10/03/04 20:52:27
スマートフォン・メーカーの台湾HTCは3月3日、米国Appleからの特許侵害訴訟に対し、「HTCは独自技術を開発している」
とする反論声明を発表した。
HTCは米国Googleのスマートフォン「Nexus One」など、GoogleのモバイルOS「Android」を採用するスマートフォンでは
世界最大のメーカーであり、スマートフォンを含む携帯電話端末を13年前から製造している。このため、「HTCはモバイル技術
のイノベーターであるだけでなく、膨大な数の特許も所有している」と、同社は台湾証券取引所に宛てた書類で述べている。
HTCは「自社独自のイノベーションと権利を保護するため、米国の司法制度に従うつもりだ」としたうえで、「Appleからの提訴が
短期的にHTCのビジネスにとって脅威になるとは考えていない」とも語っている。
Appleは3月2日、HTCが「iPhone」のユーザー・インタフェースや基盤となるアーキテクチャ、ハードウェアに関連して20件の特許
を侵害しているとして、HTCに対し米国で特許侵害訴訟を起こした。
Appleの提訴を受け、HTCの株価は台湾証券取引所で2％（6.5新台湾ドル）下落し、323.5新台湾ドル（10.10米ドル）で取引を
終えている。
Appleの訴訟対象には、GoogleのAndroidを搭載したHTC製スマートフォンのほか、米国MicrosoftのWindows Mobileを搭載した
スマートフォンも含まれている。
IT業界ではお互いを相手取り、特許侵害訴訟を起こすことが少なくない。もちろん、正当な主張もあるが、ライバルを弱体化
させるための手段として利用されるケースも多々ある。
これまで、スマートフォン業界では双方を相手取った訴訟が活発に行われてきた。例えば、世界最大手の携帯電話ベンダー
であるフィンランドのNokiaは、昨年10月に10件の特許侵害を申し立てて、Appleを提訴した。これに対し、Appleも同じく
特許侵害をめぐりNokiaを逆提訴している。
URLﾘﾝｸ(www.computerworld.jp)