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Appleは7月2日、iPhoneのアンテナに関する苦情が高まる中、同製品のネットワーク信号強度を監視するソフトウェアに欠陥が
あったことを告白した。
Appleは、この欠陥は2007年に発売された初代iPhoneからあることを認めた。数週間以内に修正すると約束しているが、アンテナ
の設計が最新型のiPhone 4で電波感度の問題を起こしているとの懸念には直接は対応しなかった。
iPhone 4が6月24日に発売されて以来、消費者からは同製品を特定の方法で持つと、電波受信状態が悪くなるとの苦情が
寄せられている。同じ場所に立っていても、持ち方を変えるとアンテナバーの数が急激に減る現象も見られる。
AppleはiPhone 4のアンテナ問題に関して、既にユーザーから少なくとも3件の訴訟を起こされている。
Appleは、「ほとんどの携帯電話では、持ち方次第でアンテナバーが1つかそれ以上減る」と述べている。この問題はiPhoneに
限ったものではなく、NokiaやResearch In Motionの端末、GoogleのAndroidを搭載した携帯電話にも起きると同社は主張している。
だがAppleは、iPhone 4ユーザーから、アンテナバーの減少が通常よりはるかに大きいと苦情があったことを認めた。
iPhone 4のアンテナは変わった設計になっており、端末周辺をアンテナが取り巻く形になっている。携帯電話メーカーは通常、
通話の際にユーザーがアンテナに触れることがないような位置にアンテナを設置しようとする。
iPhone 4はカバーでアンテナ周辺を絶縁しないと、デザイン上アンテナに触れずにいるのは難しく、うっかり電磁波を吸収してしまい、
感度を下げることになるとアナリストは指摘している。
ベテラン携帯電話アナリストのケネス・デュレイニー氏は、Appleは製品発表前に厳しく情報を統制するために、エンジニアができる
限り多くの状況でテストを行うことができなかったのではないかと示唆している。
「Appleの秘密主義の影響でiPhoneのテストケースが減り、これらの問題の幾つかが現れた可能性がある」と同氏は語る。
ユーザーからの苦情を受け、Appleは数週間以内に、米国のiPhone独占販売キャリアであるAT&Tの推奨する公式を使ってソフトを
更新するとしている。
URLﾘﾝｸ(www.itmedia.co.jp)