07/10/15 12:45:17
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原因は自動改札機のICカード判定部の不具合。判定部には毎朝、サーバから起動用データの
1つとして、「ネガデータ」(ネガティブデータ)と呼ぶ、旧式カードや不正カードなど、改札を通過
できないカードを認識するためのデータを送信している。この朝もネガデータを送信したところ、
判定部がネガデータをメモリに読み込む際に不具合が発生。処理がそこでストップし、起動しなかったという。
調べたところ、ネガデータに「ある長さ、ある件数」といった条件が重なった時、データが読み込め
なくなるプログラム不具合が判定部側にあることが判明。このため、判定部はエラーを返しながら
ネガデータ読み込みのリトライをひたすら繰り返す状態に陥り、起動処理が止まった。
ネガデータはPASMOとSuicaの相互接続が始まった3月18日以降に追加されたデータだという。
ネガデータに対応するため、相互接続時にプログラムも変更していたが、そのプログラムに
不具合があった。更新までに1年ほどあったというテスト期間では“魔物”は見つからず、
運用開始から半年以上経ったこの日の朝、本番環境で判明するという最悪の事態になった。
ネガデータにダミーを挟むなどして条件を変えれば問題なく読み込めることは分かっているため、
当面、始発前にネガデータをシミュレーション環境でテストした上で各改札機に流すようにする。
このため、13日から通常通りの起動が可能になるとしている。プログラム改修は13日中にも行う。