10/02/16 20:04:42
米Adobe Systemsは同社の動画プレーヤーの最新版「Flash Player 10.1」について、この新版はモバイル端末での動画視聴
体験を必ずや改善することになると語り、Googleの携帯電話プラットフォームAndroidをサポートすると発表した。
Adobeはこれまで、スマートフォンやNetbook、そして最近ではタブレット型PCなど、それぞれ仕様の異なるさまざまな端末が
普及するなか、遅れることなくFlashの対応を進めている。さらに同社はさまざまな端末上で一貫したWeb閲覧体験を実現する
ことを目指し、業界の大手各社が参加するFlash推進団体も結成している。
その一方で、状況はさらに複雑さを増している。Appleに続き、NokiaやVodafoneといった企業が相次いで独自のアプリケーション
ストアを開設し、プロプライエタリな配信チャネルを確立することで、通常のWebブラウジングと競合するような動きに出ているためだ。
Adobeでプラットフォーム事業を統括するデビッド・ワドワーニ氏によると、同社はFlashコンテンツの配信については今後もこの
両方のモデルをサポートしていく方針という。
動画処理にはパワーがいるが、携帯端末はメモリや処理能力が限られているため、デスクトップPC向けの動画アプリケーションを
携帯端末に対応させるのは難しい問題とされている。そうしたアプリケーションを実行すれば、バッテリーの急速な消耗にもつながり
かねない。
これまでAppleはそうした理由から自社のモバイル端末へのFlash搭載を拒否しており、最近では、Flashを「バグだらけ」と指摘し、
Macがクラッシュするのも大概はFlashのせいだと非難している。
「Flashがバグだらけというのは言いがかりだ」とワドワーニ氏は反論し、消費者がApp Store経由でアプリケーションを購入すれば
Appleの利益につながるが、消費者がWebブラウザ経由でコンテンツにアクセスするのではAppleは利益を挙げられないという事実を
指摘している。
「今後の展開としてわたしが予想しているのは、さらに多くの端末が市場に投入されるにつれ、Appleに対してiPhoneにFlashを搭載
するよう求める市場からのプレッシャーも高まるだろうということだ」とさらに同氏は続けている。
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