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2月にGoogleが「Google Buzz」を発表したWebキャストを見たとき、実は複雑な気持ちだった。
GoogleがソーシャルWebで実用的なことをするのは素晴らしい。たとえBuzzがGmailをオープンソーシャルグラフにし、プライバシーの
エチケットを破ったとしてもだ。
だがBuzzは、インターネット時代のソーシャルサービスの王様であるFacebookやTwitterに対抗するための後追いのようにも思えた。
どうしてGoogleは音楽に進出するのだろうか? 同社は明らかに、AppleのiTunesとiPhoneに対抗するために、Androidスマートフォンの
ための音楽サービスが必要だと考えている。Appleがモバイル広告プラットフォームの必要性を感じて、モバイル広告技術を買収して
プラットフォームを構築したのと同じようなものだ。
Appleはデジタル音楽市場を実質的に独占しているが、携帯電話向けディスプレイ広告には独占企業はいない。AppleがiPhone向けの
広告プラットフォームを提供するのは賢明だ。AdMobとGoogleを締め出そうとしたのはさらに賢明だ。
Googleが昨年秋に音楽検索サービスを開始したとき、MySpace、Lala、レーベルのEMI、Sony Music、Warner Music、Universal Music Group
と提携していた。
いいアイデアだ。Googleがユーザーに数百万曲を検索できるサービスを提供するのは理にかなっている。だがその後、AppleはGoogleから
Lalaを奪って閉鎖した。おそらくは独自のクラウド音楽サービスを作るためだろう。
Googleが音楽サービスを提供する唯一の理由は、iTunesとAppleが開発するクラウドサービスの気まぐれに振り回されないよう、Android向けの
独自のダウンロードサービスとクラウドサービスを確保することにある。
一部の人は、GoogleはGoogle Checkoutを活性化させるために、音楽ビジネスをやるべきだと考えている。わたしはそうは思わない。
Appleは音楽市場を囲い込んでしまったとわたしは確信している。Googleはそれを受け入れるべきだ。オンラインのあらゆる場所に手を伸ばす
必要はない。
これも、Webの隅々にまで触手を伸ばすGoogle Creepアプローチがうまくいかない一例だ。
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