09/10/20 10:14:55 8yHKIx1UO
>>921
木下は久々の食事に元気を取り戻すと、夫婦に自らの身の上を語った。
自分が男であること、家を追われて放浪していること、親不孝な過去を包み隠さず話した。
夫婦は話を聞き終わると木下に話し始めた。
1キロ先に突起山と言われる山があり、山頂に突起石という石がある。
上部にちょうど人の尻が収まる程度の窪みがあり、真ん中に7センチ程度の突起物があると言うのだ。
更に選ばれし者がそれに触れることにより天命を授かると言うのだが山頂への道のりは険しく今までに足を踏み入れた者は帰って来ていないと言った。
次の日の朝早く、木下は夫婦と女の子に礼を言うと民家を後にした。