Active Basic スレat PROGActive Basic スレ - 暇つぶし2ch■コピペモード□スレを通常表示□オプションモード□このスレッドのURL■項目テキスト71:仕様書無しさん 06/03/01 21:06:33 車は程なくして山道に入り、鬱蒼と木の生い茂った細道を上っていた。 俺は、ペーパードライバーだったが、この旅がどのみち一方通行であることに決まっていたので、 あえて、危険を冒して走ってきた。しかし、それもこれも、助手席の「出戻女」のおかげだったとも言える。 十分ななびげーたをしてくれたうえ、目的地も見つけてくれていたのだ。 俺は、只ひたすら、運転することにのに心を砕けばよかった。 1時間半ほどして、ようやく目的地に到着した。 すぐ近くには人気のない、森の中の空き地だった。 徒歩数分で、知る人ぞしる、「極楽の滝」が眺められる穴場だそうだ。 しかし、俺たちにはそのことは関係ない。楽しみたい道楽者が行けばいいのだ。 俺は車を空き地の隅の奥の方につっこむようにして目立たなく駐車した。 そしてエンジンを切り、 「みんな、着いたよ。」 とだけ言った。すぐさま、用意が始まるはずだった。 72:仕様書無しさん 06/03/02 14:46:14 しかし、後ろを振り向いてみると、二人の男女が、真っ青になってふるえているのだ。 「どうしたよ。」 話しかけてみたがどもるばかりでまともな答えが返ってこない。 やはり、怖くなったのか。俺は、この先に起こるであろう不祥事を思うと不安を覚えた。 だが、その不安をうち払うかのように、「出戻女」は支度を始めた。 俺と、「出戻女」が持ってきた大きな鞄をならべ、それを開け、道具類を出し始めた。 ゴムホース、ガムテープ、車の窓に張るフィルム、カーテン、 七輪、暖房用の練炭、睡眠剤、ろうそく、ライター、 その他諸々の物を出し、整理し始めた。 俺もそれを見て、ようやく腰を上げた。後ろの二人は相変わらず、それぞれに固まっている。 「出戻女」は、黒いフィルタを窓ガラスに丁寧に張っている。俺はその後を追うようにして、 後ろの扉やふたにガムテープを貼っていく。また、排気管にゴムホースを取り付け、その先を窓から差し入れた。 それを受け取った「出戻女」は天井にホースの先をガムテープで固定した。 次ページ最新レス表示レスジャンプ類似スレ一覧スレッドの検索話題のニュースおまかせリストオプションしおりを挟むスレッドに書込スレッドの一覧暇つぶし2ch