09/05/19 17:57:22
■業界の雄が赤字転落
昨秋以降、大手製造業による大規模な「派遣切り」が社会問題化した。業界団体推計で
およそ40万人の派遣労働者が職を失ったとされる製造派遣(請負含む)は、すでに
業界存亡の淵にある。
技術者派遣の業界にも寒風が吹く。13日、最大手のメイテックは今期営業赤字に
転落する見通しを発表。「3月期末を前に技術者稼働率の急激な低下に見舞われた。
バブル崩壊直後以来の厳しさだ」と西本甲介社長は危機感をあらわにする。
年末年始の派遣切りの折にもメーカーは研究開発投資を止めず、技術者派遣は無風と
見る向きも多かっただけに、業界内からは驚きの声が上がった。同社は正社員として
育成した技術者をメーカーに派遣しており、不安定な登録型派遣と異なり安定した
雇用を実現している。目下、2100人の未稼働技術者に対してリストラ計画もない。
だが、それは今が大底であることが前提だ。
今回の苦境を業界健全化の好機と見る向きもあるが、一歩間違うと業界全体が沈み
かねない。人材サービスは大きな岐路に立たされている。
◎ソース
URLリンク(www.toyokeizai.net)