09/06/25 18:06:45
Kaspersky Labは24日、個人向けの総合セキュリティソフト「Kaspersky Internet Security 2010(KIS2010)」とウイルス対策ソフト「Kaspersky Anti-Virus 2010(KAV2010)」を発表した。
新バージョンでは、アプリケーションを危険度に応じて監視する「ホスト型侵入防止システム(HIPS:Host-based Intrusion-Prevention System)」を強化したことで、未知のマルウェアが実行されにくくなったとしている。
また、KIS2010には、ユーザーが新規に導入するソフトウェアをサンドボックス上で利用できる“safe run”機能が新たに組み込まれた。
これにより、未知のソフトウェアを介してマルウェアが実行されることを防ぐという。“safe run”では複数のソフトウェアを同時に実行でき、実行中のソフトウェアのウィンドウには緑色の線が表示される。
このほか、ウイルス定義ファイルに未登録の脅威を防ぐ緊急検知システム「Urgent Detection System(UDS)」に活用されている「Kaspersky Security Network(KSN)」も強化され
未知の脅威への対応までの時間が短縮されたとしている。
KSNは、全世界のKIS2009およびKAV2009のユーザーがダウンロード・実行したファイルのメタデータを収集するシステム。
この情報はUDSに加えて、ホワイトリストを作成する際にも活用されている。
Kaspersky Labでは、「KIS2010とKAV2010にはさまざまな機能が追加されているが、過去の製品と同様の高いパフォーマンスを維持している」と説明。
特にWindows Vista上では、従来製品と比べて40%程度の高速化を実現したという。
KIS2010とKAV2010は現在、ドイツ、フランス、スペイン、イタリアで販売されている。
米国と英国では7月に発売する予定。日本国内の発売日は未定だが、Kaspersky製品を販売するジャストシステムによれば、「例年通りであれば秋口に発売する」としている。
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