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中国のShenzhen Great Loong Brother Industrial(SGLBI)は2月1日、米国Appleが発表した「iPad」のデザインが、SGLBIの
提供するタブレットPC「P88」にデザインがそっくりだとして、Appleを提訴する可能性を示唆した。
SGLBIの担当者ウー(Wu)氏はIDG News Serviceの電話取材に対し、「当社は2009年からタブレットPCのP88を発売している。
現在はAppleを提訴するかどうか検討中だ」と語った。
同社は中国南部の深センを拠点としているハードウェア・ベンダーである。深センは「山寨(shanzhai)」と呼ばれる廉価版の
コピー携帯電話などの生産地としても知られた地域で、「iPhone」などの人気携帯が模造されていることで有名だ。
ウー(Wu)氏は、「P88は山寨ではない(模造品ではない)。われわれはP88をiPadよりも先に発売した」と訴えている。
P88とiPadのスペックはかなり異なる。iPadのバッテリ駆動時間は約10時間だが、P88は1時間強しかない。重量はiPadが680g
なのに対し、P88は1030gもある。サイズはiPadが9.7インチ、P88が10.2インチだ。ちなみに、Wu氏の話ではP88は米国でも販売
されているそうだが、どこで売られているかについては明言しなかった。
iPadに対しては、中国の電子機器のグレイ・マーケットも素早い反応を見せている。中国のオークション/小売りサイト「Taobao.com」
では、すでにiPadの予約注文を受け付けている。
現時点でAppleは、iPadを中国で販売するかどうか明らかにしていない。中国の通信キャリアであるチャイナ・ユニオンが2009年から
iPhoneの販売を始めたものの、同国ではすでにiPhoneの山寨版が広く売られていた。
なお、iPadの商標を持つ日本の富士通も、商標権をめぐってAppleを提訴する構えを見せている。
本件についてAppleの広報担当者にコメントを求めたが、原稿執筆時点(2月1日)では回答を得られていない。
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