10/02/24 21:31:59
Appleが秘密の漏えいを最小限に抑えるために取っているもう1つの方法が、ギリギリまでサプライヤーをかかわらせないことだ。
Appleはまた、既製の部品ではなくカスタム設計の部品を要求することによって、自社で使う部品を主流とは違ったものにする。多くのサプライヤーはこの
やり方に不満を持っている。
Appleのプロジェクトに参加したことがあるという韓国のサプライヤーの関係者は、Appleは時々、理不尽な要求をしてきたと不満をこぼす。
「Appleは独自のサイズと仕様を要求してくる」とこの関係者は言う。「共通のプラットフォームを使うことができないし、Appleの部品をほかの顧客向け
に加工できないということだ。在庫が残っても、ほかに使い道がない」
当然ながら、Appleとの契約には常に機密保持の条項がある。たいていの場合、違反が見つかったときのペナルティは厳しいと、幾つかのサプライヤーの
関係筋は語る。それに加えて、Appleによる抜き打ち検査もよくあるという。
情報の漏えい元を特定するのは難しい。確固たる証拠がなければ、Appleにできるのは、契約が切れたときに別のサプライヤーに乗り替えることくらいだと
情報筋は語る。
中国に製造部門を持つ台湾の製造業者Hon Haiは、秘密主義を維持するために、過去に度を超した対応を取ったことがある。
中国では有名な訴訟だが、同社は2006年に、同社の労働環境が劣悪だと報じた2人の中国人記者を訴えて3000万元(440万ドル)の損害賠償を要求した。
Appleに世間の厳しい批判が向かったことから、損害賠償の額は後に1元という象徴的な額に減らされた。国境なき記者団などさまざまな団体が、Appleの
スティーブ・ジョブズCEOにこの訴訟の仲裁を求めた。
また昨年には、中国のFoxconnの従業員が、同社から取り調べを受けた後で飛び降り自殺したというニュースが世界中で話題になった。地元メディアによると、
この従業員はiPhoneの試作機を工場の外に持ち出した―彼はその試作機を入手できる立場にあった―疑いをかけられていた。
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