07/09/08 16:25:50
最前線の戦場には超兵器や理解を超えた攻撃方法などの戦場伝説が常に噂される。
これは開発でも同様で、状況が過酷であれば過酷であるほど荒唐無稽な噂が
出てくる物である。そんな噂話の中でもとりわけスーパープログラマの話は
すでに伝説と言っても良い。
「優れたプログラマはそうでないプログラマの10倍の生産性を持つ」
だが幸いに(残念とも言えるが)戦場にはガンダムもアムロレイもいないし
開発の現場にもそんなニュータイプのような超越的存在はいない。
スーパープログラマの話もそうであるように、これらの話は自分が
そうあればよいと思い描いている理想像を語っているだけなのである。
そしてもしこのスーパープログラマの話を持ち出す上司の下に就いてしまったら
あなたは早急に部隊に異動する方法に考えを巡らせるべきである。
チームにおいて最も重要なのは連携である。そのためには能力や性能が均一に近い
メンバー構成を取る必要がある。仮に、他のメンバーに比べて能力が
突出したメンバーが一人だけいるとすれば既にメンバー構成から失敗している。
能力の高いメンバーは他のメンバーに足を引っぱられ、能力の低いメンバーは
着いていけずチームは始動早々から内部に不協和音を発生させる。10倍の能力を
持つプログラマは同じく10倍の能力を持つプログラマ同士で組ませ精鋭部隊を
結成させない限り宝の持ち腐れである。
もしあなたが周囲のレベルの低さにうんざりし、自分の能力の高さに自身があるなら
そこにいる事が誤りである。周りのレベルの低い人を教育するのは司令官である
上司に任せ、あなたは例えまた平凡なプログラマに戻ってしまったとしても
全体のレベルが高い職場に移るべきである。
スペインIBMの社内報から抜粋