10/03/02 22:13:22
米AppleのタブレットPC「iPad」のリリースが当初、製造工程の問題で制約を受ける可能性があると指摘したアナリストのリポートが
大きな反響を呼んでいる。具体的にどういった問題があるのかは不明だ。
問題を指摘したカナダの調査会社Canaccord Adamsのアナリスト、ピーター・ミセック氏のリサーチノートが、Apple Insiderなど多数のサイト
やブログで引用されている。「Appleでは、iPadのメーカーであるHon Hai Precisionにおいて製造上の問題に直面している。
このため3月中はiPadの発売地域が米国に限定され、供給台数も30万台程度にとどまる見通しだ」とミセック氏は記している。「発売が4月に
延期される可能性もあるが、2010会計年度のiPadの販売台数は120万台に達する見込みだ」と同氏は付け加えている。
iPadは、携帯端末分野での認知度と市場シェアを強固にすることを狙うAppleの戦略に沿った新製品だ。同社は現在、少なくとも数量的には
モバイルアプリケーション市場を支配している。米市場調査会社IDCによると、AppleのオンラインApp Storeに登録されているアプリの数は、
今年末までに約30万本に増える見込みだ。
Appleのモバイルアプリケーションのエコシステムが拡大するのに伴い、同社はApp Storeの監視を強化しており、一部のアダルト系アプリを
削除するとともに、意図的に好意的な製品レビューを投稿した開発者を同ストアから排除した。Appleのワールドワイド製品マーケティング責任者
フィリップ・シラー氏はNew York Timesの記事で、コンテンツが「非常に下品で不快になってきた」とする苦情が複数の団体から寄せられたと語って
いる。一方、Sports Illustratedなど著名企業のアダルトアプリはApp Storeに残されている。
いずれにせよ、iPadのリリースへの期待は、iPhone OSに対応したアプリを開発するサードパーティーデベロッパーの急増につながったようだ。
モバイル市場調査会社FlurryはiPhone OS向けアプリに組み込まれたFlurryの分析ツールの数が、昨年12月から今年1月の間で3倍に増えたことを
指摘している。同社のマーケティング担当副社長ピーター・ファラゴ氏によると、これらの数字は「1月に行われたAppleのiPad発表会が生み出した興奮」
の大きさを示すものだという。
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