10/02/18 21:12:43
Microsoftは次の期待のモバイル製品「Windows Phone 7 Series」を、Mobile World Congressで発表した。だが、同OSを搭載した
デバイスが2010年の年末商戦に合わせて発売されることを考えると、その影響が市場に現れるまでには1年あまりかかりそうだ。
その上、Microsoftのモバイル市場シェアが減少していることはよく知られている。
Windows Phone 7 Seriesは、Xbox LIVEとZuneソフトを統合し、ユーザーの生活に関係があると思われる分野のコンテンツを集約した
「ハブ」を備える。例えば、「People」ハブにはOutlook、Windows Live、その他SNSのデータが集約される。
「Windows Phone7は大胆な賭けだ。まったく新しいバージョンのWindowsで、Windows Mobileシリーズとは明らかに違っている」
とJefferies & Co.のアナリスト、キャサリン・エグバート氏は2月16日のリサーチノートで述べている。「プロトタイプはEngadgetやGIZMODO
などで好意的に評価されているが、WP7が顧客に支持されるかどうかは時間がたたなければ分からない」
エグバート氏は、Microsoftはモバイル分野へのアプローチを大きく変える準備を整えたようだとしている。また同社はAppleのiPhoneの
シェア減少を見込んでおり、そうなれば同社に恩恵があるだろうと同氏は言う。
「MicrosoftはWP7での取り組みを、1980年代のDOSからWindowsへの移行になぞらえている」と同氏は述べている。「同社は、ハード開発者
とアプリ提供企業が、幾つかの標準OSを中心に開発作業を集約するだろうと考えている。また同社は、水平化により選択肢が増え、価格が
下がり、機能が向上すれば、統合型デバイスメーカーの最大手であるAppleは、1980年代初めのようにいずれシェアを失うと予想している」
だが、comScoreの最近の報告書によると、Appleは2009年9~12月の間にモバイル分野でのリーチを拡大しており、シェアを1.2ポイント伸ばして
25.3%とした。Googleは2.7ポイント増の5.2%となっている。これに対して、Microsoftのシェアはちょうど1ポイント減少して19%から18%に低下した。
Research In Motionも、シェアが1ポイント減って42.6%から41.6%となった。
(>>2に続く)