10/02/09 22:00:46 uEEeqDzSP
今日の本題。
何処から話せばいいのか良く分からないので結論から。
昨年末に西村修平御大に告白しました。
「西村さん、私は貴方の漫画が描きたい。その為には、あなたの思想と全く違う事を描くだろうし、貴方のイメージを壊しますが、許可してくれないでしょうか」
法務省前での千葉景子罷免要求街宣の後でした。色んな人に囲まれてる御大に、ちょっと1分お願いします、でドキドキの告白でした。
御大はあっさり
「構わないよ」
私が、ご本人に告白するタイミングと言うのは、作品が大体組み上がっていて、後は各方面に了解を取らないと、と言うタイミングです。
だからこの時もキャラ表とネームを持ってお話しました。急ぐ理由があったので、実はこの時までに既に数箇所の編集部にネームを見せた後で、もし「駄目」と言われたら口説き落とす気でおりました。え?口説き落とす方法?土下座でしょう土下座。
ところが予想外に、ご本人の快諾を頂き、年明けに事務所で一度話そうとの機会まで貰いました。
御大方面はOK。問題は。
編集部です。
私が描きたいものはいわゆる「ドキュメント」でも「オピニオン漫画」でもありません。極々普通~~~の、気軽にちょっと読んでちょっと楽しめる、一般的な漫画です。
私はアツイ主人公が居るハートウォーミング路線が好き。読者に泣いて欲しい。感じて欲しい。だからコレで、そう言う漫画が描きたいんです。
問題意識をもった皆さんなら分かるでしょう。政治的な危機が有っても、それを周りの人に説明出来ない、説得出来ない。政治的な話題をちょっと振ると、「もうそのテの話はいいよ」と言われる。結局、自分は危機感を感じていても、それを広める事が出来ない。
普通は危機の伝播はTV、ラジオ、新聞などが行ないますが、それに期待出来ないのは皆様良くご存知の通り。
さて、そこで漫画の登場です。
極々フツーの雑誌に何気なく載ってる、フツーの漫画に、フツーに載せて伝播出来ないか。私は漫画家ですから、それを考えました。
勿論、フツーの雑誌に載るレベルですから、政治的要素は薄味です。重要な要素はキャラクターです。
お話がフツーに面白くて、キャラもフツーに魅力的だったり馬鹿だったり笑えたりして、読み終わってから「チョと待て、何か今危ない訳?」そう言う物が有れば良い。