「たしない」に傍
点]事で有るから其の又家来共に少しずつ之を頂戴致させるんだが、何うも利き目が違って、其の酒の中へぽっちり、たらりと落して、一合の
中へ猪口(ちょく)に四半分もポタリと落してやると何(なん)とも云えん味(あじわ)いのものだ、飲む気が有るなら遣ろうか」
 喜「是

896:友達の友達の名無しさん
08/04/16 17:21:57 QgiPwM5X0
喜「宜(い)いから黙ってろ、殿様此女(これ)の里は白銀町(しろかねちょう)の白旗稲荷(しらはたいなり)の神主の娘ですが、何うしたんだ
か、亭主思いで、私(わたくし)が酒を飲んでは世話を焼かせますが、能く面倒を見ます」
 梅「お止(よ)しよ」
 武「では一盃(いっぱい)戴こうか」
 喜「お酌をして上げな、大きい盃(もの)で」
 武「これは御内儀(ごないぎ)痛み入りますな、お酌で」
 梅「誠に何うも召上る物が有りませんで」
 武「いや心配してはいかん、却(かえ)って是が宜しい成程是は何うも余程好(い)い酒を飲むな」
 喜「えゝ四方(よも)で、彼家(あすこ)では好い酒を売ります、和泉町(いずみちょう)では彼家ばかりで、番頭が私(わっち)を知ってるので、
私が買いに行(ゆ)くと長谷川町の番太が来たって別に調合を仕ないで、一本生(いっぽんぎ)の鬼殺しを呉れますが、酒は自慢で」
 武「うむ是は堪らん、では近附(ちかづき)の為に一盃(いっぱい)」
 と喜助に差しました。喜助は頭(かしら)を下げ。
 喜「へー有難う、おいお梅此処(こゝ)へ来い酌をして呉れ手前(てめえ)は己に能く酒を飲むな/\てえが立派なお武家様がこんな汚い家
(うち)へ這入って来て番太郎と酒を飲合(のみあ)い、殿様のお盃(さかずき)を私(わし)が飲んで其の猪口(ちょく)を洗(そゝ)ぐのは水臭い
って殿様が直(すぐ)に召上ると云うのは酒の徳だ」
 武「酒には上下の差別をしてはいけない」
 喜「洒落(しゃれ)た好い殿様だ、何卒(どうぞ)毎日来て下さいまし、殿様私(わっち)の為めには大切のお店の番頭が私を贔屓で去年の暮
に塩辛を呉れましたが、好い鯛の塩辛で、それと一緒に雲丹(うに)を貰ったんですが、女房(かゝあ)は雲丹をしらねえもんだから、鬼を喰う
と間違えました、是は※(からすみ)」
 武「是は何うも皆(みんな)酒家(さけのみ)の喰う物ばかりで」
 梅「何かお肴を」
 喜「鰻でも然(そ)う云って来ねえよ」
 梅「上(あが)るかえ」
 喜「上っても上らなくっても宜(い)い、鰌(どじょう)の抜きを、大急ぎで然う云って来や、冷飯草履を穿(は)いて往(い)け殿様彼(あれ)は年
は二十三ですが、器量が好(よ)うございましょう、幾ら器量が好くたって了簡が悪くっちゃア仕様が無(ね)えが、良い了簡で私(わっち)を可愛
がりますよ」
 武「是は恐入った、馳走に成るからお前のうけ[#「うけ」に傍点]も聞かなければならんが、貴様は酒が嗜きだと云う処から初めて私(わし)
が来て馳走に成り放(ばな)しでは済まんから、少し譲り難い物を遣(や)ろうか、是は容易に得難い酩酒で有る、何(いず)れで出来るか其処
(そこ)は聞かんが、是は何か京都の大内から将軍家へ参って、将軍家から御三家御三卿方へ下されに成って、たしない[#「たしない」に傍
点]事で有るから其の又家来共に少しずつ之を頂戴致させるんだが、何うも利き目が違って、其の酒の中へぽっちり、たらりと落して、一合の
中へ猪口(ちょく)に四半分もポタリと落してやると何(なん)とも云えん味(あじわ)

897:友達の友達の名無しさん
08/04/16 18:45:06 1mC5f5dc0
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898:友達の友達の名無しさん
08/04/16 18:46:07 QgiPwM5X0
喜「宜(い)いから黙ってろ、殿様此女(これ)の里は白銀町(しろかねちょう)の白旗稲荷(しらはたいなり)の神主の娘ですが、何うしたんだ
か、亭主思いで、私(わたくし)が酒を飲んでは世話を焼かせますが、能く面倒を見ます」
 梅「お止(よ)しよ」
 武「では一盃(いっぱい)戴こうか」
 喜「お酌をして上げな、大きい盃(もの)で」
 武「これは御内儀(ごないぎ)痛み入りますな、お酌で」
 梅「誠に何うも召上る物が有りませんで」
 武「いや心配してはいかん、却(かえ)って是が宜しい成程是は何うも余程好(い)い酒を飲むな」
 喜「えゝ四方(よも)で、彼家(あすこ)では好い酒を売ります、和泉町(いずみちょう)では彼家ばかりで、番頭が私(わっち)を知ってるので、
私が買いに行(ゆ)くと長谷川町の番太が来たって別に調合を仕ないで、一本生(いっぽんぎ)の鬼殺しを呉れますが、酒は自慢で」
 武「うむ是は堪らん、では近附(ちかづき)の為に一盃(いっぱい)」
 と喜助に差しました。喜助は頭(かしら)を下げ。
 喜「へー有難う、おいお梅此処(こゝ)へ来い酌をして呉れ手前(てめえ)は己に能く酒を飲むな/\てえが立派なお武家様がこんな汚い家
(うち)へ這入って来て番太郎と酒を飲合(のみあ)い、殿様のお盃(さかずき)を私(わし)が飲んで其の猪口(ちょく)を洗(そゝ)ぐのは水臭い
って殿様が直(すぐ)に召上ると云うのは酒の徳だ」
 武「酒には上下の差別をしてはいけない」
 喜「洒落(しゃれ)た好い殿様だ、何卒(どうぞ)毎日来て下さいまし、殿様私(わっち)の為めには大切のお店の番頭が私を贔屓で去年の暮
に塩辛を呉れましたが、好い鯛の塩辛で、それと一緒に雲丹(うに)を貰ったんですが、女房(かゝあ)は雲丹をしらねえもんだから、鬼を喰う
と間違えました、是は※(からすみ)」
 武「是は何うも皆(みんな)酒家(さけのみ)の喰う物ばかりで」
 梅「何かお肴を」
 喜「鰻でも然(そ)う云って来ねえよ」
 梅「上(あが)るかえ」
 喜「上っても上らなくっても宜(い)い、鰌(どじょう)の抜きを、大急ぎで然う云って来や、冷飯草履を穿(は)いて往(い)け殿様彼(あれ)は年
は二十三ですが、器量が好(よ)うございましょう、幾ら器量が好くたって了簡が悪くっちゃア仕様が無(ね)えが、良い了簡で私(わっち)を可愛
がりますよ」
 武「是は恐入った、馳走に成るからお前のうけ[#「うけ」に傍点]も聞かなければならんが、貴様は酒が嗜きだと云う処から初めて私(わし)
が来て馳走に成り放(ばな)しでは済まんから、少し譲り難い物を遣(や)ろうか、是は容易に得難い酩酒で有る、何(いず)れで出来るか其処
(そこ)は聞かんが、是は何か京都の大内から将軍家へ参って、将軍家から御三家御三卿方へ下されに成って、たしない[#「たしない」に傍
点]事で有るから其の又家来共に少しずつ之を頂戴致させるんだが、何うも利き目が違って、其の酒の中へぽっちり、たらりと落して、一合の
中へ猪口(ちょく)に四半分もポタリと落してやると何(な

899:友達の友達の名無しさん
08/04/16 18:47:47 QgiPwM5X0
喜「宜(い)いから黙ってろ、殿様此女(これ)の里は白銀町(しろかねちょう)の白旗稲荷(しらはたいなり)の神主の娘ですが、何うしたんだ
か、亭主思いで、私(わたくし)が酒を飲んでは世話を焼かせますが、能く面倒を見ます」
 梅「お止(よ)しよ」
 武「では一盃(いっぱい)戴こうか」
 喜「お酌をして上げな、大きい盃(もの)で」
 武「これは御内儀(ごないぎ)痛み入りますな、お酌で」
 梅「誠に何うも召上る物が有りませんで」
 武「いや心配してはいかん、却(かえ)って是が宜しい成程是は何うも余程好(い)い酒を飲むな」
 喜「えゝ四方(よも)で、彼家(あすこ)では好い酒を売ります、和泉町(いずみちょう)では彼家ばかりで、番頭が私(わっち)を知ってるので、
私が買いに行(ゆ)くと長谷川町の番太が来たって別に調合を仕ないで、一本生(いっぽんぎ)の鬼殺しを呉れますが、酒は自慢で」
 武「うむ是は堪らん、では近附(ちかづき)の為に一盃(いっぱい)」
 と喜助に差しました。喜助は頭(かしら)を下げ。
 喜「へー有難う、おいお梅此処(こゝ)へ来い酌をして呉れ手前(てめえ)は己に能く酒を飲むな/\てえが立派なお武家様がこんな汚い家
(うち)へ這入って来て番太郎と酒を飲合(のみあ)い、殿様のお盃(さかずき)を私(わし)が飲んで其の猪口(ちょく)を洗(そゝ)ぐのは水臭い
って殿様が直(すぐ)に召上ると云うのは酒の徳だ」
 武「酒には上下の差別をしてはいけない」
 喜「洒落(しゃれ)た好い殿様だ、何卒(どうぞ)毎日来て下さいまし、殿様私(わっち)の為めには大切のお店の番頭が私を贔屓で去年の暮
に塩辛を呉れましたが、好い鯛の塩辛で、それと一緒に雲丹(うに)を貰ったんですが、女房(かゝあ)は雲丹をしらねえもんだから、鬼を喰う
と間違えました、是は※(からすみ)」
 武「是は何うも皆(みんな)酒家(さけのみ)の喰う物ばかりで」
 梅「何かお肴を」
 喜「鰻でも然(そ)う云って来ねえよ」
 梅「上(あが)るかえ」
 喜「上っても上らなくっても宜(い)い、鰌(どじょう)の抜きを、大急ぎで然う云って来や、冷飯草履を穿(は)いて往(い)け殿様彼(あれ)は年
は二十三ですが、器量が好(よ)うございましょう、幾ら器量が好くたって了簡が悪くっちゃア仕様が無(ね)えが、良い了簡で私(わっち)を可愛
がりますよ」
 武「是は恐入った、馳走に成るからお前のうけ[#「うけ」に傍点]も聞かなければならんが、貴様は酒が嗜きだと云う処から初めて私(わし)
が来て馳走に成り放(ばな)しでは済まんから、少し譲り難い物を遣(や)ろうか、是は容易に得難い酩酒で有る、何(いず)れで出来るか其処
(そこ)は聞かんが、是は何か京都の大内から将軍家へ参って、将軍家から御三家御三卿方へ下されに成って、たしない[#「たしない」に傍
点]事で有るから其の又家来共に少しずつ之を頂戴致させるんだが、何うも利き目が違って、其の酒の中へぽっちり、たらりと落して、一合の
中へ猪口(ちょく)に四半分もポタリと落してやると何(なん)とも云

900:友達の友達の名無しさん
08/04/16 18:55:55 LA2Cy9/80
URLリンク(mixi.jp)
コメント少なくて寂しがってるから複アカあるやつレスしたってw
キモイあゆヲタwwwww

901:友達の友達の名無しさん
08/04/16 18:58:42 QgiPwM5X0
喜「宜(い)いから黙ってろ、殿様此女(これ)の里は白銀町(しろかねちょう)の白旗稲荷(しらはたいなり)の神主の娘ですが、何うしたんだ
か、亭主思いで、私(わたくし)が酒を飲んでは世話を焼かせますが、能く面倒を見ます」
 梅「お止(よ)しよ」
 武「では一盃(いっぱい)戴こうか」
 喜「お酌をして上げな、大きい盃(もの)で」
 武「これは御内儀(ごないぎ)痛み入りますな、お酌で」
 梅「誠に何うも召上る物が有りませんで」
 武「いや心配してはいかん、却(かえ)って是が宜しい成程是は何うも余程好(い)い酒を飲むな」
 喜「えゝ四方(よも)で、彼家(あすこ)では好い酒を売ります、和泉町(いずみちょう)では彼家ばかりで、番頭が私(わっち)を知ってるので、
私が買いに行(ゆ)くと長谷川町の番太が来たって別に調合を仕ないで、一本生(いっぽんぎ)の鬼殺しを呉れますが、酒は自慢で」
 武「うむ是は堪らん、では近附(ちかづき)の為に一盃(いっぱい)」
 と喜助に差しました。喜助は頭(かしら)を下げ。
 喜「へー有難う、おいお梅此処(こゝ)へ来い酌をして呉れ手前(てめえ)は己に能く酒を飲むな/\てえが立派なお武家様がこんな汚い家
(うち)へ這入って来て番太郎と酒を飲合(のみあ)い、殿様のお盃(さかずき)を私(わし)が飲んで其の猪口(ちょく)を洗(そゝ)ぐのは水臭い
って殿様が直(すぐ)に召上ると云うのは酒の徳だ」
 武「酒には上下の差別をしてはいけない」
 喜「洒落(しゃれ)た好い殿様だ、何卒(どうぞ)毎日来て下さいまし、殿様私(わっち)の為めには大切のお店の番頭が私を贔屓で去年の暮
に塩辛を呉れましたが、好い鯛の塩辛で、それと一緒に雲丹(うに)を貰ったんですが、女房(かゝあ)は雲丹をしらねえもんだから、鬼を喰う
と間違えました、是は※(からすみ)」
 武「是は何うも皆(みんな)酒家(さけのみ)の喰う物ばかりで」
 梅「何かお肴を」
 喜「鰻でも然(そ)う云って来ねえよ」
 梅「上(あが)るかえ」
 喜「上っても上らなくっても宜(い)い、鰌(どじょう)の抜きを、大急ぎで然う云って来や、冷飯草履を穿(は)いて往(い)け殿様彼(あれ)は年
は二十三ですが、器量が好(よ)うございましょう、幾ら器量が好くたって了簡が悪くっちゃア仕様が無(ね)えが、良い了簡で私(わっち)を可愛
がりますよ」
 武「是は恐入った、馳走に成るからお前のうけ[#「うけ」に傍点]も聞かなければならんが、貴様は酒が嗜きだと云う処から初めて私(わし)
が来て馳走に成り放(ばな)しでは済まんから、少し譲り難い物を遣(や)ろうか、是は容易に得難い酩酒で有る、何(いず)れで出来るか其処
(そこ)は聞かんが、是は何か京都の大内から将軍家へ参って、将軍家から御三家御三卿方へ下されに成って、たしない[#「たしない」に傍
点]事で有るから其の又家来共に少しずつ之を頂戴致させるんだが、何うも利き目が違って、其の酒の中へぽっちり、たらりと落して、一合の
中へ猪口(ちょく)に四半分もポタリと落してやると何(な

902:友達の友達の名無しさん
08/04/16 19:18:31 QgiPwM5X0
このスレは嫌がらせだけが生きがいのカスばかり

喜「宜(い)いから黙ってろ、殿様此女(これ)の里は白銀町(しろかねちょう)の白旗稲荷(しらはたいなり)の神主の娘ですが、何うしたんだ
か、亭主思いで、私(わたくし)が酒を飲んでは世話を焼かせますが、能く面倒を見ます」
 梅「お止(よ)しよ」
 武「では一盃(いっぱい)戴こうか」
 喜「お酌をして上げな、大きい盃(もの)で」
 武「これは御内儀(ごないぎ)痛み入りますな、お酌で」
 梅「誠に何うも召上る物が有りませんで」
 武「いや心配してはいかん、却(かえ)って是が宜しい成程是は何うも余程好(い)い酒を飲むな」
 喜「えゝ四方(よも)で、彼家(あすこ)では好い酒を売ります、和泉町(いずみちょう)では彼家ばかりで、番頭が私(わっち)を知ってるので、
私が買いに行(ゆ)くと長谷川町の番太が来たって別に調合を仕ないで、一本生(いっぽんぎ)の鬼殺しを呉れますが、酒は自慢で」
 武「うむ是は堪らん、では近附(ちかづき)の為に一盃(いっぱい)」
 と喜助に差しました。喜助は頭(かしら)を下げ。
 喜「へー有難う、おいお梅此処(こゝ)へ来い酌をして呉れ手前(てめえ)は己に能く酒を飲むな/\てえが立派なお武家様がこんな汚い家
(うち)へ這入って来て番太郎と酒を飲合(のみあ)い、殿様のお盃(さかずき)を私(わし)が飲んで其の猪口(ちょく)を洗(そゝ)ぐのは水臭い
って殿様が直(すぐ)に召上ると云うのは酒の徳だ」
 武「酒には上下の差別をしてはいけない」
 喜「洒落(しゃれ)た好い殿様だ、何卒(どうぞ)毎日来て下さいまし、殿様私(わっち)の為めには大切のお店の番頭が私を贔屓で去年の暮
に塩辛を呉れましたが、好い鯛の塩辛で、それと一緒に雲丹(うに)を貰ったんですが、女房(かゝあ)は雲丹をしらねえもんだから、鬼を喰う
と間違えました、是は※(からすみ)」
 武「是は何うも皆(みんな)酒家(さけのみ)の喰う物ばかりで」
 梅「何かお肴を」
 喜「鰻でも然(そ)う云って来ねえよ」
 梅「上(あが)るかえ」
 喜「上っても上らなくっても宜(い)い、鰌(どじょう)の抜きを、大急ぎで然う云って来や、冷飯草履を穿(は)いて往(い)け殿様彼(あれ)は年
は二十三ですが、器量が好(よ)うございましょう、幾ら器量が好くたって了簡が悪くっちゃア仕様が無(ね)えが、良い了簡で私(わっち)を可愛
がりますよ」
 武「是は恐入った、馳走に成るからお前のうけ[#「うけ」に傍点]も聞かなければならんが、貴様は酒が嗜きだと云う処から初めて私(わし)
が来て馳走に成り放(ばな)しでは済まんから、少し譲り難い物を遣(や)ろうか、是は容易に得難い酩酒で有る、何(いず)れで出来るか其処
(そこ)は聞かんが、是は何か京都の大内から将軍家へ参って、将軍家から御三家御三卿方へ下されに成って、たしない[#「たしない」に傍
点]事で有るから其の又家来共に少しずつ之を頂戴致させるんだが、何うも利き目が違って、其の酒の中へぽっちり、たらりと落して、一合の
中へ猪口(ちょく)に四半分もポタリと落

903:友達の友達の名無しさん
08/04/16 19:50:06 QgiPwM5X0
このスレは嫌がらせだけが生きがいのカスばかり

喜「宜(い)いから黙ってろ、殿様此女(これ)の里は白銀町(しろかねちょう)の白旗稲荷(しらはたいなり)の神主の娘ですが、何うしたんだ
か、亭主思いで、私(わたくし)が酒を飲んでは世話を焼かせますが、能く面倒を見ます」
 梅「お止(よ)しよ」
 武「では一盃(いっぱい)戴こうか」
 喜「お酌をして上げな、大きい盃(もの)で」
 武「これは御内儀(ごないぎ)痛み入りますな、お酌で」
 梅「誠に何うも召上る物が有りませんで」
 武「いや心配してはいかん、却(かえ)って是が宜しい成程是は何うも余程好(い)い酒を飲むな」
 喜「えゝ四方(よも)で、彼家(あすこ)では好い酒を売ります、和泉町(いずみちょう)では彼家ばかりで、番頭が私(わっち)を知ってるので、
私が買いに行(ゆ)くと長谷川町の番太が来たって別に調合を仕ないで、一本生(いっぽんぎ)の鬼殺しを呉れますが、酒は自慢で」
 武「うむ是は堪らん、では近附(ちかづき)の為に一盃(いっぱい)」
 と喜助に差しました。喜助は頭(かしら)を下げ。
 喜「へー有難う、おいお梅此処(こゝ)へ来い酌をして呉れ手前(てめえ)は己に能く酒を飲むな/\てえが立派なお武家様がこんな汚い家
(うち)へ這入って来て番太郎と酒を飲合(のみあ)い、殿様のお盃(さかずき)を私(わし)が飲んで其の猪口(ちょく)を洗(そゝ)ぐのは水臭い
って殿様が直(すぐ)に召上ると云うのは酒の徳だ」
 武「酒には上下の差別をしてはいけない」
 喜「洒落(しゃれ)た好い殿様だ、何卒(どうぞ)毎日来て下さいまし、殿様私(わっち)の為めには大切のお店の番頭が私を贔屓で去年の暮
に塩辛を呉れましたが、好い鯛の塩辛で、それと一緒に雲丹(うに)を貰ったんですが、女房(かゝあ)は雲丹をしらねえもんだから、鬼を喰う
と間違えました、是は※(からすみ)」
 武「是は何うも皆(みんな)酒家(さけのみ)の喰う物ばかりで」
 梅「何かお肴を」
 喜「鰻でも然(そ)う云って来ねえよ」
 梅「上(あが)るかえ」
 喜「上っても上らなくっても宜(い)い、鰌(どじょう)の抜きを、大急ぎで然う云って来や、冷飯草履を穿(は)いて往(い)け殿様彼(あれ)は年
は二十三ですが、器量が好(よ)うございましょう、幾ら器量が好くたって了簡が悪くっちゃア仕様が無(ね)えが、良い了簡で私(わっち)を可愛
がりますよ」
 武「是は恐入った、馳走に成るからお前のうけ[#「うけ」に傍点]も聞かなければならんが、貴様は酒が嗜きだと云う処から初めて私(わし)
が来て馳走に成り放(ばな)しでは済まんから、少し譲り難い物を遣(や)ろうか、是は容易に得難い酩酒で有る、何(いず)れで出来るか其処
(そこ)は聞かんが、是は何か京都の大内から将軍家へ参って、将軍家から御三家御三卿方へ下されに成って、たしない[#「たしない」に傍
点]事で有るから其の又家来共に少しずつ之を頂戴致させるんだが、何うも利き目が違って、其の酒の中へぽっちり、たらりと落して、一合の
中へ猪口(ちょく)に四半分もポタリ

904:友達の友達の名無しさん
08/04/16 20:03:07 QgiPwM5X0
このスレは嫌がらせだけが生きがいのカスばかり

喜「宜(い)いから黙ってろ、殿様此女(これ)の里は白銀町(しろかねちょう)の白旗稲荷(しらはたいなり)の神主の娘ですが、何うしたんだ
か、亭主思いで、私(わたくし)が酒を飲んでは世話を焼かせますが、能く面倒を見ます」
 梅「お止(よ)しよ」
 武「では一盃(いっぱい)戴こうか」
 喜「お酌をして上げな、大きい盃(もの)で」
 武「これは御内儀(ごないぎ)痛み入りますな、お酌で」
 梅「誠に何うも召上る物が有りませんで」
 武「いや心配してはいかん、却(かえ)って是が宜しい成程是は何うも余程好(い)い酒を飲むな」
 喜「えゝ四方(よも)で、彼家(あすこ)では好い酒を売ります、和泉町(いずみちょう)では彼家ばかりで、番頭が私(わっち)を知ってるので、
私が買いに行(ゆ)くと長谷川町の番太が来たって別に調合を仕ないで、一本生(いっぽんぎ)の鬼殺しを呉れますが、酒は自慢で」
 武「うむ是は堪らん、では近附(ちかづき)の為に一盃(いっぱい)」
 と喜助に差しました。喜助は頭(かしら)を下げ。
 喜「へー有難う、おいお梅此処(こゝ)へ来い酌をして呉れ手前(てめえ)は己に能く酒を飲むな/\てえが立派なお武家様がこんな汚い家
(うち)へ這入って来て番太郎と酒を飲合(のみあ)い、殿様のお盃(さかずき)を私(わし)が飲んで其の猪口(ちょく)を洗(そゝ)ぐのは水臭い
って殿様が直(すぐ)に召上ると云うのは酒の徳だ」
 武「酒には上下の差別をしてはいけない」
 喜「洒落(しゃれ)た好い殿様だ、何卒(どうぞ)毎日来て下さいまし、殿様私(わっち)の為めには大切のお店の番頭が私を贔屓で去年の暮
に塩辛を呉れましたが、好い鯛の塩辛で、それと一緒に雲丹(うに)を貰ったんですが、女房(かゝあ)は雲丹をしらねえもんだから、鬼を喰う
と間違えました、是は※(からすみ)」
 武「是は何うも皆(みんな)酒家(さけのみ)の喰う物ばかりで」
 梅「何かお肴を」
 喜「鰻でも然(そ)う云って来ねえよ」
 梅「上(あが)るかえ」
 喜「上っても上らなくっても宜(い)い、鰌(どじょう)の抜きを、大急ぎで然う云って来や、冷飯草履を穿(は)いて往(い)け殿様彼(あれ)は年
は二十三ですが、器量が好(よ)うございましょう、幾ら器量が好くたって了簡が悪くっちゃア仕様が無(ね)えが、良い了簡で私(わっち)を可愛
がりますよ」
 武「是は恐入った、馳走に成るからお前のうけ[#「うけ」に傍点]も聞かなければならんが、貴様は酒が嗜きだと云う処から初めて私(わし)
が来て馳走に成り放(ばな)しでは済まんから、少し譲り難い物を遣(や)ろうか、是は容易に得難い酩酒で有る、何(いず)れで出来るか其処
(そこ)は聞かんが、是は何か京都の大内から将軍家へ参って、将軍家から御三家御三卿方へ下されに成って、たしない[#「たしない」に傍
点]事で有るから其の又家来共に少しずつ之を頂戴致させるんだが、何うも利き目が違って、其の酒の中へぽっちり、たらりと落して、一合の
中へ猪口(ちょく)に四半

905:友達の友達の名無しさん
08/04/16 21:07:01 mmdtV6ShO
こいつの最新日記最低
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906:友達の友達の名無しさん
08/04/16 21:29:35 QgiPwM5X0
このスレは嫌がらせだけが生きがいのカスばかり

喜「宜(い)いから黙ってろ、殿様此女(これ)の里は白銀町(しろかねちょう)の白旗稲荷(しらはたいなり)の神主の娘ですが、何うしたんだ
か、亭主思いで、私(わたくし)が酒を飲んでは世話を焼かせますが、能く面倒を見ます」
 梅「お止(よ)しよ」
 武「では一盃(いっぱい)戴こうか」
 喜「お酌をして上げな、大きい盃(もの)で」
 武「これは御内儀(ごないぎ)痛み入りますな、お酌で」
 梅「誠に何うも召上る物が有りませんで」
 武「いや心配してはいかん、却(かえ)って是が宜しい成程是は何うも余程好(い)い酒を飲むな」
 喜「えゝ四方(よも)で、彼家(あすこ)では好い酒を売ります、和泉町(いずみちょう)では彼家ばかりで、番頭が私(わっち)を知ってるので、
私が買いに行(ゆ)くと長谷川町の番太が来たって別に調合を仕ないで、一本生(いっぽんぎ)の鬼殺しを呉れますが、酒は自慢で」
 武「うむ是は堪らん、では近附(ちかづき)の為に一盃(いっぱい)」
 と喜助に差しました。喜助は頭(かしら)を下げ。
 喜「へー有難う、おいお梅此処(こゝ)へ来い酌をして呉れ手前(てめえ)は己に能く酒を飲むな/\てえが立派なお武家様がこんな汚い家
(うち)へ這入って来て番太郎と酒を飲合(のみあ)い、殿様のお盃(さかずき)を私(わし)が飲んで其の猪口(ちょく)を洗(そゝ)ぐのは水臭い
って殿様が直(すぐ)に召上ると云うのは酒の徳だ」
 武「酒には上下の差別をしてはいけない」
 喜「洒落(しゃれ)た好い殿様だ、何卒(どうぞ)毎日来て下さいまし、殿様私(わっち)の為めには大切のお店の番頭が私を贔屓で去年の暮
に塩辛を呉れましたが、好い鯛の塩辛で、それと一緒に雲丹(うに)を貰ったんですが、女房(かゝあ)は雲丹をしらねえもんだから、鬼を喰う
と間違えました、是は※(からすみ)」
 武「是は何うも皆(みんな)酒家(さけのみ)の喰う物ばかりで」
 梅「何かお肴を」
 喜「鰻でも然(そ)う云って来ねえよ」
 梅「上(あが)るかえ」
 喜「上っても上らなくっても宜(い)い、鰌(どじょう)の抜きを、大急ぎで然う云って来や、冷飯草履を穿(は)いて往(い)け殿様彼(あれ)は年
は二十三ですが、器量が好(よ)うございましょう、幾ら器量が好くたって了簡が悪くっちゃア仕様が無(ね)えが、良い了簡で私(わっち)を可愛
がりますよ」
 武「是は恐入った、馳走に成るからお前のうけ[#「うけ」に傍点]も聞かなければならんが、貴様は酒が嗜きだと云う処から初めて私(わし)
が来て馳走に成り放(ばな)しでは済まんから、少し譲り難い物を遣(や)ろうか、是は容易に得難い酩酒で有る、何(いず)れで出来るか其処
(そこ)は聞かんが、是は何か京都の大内から将軍家へ参って、将軍家から御三家御三卿方へ下されに成って、たしない[#「たしない」に傍
点]事で有るから其の又家来共に少しずつ之を頂戴致させるんだが、何うも利き目が違って、其の酒の中へぽっちり、たらりと落して、一合の
中へ猪口(ちょく


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