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128 名前: ◆KGuq.Ts1uc [sage] 投稿日:2008/11/21(金) 17:18:49 ID:hL3hluDo0
私が20年ほど前まで勤めていた会社でのことである。 誰もが知る大
会社であり、社名を聞けば「ああ、あの会社か」とすぐにわかって
もらえるあの会社である。 「社員に『続き番号』を付けよう」とい
う提案があった。 様々な管理が楽になるということで、総務部の一
員としては強く賛成した。 そのおかげで実作業を全面的にまかされ
てしまい、楽どころではなかったのだが。
ところが、私はこれを「鈴木番号」と聞き違えていたのだ。 社員を
何万人とかかえる大企業のことであるから、結構な数の鈴木がいた
のだ。 給料計算やら何やらで取り違えることはしょっちゅうで、個
人的にどうにかしたいと考えていたことからそう思いこんでしまっ
たのだろう。
私は全ての鈴木さんに番号を付ける作業を実施した。 「鈴木1号」
「鈴木2号」と番号をつけていき、結局は「鈴木245号」までようや
く作業が完了したのは一月後のことだ。 社員証や伝票、帳表の類の
全てに項目を追加することはもちろん、データベースのツジツマあ
わせはずいぶん手間のかかる作業だった。
完了してから上司に報告するとひどく叱られた。 当時の私は何をそ
んなに怒っているのかわからず唖然としてしまったことを覚えてい
る。 今になって思うと、ずいぶんと馬鹿なミスだった。