08/04/12 13:21:02 3VfCSwj0
>>396
それはload/unload(ramp load)方式のドライブで、IBM/HGSTのデスクトップ及び各社のモバイル
向けドライブに採用されています。停止時の安全性と省電力が売りですが、反面load/unload機構は
アームがrampと接触するため耐久性に疑問があること、及びload時にヘッドがプラッタに衝突する
こと、このため結局プラッタ外周部にデータを記録しないランディングゾーンを設けなければならない
ことなど、良いことづくめではありません。
一方停止時にヘッドが着陸するcontact start/stop方式はエンタープライズドライブ及びseagateの
デスクトップに採用されています。古典的な方式なので十分な安全性が確保されていること、
エンタープライズドライブはそもそも回りっ放しが前提なこと、外周の高速な部分が利用できること
などが利点です。反面、モーターが停止するとヘッドは必ず着陸するため、スライダの摩耗や
摩耗による微粒子の飛散などの問題は避け得ません。接触部分は削れにくいようにタフにできて
いますし、プラッタの記録面はゴミが飛んで来てもさらりと受け流すようにコーティングされています
(ふさふさの毛が生えている感じ)。その上に潤滑材が流れていますからまるでマットプレイです。
というようにどちらが一方的に優れているというわけではありませんし、どちらも製品寿命の範囲では
十分な耐久性があるのでもはや信仰の領域です。
……だったのですが、最近load/unload方式に革命的な進歩があり、最新の製品ではついに外周部の
ランディングゾーンがなくなりました。これはついに悲願のヘッドとプラッタの完全非接触が実現したと
いうことであり、load/unloadが一歩前に出たという印象です。