06/12/02 18:35:17 6cvBy8N6
>>105
> ならないから (略) ストールマンがNovellを脅しているんでしょ
今回の問題は「そもそもオープンソースとしての特許面での合法性はどうなのか?」と
「openSUSE (Novell)だけが特別扱いで免責されるのはどうよ?」に分けて考えるべき
だろう。
まずは前者だが、この世に特許権がある以上前者は何をどうやっても避けて通れない
問題だし、多くの評論ではこっちを問題にしている。ただこっちはNovellとMicrosoftが
提携を行なうかどうかとは無関係だ。
次に後者だが、「GPLに違反していない」というNovellの主張がウソだとしたら
契約した時点でGPL第4項に引っかかってしまい、利用する権利を失うことになる。
従ってNovellはMicrosoftとの契約が有効である以上今後ともLinuxに関わることが
できなくなる。もちろん無関係なディストリビューションは以前のまま使い続けられる
はず。
逆に「GPLに違反していない」のが本当で、openSUSEやその他Novell製Linux製品を
使っているユーザだけ限定して免責というのであれば、同じようにNovellがGPL第7項と
第4項に違反してGPL以外での制約を課すことになってしまい、結果として上記同様
Linuxに関われなくなる。
つまり今回の提携とGPLが両立するためには、「Linuxユーザ全員に対して免責とする」
か、「Linuxユーザ全員に対して特許権に伴う差し止めを請求する」かしかなくなり、
結果としてopenSUSEユーザだけを特別扱いすることができないというわけだ。
あとはMicrosoft側がユーザを選択して特定のディストリビューションをねらい打ちで
訴えるという方法も無くはないが、「openSUSEユーザであればOK」という前提がある
のなら、最悪でもユーザはopenSUSEのisoイメージでもダウンロードして「ユーザです」
ってことにしておけばよい。