10/04/25 01:02:41 +W/pV1IVP
この流通コストを下げないと、日本ではPCの価格が海外よりも高いまま。そこで当時の
新興勢力だったカメラ系販売店等の低コスト流通が可能で、かつ立地条件が良いお店を中
心に流通させることにした。ただし、これは販売店業界との戦争。怖い思いも何度かあっ
たが、アップル製品価格は大幅に下がった。
ただし、全国からアップル取扱店が激減したため、お客様からもクレーム、それまで売っ
ていただいていた販売店からもクレームと、当時は大変な騒ぎ。その上、公正取引委員会
が1999年12月7日に一斉立ち入り検査。理由はお店での販売価格が全て定価に張り付い
たので、価格拘束の疑い。
流通マージンが35%前後していた時代に、10%強に一気に下げた訳だから、お店からす
れば値引きしようがなく、定価以上で売りようがないために価格はどこでも一緒になっ
た。公正取引委員会の調査力の凄さを体験できたが、最後はよくここまでの改革やりまし
たねとお褒めの言葉。
ネット販売と店舗販売では、コストと目指すべき効果が大きく異なるため、マージンを含
めて異なる契約にするべきだが、日本ではその実行が遅れていた(リーダーシップの問題
だと推測)。それを今回は実行しているのではないだろうか。