10/01/27 13:18:49
HDDのデータを破壊してしまう危険なワームが出現し、USBメモリなどを通じて世界各地で感染を広げているという。
セキュリティ企業のBitDefenderやエストニアのESETが伝えた。
それによると、このワームは1月25日までに「Zimuse.A」と「Zimuse.B」の2種類が見つかっており、いずれもWindowsを
ターゲットにしている。USBメモリなどのほか、正規のWebサイトに組み込まれていることもあり、一見無害な知能テスト
プログラムに見せかけてあるという。
これを実行すると、Windowsシステムの重要部分にワームのコピーが複数作成されるが、厄介なのは、感染してすぐ
には動作を開始しないため、ユーザーがその時点で感染に気付くのがほとんど不可能な点。しかし感染から20~40日
がたった時点で不審なエラーメッセージが表示され、その次に再起動すると、PC起動時にまず読み込まれるHDDの
先頭部分、マスターブートレコード(MBR)の最初の50Kバイトを上書きして破壊してしまう。
このワームはスロバキアで出現し、感染は当初、同国内のみにとどまっていたが、1月22日までには米国での感染者が
スロバキアを上回り、タイやスペイン、イタリアなどの欧州諸国にも拡大。企業のネットワークも攻撃されているという。
こうしたワームの被害を防ぐためにも、重要なデータはバックアップを取ること、出所不明のファイルに対する警戒を
怠らないことが大切だとBitDefenderやESETは呼び掛けている。
URLリンク(www.itmedia.co.jp)