02/02/24 12:55
1:PDP-11のようなマシンの例えばWindows上あるいはLinux上の
エミュレータ‐があれば、物理的な実機がなくても動作させる
ことは問題があるまい。なにせ1MIPS程度のマシンだったのだから、
いまの100MIPSクラスのPCでエミュレートできないはずはないのだ。
2:OSの作成の実際を学ぶ本として何がもっとも適切かは、よくしらない
のだが、こういった本があるといいと前から思っていることを述べよう。
それは、アセンブラやCのソースをもちろん乗せるのだが、段階的に
OSとして必要な機能を徐々に付け加えていって段々と複雑な機能を
実現していくという形の教科書である。例えば第1章では
キーボードの割り込みによる入力と、画面への一文字単位での
出力を実現するというプログラムにする。もちろんまだマルチ
タスクとか記憶管理などはない。第二章では、非常に簡単な
ブートローダーを導入する、。。。
。。。。。となっていって、だんだんとメモリ管理方式の
さまざまとか、ファイルシステムとか、シェルとか、
シングルユーザーシングルタスクとか、シングルユーザー
マルチタスクとか、マルチユーザーマルチタスク、とかにしたり、
仮想記憶の導入をしたり、プロテクションメカニズムを導入したり、
通信機能を取り込む、、、などと章を追うに従って、段々と
本物らしい機能が付け加わっていくというやり方で説明する。
それぞれの段階でのソースコードと、実際にPC上で動作させる
ときのそれぞれの段階でのイメージを配置したFDあるいはCD
がついているというのがよい。演習問題では、各段階での
機能を一部変更してみるとしてどうすればよいかなどという
ような問題がよいかも。