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B-CAS(ビーキャス)はビーエス・コンディショナル・アクセス・システムズ
(BS Conditional Access Systems)の略で、同社が提供する放送受信方式をB-CAS方式と呼ぶ。
地上デジタル放送におけるデジタル著作権管理(DRM)の一部として、正規の機器を
認証する限定受信方式として利用されている。
同方式では、放送波に伝送路暗号(スクランブル)が施され、スクランブル解除の為には
B-CASカードが必要。受信機での権利保護規定遵守を、B-CASカード支給契約による
エンフォースメント(強制)で担保している。だが、総務省の情報通信審議会第5次中間答申では、
B-CAS方式の見直しを行うべきとする方針を明示。
これを受け、総務省「デジタル・コンテンツの流通の促進等に関する検討委員会」の
技術検討ワーキンググループ(WG)では、今後導入を検討すべき地上デジタル放送の
著作権保護のための新たな技術方式として、(1)B-CASカードと同じカード方式、(2)チップ方式、
(3)ソフトウェア方式、の3種類を検討。2009年3月22日に開かれた
同検討委員会第51回会合では、同WGの中間報告として、B-CAS方式と並存する新方式の
技術仕様を「ルールを遵守する全てのメーカーに開示する」方針を明らかにした。
B-CAS方式についてはこのまま存続させるとし、カードの小型化や受信機器などへの事前実装を行うとした。
B-CASでは7日、この中間報告を受ける形で、ARIB(電波産業会)規格に基づき、
Plug-in SIM形状の小型B-CASカード(ミニカード)を導入すると発表。同社によれば、
ミニカードは現行と同じ「シュリンクラップ方式」で、ユーザーがラップを開封して
ミニカードを取り出し、受信機器に装着して使用。機能的には現行のカード(フルサイズカード)と
変わりなく、地上波専用となる。
現行のカードは廃止せず、ミニカードは現行のカードの追加として導入。
「受信機器メーカーへの支給時期は2009年11月ごろを予定している」としている。
*+*+ マイコミジャーナル 2009/05/08[01:20] +*+*
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