06/05/28 16:35:44
>>113
>>111 氏ではないが、答えられそうなので回答してみる。
一般書籍と技術書籍では市場の大きさが全然違います。
一般書籍だと初刷部数は5桁~6桁ですが、たいていの技術書籍の初刷部数は
4桁(それも前半)しかありません。
そして「1万部売れれば大成功」とされています。
(中には数十万部売れるものもありますが、そんなのは数えるほどしかない。)
なお技術翻訳にも「印税契約」はあります。
でもこんな状況ですから、大半の書籍は買い取り契約にした方が(ほんの少しだけ)
有利になるという現状があるわけです(その損益分岐点も4桁後半)。
(>>111 氏が「買い取りが当たり前」と書いたのは、そういう思いがあったから
でしょう。)
そもそも技術翻訳は英語の素養+技術がないといけないため、普通の翻訳者よりも
好待遇であってしかるべきなんですが、現実はまったく逆になっているわけです。
問題は
・市場規模が小さすぎ
(そもそも技術書市場はそんなに大きくない)。
・出版社が参入しすぎ
(小さい市場を各出版社が食い合い、価格競争によるしわ寄せが翻訳者に)。
・翻訳者以外のところにマージンが渡り過ぎ
(著者、翻訳者の印税はとても低く、それだけで食っていくことは無理)。
ってところですかね。
技術書を一般の書籍流通にのせるってところが間違ってるのかもしれません。
いっそのこと「頼み.com」みたいなサイトで、購入者を募り、翻訳者を決定した
後で、翻訳/出版作業を行い、直販した方がいいんじゃないかねぇ?