05/08/07 23:13:18
人類はある時、己の過酷な宿命を知る。
長い年月の間に衝突し、束縛しあって星を形作っていた素粒子が
重力の檻を破壊して新たな旅に出た。
それは宇宙にとって、息をするような自然な営みである。
それは人類にとって、余りにも重大な出来事であった。
ゼロか100かの選ぶ余地の無い選択を迫られた人類は
気狂いでも思い付かないような馬鹿げた
―もとい、壮大な計画に命運を賭けた。そして、人類は賭けに勝った。
得た配当は、僅かばかりの時間。
命を買うには程遠いほどに、僅かな。
ある時、人は一枚のチップを拾う。
何の変哲も無いチップだったから、人は気紛れにポケットに突っ込んだ。
そのチップの額面は、『片瀬志麻』。そのチップが秘める価値を、まだ誰も知らない。
神の使いと称する程に未来を知らず、悪魔の使いと号する程に犠牲を望んだわけでもない。
この名前を持つ者は、後に尊敬と畏怖を表して、伝説の名で呼ばれることになる。
The Cpon as Electronic Fairy ~電子妖精しーぽん~
【伝説を】電子妖精しーぽん【その目で見ろ】
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