08/10/24 12:03:22
米Microsoftが中国のユーザーに正規版ソフトを購入させるための海賊版対策ツールを立ち上げたことに、
同国のネットユーザーが怒りを表明している。
この「Windows Genuine Advantage(WGA)」プログラムは、インストールされているソフトが正規版か
どうかの診断に合格しなかった場合、画面を真っ黒に変える。中国の海賊行為と戦うMicrosoftの最新の
武器だ。同国では、2億人のコンピュータユーザーの大多数が、そうと知りながら、あるいは知らずに
海賊版ソフトを使っていると考えられている。
「どうしてMicrosoftが自動的にわたしのコンピュータに接続するのか。このコンピュータはわたしの
ものだ!」と、憤慨したあるブロガーは中国の人気WebポータルSina.comに記している。「Microsoftには、
わたしの同意を得ずにわたしのハードをコントロールする権利はない」
別のブロガーは、正規版の価格を非難している。
「正規版が海賊版より安ければ、海賊版を買う人などいない」
北京の弁護士ドン・チェンウェイ氏(35)は、Microsoftを「中国最大のハッカー。ユーザーの同意もなく、
法的な権限もなくコンピュータに侵入している」と表現していると、China Dailyは記している。
「Microsoftの対策は、ユーザーのコンピュータに深刻な機能的ダメージを引き起こす。中国の刑法では、
システムへの侵入やハッキングで起訴される可能性がある」と同氏は語ったと伝えられている。
「Microsoftが自社の知的財産を守る権利は尊重するが、同社は間違った方法で誤ったところに狙いを付けている。
ユーザーではなく、海賊版の製造者と販売者を標的にするべきだ」
Microsoftは自社のサイトで、WGAプログラムを「当社の知的財産を守り、ユーザーが問題を事前に避けられるよう
支援する取り組み」の一環だと弁護している。
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